+αな暮らし

メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについて書いています。

SANTONI Limited Edition UGOLINO / サントーニ リミテッドエディション ウゴリーノ

今回は SANTONI / サントーニ の「Limited Edition リミテッドエディション」から「UGOLINO / ウゴリーノ」という革靴を紹介したい。ちなみに革靴紹介は今回で通算63足目となる。

 

それではさっそく行ってみよう。

 

通常であれば、まずはブランドの紹介から入るところだが、サントーニやリミテッドエディションについては以前、言及した記事を書いているので、今回は割愛したい。ご興味のある方は下記リンクからどうぞ。👇

 

さて、それではウゴリーノ君を見ていこう。

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見ての通りダブルモンクストラップの靴となるが、ただのモンクストラップではなく、ストラップの根本側がサイドエラスティックとなっている。

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モンクストラップとサイドエラの組み合わせは珍しいのではないだろうか。少なくとも私はこの靴以外では見た事がない。🤔

 

また、アッパーにはスキンステッチ(革の表側に縫い跡を出さずに模様をだす技術)が施されており、履きながら思わずニヤニヤしてしまう。惜しげもなく職人技を繰り出しおるわ。

 

カラーについてはムラ感のあるグレーとなっている。サントーニのリミテッドエディションにたびたび見られる色合いで、同じくリミテッドエディションの「CANAIOLO / カナイオーロ」という靴も所有しているが、その靴も同じような色をしている。

そういえばベルルッティなんかもネロ系だと真っ黒よりこの手のグレー系が多い気がするね。

 

次にアウトソールを見ていく。

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ソールはこれまたリミテッドエディション特有の金属製のロゴが埋め込まれたレザーソールとなっており、高級靴御用達のフィドルバック&ベベルドウェスト仕様となっている。

 

この金属製のロゴが歩いている内に剥がれてきたり曲がってきたりするのだが、そういう宿命なので致し方ない。ご愛嬌と割り切るしかない。

 

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インソックシートはハーフソックタイプとなっておりサントーニのロゴとリミテッドエディションという文字が刺繍されている。そしてライニングの窓にはモデル名とサイズが書かれている。

 

ちなみにサイズは5 1/2となる。24.5cmの私にはちょうど良い。サントーニの靴は大ぶりなので、購入する際は気を付ける必要がある。普通のUKサイズで買うと大き過ぎるためハーフサイズ落としてちょうど良い感じになる。

 

さて、このウゴリーノ君だがアウトソールが少し削れてきている。そのため爪先をスチール補強するべきか、はたまたハーフラバーを張ってしまうか悩んでいる今日この頃である。

 

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ガジアーノ&ガーリングの靴 染め替え

染め替えに出していたガジアーノ&ガーリングの靴が先日戻ってきた。

9月上旬に預けたので、約一ヶ月で作業が完了して戻ってきたことになる。

 

染め替えした靴はG&GのHOVEで、随分前にこのブログで紹介した靴となる。

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元の色はネイビーで、これはこれでカッコイイが、なかなか合わせ辛い色であった。ジーンズとか意外と合うが、どちらかと言うと仕事で履くことが多いため、合わせ辛いなあ…と前々から考えていた。

 

そのため、黒系のクリームで手入れをして、少しでも濃い目に出来ないかチャレンジしたりしていたが、元々顔料が強めの靴でウエスで拭き取ると塗ったクリームがそのまま拭き取れてしまい全然浸透しない革質であった。

 

それではと、プロに染め替えを頼むことにした。

 

依頼したのは目黒にあるBROSENT(ブロセント)となる。紳士革靴のオーダーシューズや、革靴の染替え、メンテナンス、修理の専門店で、こと革靴のリカラーには力を入れているようだ。

目黒まで持っていくのが面倒なため、基本メールでやり取りし、靴は宅急便で送った。

 

そしてこのネイビーの靴が…

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こうなった。👇

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見事なまでのブラック。どの角度から見ても…

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全くスキのない仕上がり。

 

今回の染め替えにかかった費用はキャンペーン中で安くしてもらい税込13,200円だった。金額に見合った仕上がり具合で、かなり満足度が高い。さすがプロの技。

 

