この度、交換用の靴紐として、かの有名な「紗乃織靴紐」を新調したのでレビュっておく。
紗乃織靴紐とは
紗乃織靴紐… 読みは「さのはたくつひも」となる。高級感を出そうと練ったのかも知れないが、手書きで書く場合、大変そうだ。
こちらの靴紐は1本1,296円と靴紐にしては高額だ。
何故なのか…
ネットで説明文を読んでみると、日本の職人が紐一本一本を手作業で作り上げ、丁寧に蝋付け加工を施すことで靴紐の結び目がしっかりとしなやかに結束することが最大の特長と書かれている。また、靴紐の先端のセルは、アンティーク仕上げの金属を取り付けてあるとのことで、この手の込んだ作りが価格に反映されているのだろう。
紗乃織靴紐の特徴を一言で表すなら、丈夫で耐久性に優れ、しっかり結束する靴紐と言うことみたいだ。まさに靴紐に求められる条件を完璧に満たしたベストオブベストな靴紐と言える。
なぜ靴紐を交換するのか
さて、この靴紐を何故買ったかと言うと、手持ちの革靴、グレンソン125周年記念モデルと、ジョンロブ シャンボードに使用してみようと考えたからだ。
グレンソンとシャンボードの2足の紐靴を変える理由…それは結び方にある。世間一般的に、靴紐は蝶々結びで結ぶと思います。もちろん私もそうだ。
しかし、紐の種類によっては蝶々結びではすぐ解けてしまう靴もある。それこそ2、3分歩いただけで解けるものもあれば、1時間くらいで解けるもの、千差万別だ。
私が今まで履いてきた紐靴を見ると、細くて硬い靴紐は高級感があるが、すぐ解ける傾向にある。そのため、こういう紐は蝶々結びではなく、ベルルッティ結びなどで対応する必要がある。
しかし、ベルルッティ結びは蝶々結びに比べると一手間かかる。
朝、急いでいる時など、ローファーにすれば良かった…となってしまうこともしばしばある。
細くて硬い靴紐が解けやすいのに対し、太くて柔らかい靴紐は蝶々結びでも解けにくい傾向にある。平紐などもその一種だろう。しかし、これらの靴紐は高級感がなく、どちらかと言うとカジュアルさが目立つ。
さて、ここでグレンソン125周年記念モデルと、ジョンロブ シャンボードの話になるが、この2足はどちらも非常に解けやすい靴紐となっている。
グレンソン125周年記念モデルは、細くて硬い靴紐、ジョンロブ シャンボードはそれなりに太さはあるものの硬くて滑りやすい紐となっている。しかも、この2足、特にグレンソンだが、紐の長さが短めで、ベルルッティ結びをしようにも長さが足りない。(ベルルッティ結びは一手間かかる分、それなりの長さがないと結びにくい)
そこで代替の靴紐として「紗乃織靴紐」の登場となる。
紗乃織靴紐を購入し、交換してみた
私はこの靴紐をAmazonで購入した。
紗乃織靴紐はブラックとブラウンがあり、長さもそれぞれ60cm〜100cmまで10cm刻みで在庫がある。さらにはブーツ用に120cmもあり、靴によって好きな長さの紐を選ぶことが出来る。
グレンソン125周年記念モデルは黒のフルブローグのためドレス靴に合うブラックの丸紐90cmを選んだ。
ジョンロブ シャンボードはUチップのためカジュアルさがあっても良かろうと考え、ブラウンの平紐80cmにした。
後日、届いた「紗乃織靴紐」を開封して中身を確認。
ブラックの丸紐 ↓
ブラウンの平紐 ↓
ネット情報ではロウでベトベトするような事が書かれていたが、思っていたよりベトベト感はない。
早速、右足だけ「紗乃織靴紐」に変えてみた。元の紐と比較すると下記のようになる。
<グレンソン 125周年記念モデル>
パッと見はそれほど変わらないが、長さが全然違う。「紗乃織靴紐」に変え長くなった分、結びやすさは向上している。
<ジョンロブ シャンボード>
シャンボードは今までが明るい茶系の丸紐だったのが、濃いめの平紐になったため引き締まって見える。
実際に履いてみた
両足とも「紗乃織靴紐」に変えたので、後日、一日過ごしてみた。
まずはシャンボード。
一日履いてみた結果は…
普通の蝶々結びでも一度も解けなかった。合格💮
そして丸紐のグレンソン。
こちらも普通の蝶々結びで一日を過ごしたが、一度も解けることなく快適に過ごすことができた。合格💮
しかし平紐は紐自体が固いので、穴を通す時に苦労した。紐を緩める時も力を入れないと緩まない。そう言った点ではいまいちな靴紐かも知れない。
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