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最初から黒靴だったとしか思えない。HOVEのブラックがこれほどカッコイイとは。。

 

見事HOVEの黒化に成功したので、他の靴もお願いしようと、またBROSENTとメールでやり取りをしている。そちらも仕上がったら改めて紹介したい。

 

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ベルルッティとサントーニの靴紐を紗乃織靴紐(さのはたくつひも)に交換

紗乃織靴紐まとめ買い

先日、紗乃織靴紐(さのはたくつひも)を四つほどまとめ買いした。

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革靴好きでないと知らない人も多いかも知れないが、紗乃織靴紐は日本の職人による最高級蝋引き靴紐である。

 

編み込んだ綿の紐に、ロウを丁寧になじませて作られており、強靭さと適度なしっとり感が特徴的な靴紐となっている。また、ロウが功を奏してか結束部は非常に強固で解けにくいという特徴も持っている。

 

種類は丸紐と平紐があり、それぞれブラックとブラウンを各サイズ取り揃えている。サイズは60cm〜100cmまで10cm刻みで用意され、さらに120cmというものもある。

 

私はAmazonで購入したが値段は一つ1,320円だった。靴紐としてみると高いかも知れないが、補って余りある使い易さなので、少し高いくらいでは全然気にならない。購入したのはブラックの丸紐60cmがニつと70cmが一つ、そしてブラウンの丸紐70cmが一つとなる。

 

この購入した紗乃織靴紐をベルルッティとサントーニの靴に使用した。

 

靴紐交換後ギャラリー

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《Berluti Dmesure Scritto Calligraphy Derby》

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《Berluti Dmesure Alessandro》

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《Santoni Limited Edition TRAMINER》

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《Santoni Limited Edition CANAIOLO》

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この4足を紗乃織靴紐に変えた理由は、いずれも解けやすいから。普通の蝶々結びでは少し歩いただけで簡単に解けてしまう。

 

そうすると、いわゆるベルルッティ結びなどの一手間かかる解けにくい結び方になるわけだが、毎回毎回これがめんどくさい!めんどくさいがために朝の急いでいるときなどついつい履くのを敬遠して楽なサイドエラスティックやモンクストラップの靴などを選んでしまい、なかなか出番が回ってこなくなってしまう要因となっている。

 

それでは勿体ないので、解けにくい靴紐に交換することにし、今回の紗乃織靴紐を購入したわけである。

 

実際に履いてみた。

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早速、靴紐を交換したサントーニのCANAIOLOで出勤してみた。普通の蝶々結びだが、駅まで歩いても全く解ける気配がない。素晴らしい!👏

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。次の記事でまたお会いしましょう。👋

 

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三陽山長 防水 誠十郎

かねてから購入を検討していた雨専用靴を新調した。

 

【CONTENTS】

 

はじめに

これまで雨の日は主にスエード靴を履いてきた。具体的にはパラブーツのアンデルセンやチーニーのホーリーロードあたりだ。

他はスコッチグレインなども履いたりしている。

 

これらの短靴は雨用と言っても、さすがに土砂降りの雨では履くのをためらってしまうが、今回購入した三陽山長の「防水 誠十郎」は違う。

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(三陽山長ホームページからの転載)

 

完全なる雨の日専用靴。土砂降りだろうが、雪の日だろうがお構いなしだ。商品名に「防水」と付くくらいパーフェクト防水の靴なのである。

 

ブランド紹介

まず三陽山長というブランドについて書いておく。

 

三陽山長は株式会社三陽商会が手掛ける純国産のシューズブランドで、日本伝統の「匠」「技」「粋」をコンセプトに、最高級の素材を惜しみなく使用し、熟練の技を持つ職人が高品質な靴を作っているブランドとなる。

 

詳細については以前、三陽山長「伸之介」を紹介した記事で書いたので、今回は割愛する。

(「三陽山長 伸之介」紹介記事。ご興味がある方はリンクからご覧下さい)

 

さて、それでは「防水 誠十郎」を見ていこう。

防水 誠十郎

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見ての通り、サイドゴアブーツだ。

雨靴といってもシャープでスタイリッシュなフォルムなため、スーツスタイルに最適なレインシューズというのがメーカーの謳い文句となっている。

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ぱっと見は革靴に見える。でも実はアッパーの素材は革ではなくPVC(塩化ビニル樹脂)になる。

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アウトソールは微発砲ラバーとなっている。グリップ性、耐摩耗性に優れているとの事なので、雨でも滑ることは無さそうだ。

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インソールには通気性・透湿性効果のあるカップインソールを使用し、靴内の蒸れを軽減してくれる。

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そしてスタイリッシュなラストはR2010RSを使用している。コバも見事に再現されており、グッドイヤーウェルト製法のドレスシューズと見間違えるほどの完成度だ。(実際にはスラッシュセメント製法)

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カラーはブラックのみの展開で、サイズはS~LLが用意されている。普通の革靴のように細やかなサイズ展開がされている訳では無いので注意が必要だ。

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例えば私の足のサイズは24.5cmになるが、その場合、Sサイズ(〜24.5cm)を選ぶべきなのか、はたまたMサイズ(24.5cm〜)を選ぶべきなのか判断に迷ってしまう。

どっちを選ぶべきか迷っていたところ、幸いにもインスタでフォローしている方で「防水 誠十郎」を履いている方がいて、その方にアドバイスをいただき、Mサイズを選んだ。

 

実際、アドバイス通りMサイズを選んで正解だった。最初足を入れたとき多少キツく感じたくらいなので、Sサイズだと入らなかった可能性がある。

 

適用サイズに幅があるが、それについては付属のサイズ調整用インソールをカップインソールの下に入れて調整する前提になっている。

 

購入は三陽山長の公式オンラインショップで購入した。お値段は税込22,000円と三陽山長の他の革靴と比べても非常にリーズナブルだ。まあ、PVCのセメント靴なので当たり前かも知れないが…

【防水 誠十郎/BOSUI SEIJURO】サイドゴアブーツ

 

三陽山長は純国産のシューズブランドと書いたが、この防水 誠十郎に関してはMADE in CHINAとなっている。

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三陽山長なら国産にして欲しかったところではあるが、まあ、厳密には革靴ではないし、贅沢は言えない。

 

パーフェクト防水を誇る防水 誠十郎にさらに防水スプレーで仕上げた。

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デビューが待ち遠しい。

…雨よ降れ!☔️

靴を買って雨が待ち遠しいなんて初めてかも知れない。笑

 

最後に

防水 誠十郎という名前の靴だが、防水が付かない本家本元の「誠十郎」という靴も勿論ある。

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(三陽山長ホームページからの転載)

本家本元の誠十郎は完全なる革靴で、お値段も税込83,600円と防水 誠十郎に比べるとバリ高だ。一度履き比べてみたら面白いかも知れないな。

 

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Santoni サントーニの最高峰モデル「Limited Edition」について

今回はイタリアの革靴ブランド Santoni サントーニ 最高峰モデル「Limited Edition リミテッドエディション」の靴について書いていきたい。

 

【CONTENTS】

 

サントーニの歴史

イタリア・チビタノマルケにて1975年に誕生したサントーニ。

創業者のアンドレア・サントーニ氏が、小さな靴製造会社で靴づくりのノウハウを習得したのちに工房を設立したのが始まりとなる。

創業からわずか20年足らずの1995年にはニューヨークにフラッグシップショップの第一号店を。その後もミラノ、モスクワ、キエフ、東京、ローマなどグローバルに直営店を増やし、1990年代後半頃にはすでにイタリア屈指の革靴メーカーへと成長を遂げていた。

ブランド躍進へと至った大きな理由のひとつが、職人の手を大切にする姿勢である。

現場気質のアンドレア・サントーニ氏のアルティジャーノ精神は、サントーニの職人たち一人ひとりに根付いており、規模を拡大した今なお縫製やペインティング技術において最高峰のポテンシャルを発揮する。

現在はアンドレア・サントーニ氏は会長に就任。愛息子のジュゼッペ氏が現代表としてブランドは成長を続けている。そして、製造の現場に関しては今もアンドレア氏が取り仕切っている。

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創業者アンドレア氏(右)と2代目ジュゼッペ氏(左)

 

日本国内での取り扱い

現在はリーガルの店舗で取り扱っているため、目にすることも多いかと思う。リーガルのオンラインショップでサントーニの靴を買うこともできる。

サントーニとリーガル、お互いが競合してしまいそうな気がするが、サントーニの価格帯は9万円〜15万円とリーガルよりも高価格帯のため、リーガルの価格帯である1万円〜4万円とはうまいこと競合しないようだ。

 

Limited Edition リミテッドエディション

サントーニの靴は9万円〜15万円くらいの価格帯と書いたが、それより遥か上のモデルが存在する。

それが今回紹介する「Limited Edition リミテッドエディション」と呼ばれるモデルとなる。

サントーニ自体、近年、かなり高価格帯に触れている印象だが、リミテッドエディションに関しては公式オンラインブティック上で32万円のプライスを付けている。

リミテッドエディションの靴には、高度なテクニックが求められるハンドカラーペインティングやスキンステッチなどの技術が惜しげもなく使われており、まさに職人技の粋を集めた靴と言える。

 

所有するLimited Edition リミテッドエディション

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これからご紹介するリミテッドエディションの3足は、いずれもハンドソーングッドイヤー製法の靴になる。

 

TRAMINER トラミナー

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まず最初にご紹介するのはトラミナーと呼ばれる、ホールカットをベースにした靴になる。

見ての通り、パーフォレーションとスキンステッチを組み合わせた独特なデザインをしている。絶妙なカラーペインティングも施されており、リミテッドエディションに相応しい一足と言えるだろう。

 

ANGELA アンジェラ

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続いてはアンジェラと呼ばれるローファーとなる。こちらはサドル部分とヒール部分にスキンステッチが施されている。

使い勝手の良いローファーのため重宝している。

 

CANAIOLO カナイオーロ

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そして最後に紹介するのはカナイオーロと呼ばれるプレーントゥダービーになる。

こちらもサイドにスキンステッチが施されているが、最初に紹介したトラミナーと比べると、ハンドペイント含め大人しめのデザインと言える。その分、ビジネスシーンで履きやすく重宝している。

 

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トラミナーやアンジェラもそうだが、リミテッドエディションの靴はソールにフィドルバック(土踏まずが山型に盛り上がった仕立て)を採用しており、センター部分には金属製のロゴが嵌め込まれている。この金属製のロゴが履いているうちに折れたり取れたりしてしまうのが難点ではある。

 

以上、Santoniの「Limited Edition リミテッドエディション」でした。素晴らしい靴なのは間違いないですが、どんどん高くなっているのでおいそれと手が出ない靴です。

 

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SANTONI Fatte a mano Limited サントーニ ファットアマーノリミテッド 4112 11

久しぶりに革靴を紹介したい。

今回紹介するのは Santoni サントーニ の「Fatte a mano Limited ファットアマーノ リミテッド 4112 11」になる。

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サントーニはロングノーズのザ・イタリア靴のイメージが強いが、こういう無骨な靴もある。

 

サントーニというブランドに関する説明は下記の記事でご紹介しているので、今回は割愛する。

 

さて、それでは今回の靴を見ていこう。

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まず、何と言ってもベンティベーニャ製法による重厚な作りが目を引く。

ベンティベーニャ製法とは

ハンドメイドベースで非常に手間がかかる製法となる。

ウェルトをアッパーの全周に縫合し、さらにウェルトとソールにだし縫いを施すという工程をほぼ全て手作業で行うため、いかに堅牢で丈夫な靴を手作業で作ることができるかという靴づくり本来の力量が求められる製法となる。

この製法は、扱える職人もごくわずかで、ベンティベーニャ製法を扱える職人は、サントーニのマエストロへの殿堂入りを意味している。

 

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5アイレットでシューレースの先端にはタッセル(房飾り)が付いている。タッセル付きのシューレースは靴から外せないのが難点だ。

なので磨く際はシューレース付けたまま磨いている。シューレースも長めで、かなり余裕がある。結び目の輪っかを大き目にしないとタッセルを踏んでしまう可能性があるので注意が必要だ。

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ソールはハーフラバーで保護してある。

ソール自体に厚みがあるので、普通に履いている分にはオールソールすることはそうそう無いと思うが、滑り止めも兼ねたハーフラバーとなる。

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インソールには「Fatte a mano Limited」と書かれている。このファット・ア・マーノというのはイタリアで手仕事を意味する。

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ライニングには「4112 11 F 5 1/2」と品番、ウィズ、サイズが印字されている。

 

一般的には、この靴はビジネスの場では履き辛いと思うが、私が勤めている会社は服装がだいぶラフになっているので、社内で事務作業を行う程度であれば問題なく履くことが出来る。もちろんオフでデニムに合わせても良いだろう。

 

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DAISO「シューズボックス用 炭の棚敷きシート」がなかなか良い。

今回は革靴の収納方法についての話しとなる。

 

革靴好きの方に共通する問題として、増えた革靴の収納方法が上げられると思う。当然、私も同じ問題に悩まされていたのだが、無印良品の「ポリプロピレン 収納ケース・引出式・小」を利用することで問題を解決した。

その事については過去記事でも書いている。

 

この収納ケースは段積みができるので、私は革靴マンションと読んでいる。笑

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革靴以外を収納している段もあるが、こんな感じだ。

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革靴を収納するのに幅がピッタリ。必要な数だけ補充出来るし、埃もかからないのでオススメである。ちなみに「収納ケース・引出式・小」だとサイズの大きい革靴の場合は入らない可能性がある。私の所有している靴でもロングノーズ気味のCorthayのBUCYや、SantoniのLimited Edition TRAMINERなどはギリギリだ。

 

前置きが長くなってしまったが、今回は収納ケースの底に敷くアイテムを紹介する。

 

それは、百均のDAISOで販売されている「シューズボックス用 炭の棚敷きシート」になる。

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サイズは30cm×90cmでハサミでカットして使用する。どれほどの効果があるのか分からないが、一応、防カビ、抗菌、消臭効果があるようだ。

 

このままでは大き過ぎるので、余分な部分をカットする。

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幅が90cmあるので、2枚分取ることができる。

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こちらは余った端材👇

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端材は要らないので捨ててしまって構わない。

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収納ケースの底に敷くとこんな感じ。

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なかなか良いのではないだろうか。

今までは新聞紙を敷いたりしていたが、DAISOシートの方が引き締まって見える。黒は汚れが目立たないし今後はこのシートで統一したいと考えている。

 

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BerlutiとCorthayの靴修理

BerlutiとCorthayの靴を修理に出した。

 

【CONTENTS】

 

10月24日(日) 靴預け

BerlutiとCorthayを修理に出すため北浦和にある靴修理店Gatoさんへ行ってきた。

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Berlutiの靴は靴底のラバーが剥がれかけて、ワニさん状態になってしまった。🐊

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左右とも剥がれかけている。このラバーソールは滑りにくくて耐久性もあるので気に入っているのだが、接着剤で固定しているだけなので剥がれやすいのがネックだ。ちなみに、購入してから約5年弱、着用回数は35回くらいとなる。

ラバーソール自体はそれほど擦り減っていないので、一度剥がしてから再接着&釘打ちすることでお願いした。

 

Corthayはこれまでレザーソールのまま履いてきたが、大分擦り減ってきているので、ハーフラバーで保護することでお願いした。

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Berlutiのソール修理は5,000円、Corthayのハーフラバー貼りは3,300円、合計8,300円となる。Berlutiの方はほぼ作業費だけだが、高いのか安いのか判断に迷うところだ。まあBerlutiの店舗に出したらこんなものでは済まないと思うので、安く済んだと思うことにする。

 

11月7日(日) 靴引取り

預けること二週間。靴を引き取りに行ってきた。

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さて、仕上がり具合は…

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ワニさんになっていたBerlutiのソールが綺麗に密着している。一度全部剥がしたあと、プライマー(接着前の下処理)をしてから貼っていただいたとの事で接着強度に期待できそうだ。

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オリジナルソールを再使用したので、雰囲気を損なうことなく見事に復活。釘も打ち直して貰った。

 

Corthayに関してはハーフラバー貼りなので仕上がり具合は特に心配はしていない。

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Vibramのエクスプローションを貼った。ハーフラバーを貼るときはエクスプローションを貼ることが多い。耐久性に定評がある。

 

北浦和のGatoさんは兄弟2人でやっている、こじんまりとした店だが結構人気がある。今日行ったときには既に他のお客さんが2人いて、5〜10分ほど待ってからの引き取りとなった。繁盛しているようで何よりだ。

 

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Corthay Twist コルテ ツイスト

今回は久しぶりの革靴紹介の記事となるが、革靴紹介も累計60足目となった。

 

今回紹介するのは数ある革靴ブランドの中でも大好きなブランド Corthay コルテ の「Twist ツイスト」というモデルだ。

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Corthay コルテとはー

コルテ氏は16歳の時にコンパニオン・ドゥ・デュボワール(職人組合による職人教育システム)に入り、6年間靴作りの基本を学んだ後、名門靴ブランドのジョンロブで修行。その後、ベルルッティに移って5年間シュール・ムジュール(オーダーメイド靴)の責任者を経験した後、1990年に高級オーダーメイドの靴ブランド「コルテ」を創業した。

創業間もなく、ブルネイ国王から150足のシュール・ムジュールの注文を受けるなど、デザイン性が高く、芸術的とも形容されるコルテの靴は、一躍脚光を浴びる。

ベルルッティ、JMウェストン、オーベルシーと言ったフランスの伝統的な紳士靴ブランドの中に割って入り、新進気鋭のブランドとしての地位を確立し、2001年には自社生産によるプレタポルテ(既製靴)を開始し今に至る。

 

さて、それではこの靴の細部を見ていこう。

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トゥはコルテの特徴とも言えるベグデーグル(鷲の嘴)型だ。美しい曲線を描き、実に色気がある。

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サイドエラスティックなので、シューレースはイミテーションとなる。サイドエラスティックはシューホーン一つで簡単に脱ぎ履きできるので、靴を脱ぐ機会が多い日本にピッタリのデザインと言える。

 

それにしても…

全体的に薄いブラウンから濃いブラウンへと美しいカラーレーションが施されており実に美しい。😍

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ソールはレザーソールでヒドゥンチャネル仕上げとなっている。サイズは6.5で、コルテは小ぶりな作りのため、大体24.5cmくらいになる。

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実はヤフオク出品中です。

さて、このツイストだが、実はヤフオクに出品中となる。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r499310311

私には少しサイズがキツかったのが出品の理由だ。同じコルテでもアルカなら6.5でも大丈夫ないのだが…ツイストは7にしないと私の足には少しキツいみたいだ。

 

結構長く出品しているが、なかなか落札されない。😭 試着のみの極上品なのでお買い得と思うのだが… 同じツイストの色違いが128,000円で出品されているのに対し、お値段も抑え目にしているので、ご興味のある方はぜひどうぞ。フランスのエスプリを体現するコルテ、この機会に履いてみては如何だろうか。👞

 

2021年10月25日 追伸

大きめのツリーを入れてストレッチさせていたところ履けそうな感じになってきた。

そのため売却は取り止めて、自分で履くことにする。当面はテレワーク時に数時間だけの宅内慣らしをしていく予定だ。

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それで靴擦れとか起こさなければ外で本格デビューさせることにする。

 

【プロフィール紹介&当ブログについて】

知る人ぞ知る名革靴ブランド「Corthay コルテ」について語る

以前、ベルルッティについての記事を書いた。

 

今回はそのベルルッティと同じくフランスの革靴ブランドである「Corthay コルテ」について書いていきたい。

 

【CONTENTS】

 

Corthay コルテというブランドについて

創業者はピエール・コルテ氏

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(画像はBest Option for Quality「BOQ」より転載)

コルテ氏は16歳の時にコンパニオン・ドゥ・デュボワール(職人組合による職人教育システム)に入り、6年間靴作りの基本を学んだ後、名門靴ブランドのジョンロブで修行。その後、ベルルッティに移って5年間シュール・ムジュール(オーダーメイド靴)の責任者を経験した後、1990年に高級オーダーメイドの靴ブランド「コルテ」を創業した。

 

創業間もなく、ブルネイ国王から150足のシュール・ムジュールの注文を受けるなど、デザイン性が高く、芸術的とも形容されるコルテの靴は、一躍脚光を浴びる。

 

ベルルッティ、JMウェストン、オーベルシーと言ったフランスの伝統的な紳士靴ブランドの中に割って入り、新進気鋭のブランドとしての地位を確立。2001年には自社生産によるプレタポルテ(既製靴)を開始し今に至る。

 

以上がコルテの歴史だ。1990年創業は革靴ブランドとしては新しい方だろう。前述のとおり創業者のピエール・コルテ氏はジョンロブやベルルッティといった超一流ブランドで腕を磨いた後に自身の名を冠したブランドを立ち上げている。コルテの靴の特徴としてはベルルッティのようなアーティスティックなカラーリングにあり、私が保有している靴にもそれは現れているので、後ほど紹介する。

 

また、2004年には東京・青山に旗艦店となる路面店をオープンさせたが、残念ながらコロナ禍の影響により2020年10月末をもって16年の歴史に幕を下ろした。

 

それでは、ここからは私が保有している4足のコルテについて一つずつ紹介していきたい。

 

所有しているCorthayの靴

Arca アルカ

まず最初に紹介するモデルとしてコルテのアイコン的モデルとも言えるアルカは外せない。

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美しいカラーレーションが施されたプレーントゥダービーだ。お気に入りの靴だが、使い所が限られる靴のため、履く機会が少ない靴の筆頭でもある。

 

この靴に施された美しいカラーレーションはベルルッティのパティーヌを彷彿とさせ、ベルルッティで働いていたコルテ氏の感性が現れた靴ではないだろうか。2アイレットのシンプルなデザインに美しいカラー。前述の通り履く場所を選ぶ靴のため、なかなか履く機会がなくオブジェと化している靴だが、眺めているだけでも満足できる靴。それがこのアルカだ。

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コルテの靴はトゥの形状が特徴的で、ベクデーグル(鷲の嘴)と呼ばれる美しい曲線美は見るものを魅了する。

 

Arca アルカ(Black)

アルカに関しては、実は2足持っている。もう一足のアルカはブラックで、ビジネスにもフォーマルにも使える汎用性が高い靴で重宝している。

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お気付きの方もいらっしゃると思うが、シューレースを下のアイレットで結んでいる。通常、革靴を履く際は一番上で靴紐を結ぶものだが、あえて下で結ぶのがコルテ流と言われている。

 

Bucy ブシー

続いて紹介するのはキャップトゥのブシー。日本ではストレートチップという呼び方の方が一般的だ。

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このブシーもカラーレーションによって見事なグラデーションを表現している。

 

アルカに比べると若干ロングノーズ気味のデザインとなる。個人的にはあまりロングノーズの靴は好きではないので、このブシーくらいがギリギリの許容範囲と言えるだろう。たまに魔女の靴見たいな先っちょがとんがっていて尚且つ上を向いている靴を履いている人がいるが、よく恥ずかしくないなと感心する。

 

Twist ツイスト

最後に紹介するのはサイドエラスティックのツイストだ。

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サイドエラスティックはレイジーマンとも呼ばれ、履き口のサイド部分がゴムになっている。いちいち紐を解いたり結んだりしなくても脱ぎ履きが出来るので、非常に楽で重宝する。

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ぱっと見、シューレースが付いているように見えるが、イミテーションとなる。この靴も濃いブラウンから薄めのブラウンへと自然に切り替わるカラーレーションが施されている。

 

以上、4足が現時点で私が保有するコルテの靴達となる。

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コルテの靴はローファーのブライトンや、ギリーシューズのファントマスなど、個人的に気になる靴が他にも色々とある。旗艦店の青山店が閉鎖したのは残念でならないが、他の場所での再オープンも計画しているとの事だったので、それを楽しみに待ちたいと思う。

 

最後にコルテのオフィシャルウェブサイトのリンクを貼っておく。美しい靴を見ているだけでも楽しいので、気になった方は下記リンクからどうぞ。

 

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