今回はイタリアの革靴ブランド Santoni サントーニ の最高峰モデル「Limited Edition リミテッドエディション」の靴について書いていきたい。
【CONTENTS】
サントーニの歴史
イタリア・チビタノマルケにて1975年に誕生したサントーニ。
創業者のアンドレア・サントーニ氏が、小さな靴製造会社で靴づくりのノウハウを習得したのちに工房を設立したのが始まりとなる。
創業からわずか20年足らずの1995年にはニューヨークにフラッグシップショップの第一号店を。その後もミラノ、モスクワ、キエフ、東京、ローマなどグローバルに直営店を増やし、1990年代後半頃にはすでにイタリア屈指の革靴メーカーへと成長を遂げていた。
ブランド躍進へと至った大きな理由のひとつが、職人の手を大切にする姿勢である。
現場気質のアンドレア・サントーニ氏のアルティジャーノ精神は、サントーニの職人たち一人ひとりに根付いており、規模を拡大した今なお縫製やペインティング技術において最高峰のポテンシャルを発揮する。
現在はアンドレア・サントーニ氏は会長に就任。愛息子のジュゼッペ氏が現代表としてブランドは成長を続けている。そして、製造の現場に関しては今もアンドレア氏が取り仕切っている。
創業者アンドレア氏(右)と2代目ジュゼッペ氏(左)
日本国内での取り扱い
現在はリーガルの店舗で取り扱っているため、目にすることも多いかと思う。リーガルのオンラインショップでサントーニの靴を買うこともできる。
サントーニとリーガル、お互いが競合してしまいそうな気がするが、サントーニの価格帯は9万円〜15万円とリーガルよりも高価格帯のため、リーガルの価格帯である1万円〜4万円とはうまいこと競合しないようだ。
Limited Edition リミテッドエディション
サントーニの靴は9万円〜15万円くらいの価格帯と書いたが、それより遥か上のモデルが存在する。
それが今回紹介する「Limited Edition リミテッドエディション」と呼ばれるモデルとなる。
サントーニ自体、近年、かなり高価格帯に触れている印象だが、リミテッドエディションに関しては公式オンラインブティック上で32万円のプライスを付けている。
リミテッドエディションの靴には、高度なテクニックが求められるハンドカラーペインティングやスキンステッチなどの技術が惜しげもなく使われており、まさに職人技の粋を集めた靴と言える。
所有するLimited Edition リミテッドエディション
これからご紹介するリミテッドエディションの3足は、いずれもハンドソーングッドイヤー製法の靴になる。
TRAMINER トラミナー
まず最初にご紹介するのはトラミナーと呼ばれる、ホールカットをベースにした靴になる。
見ての通り、パーフォレーションとスキンステッチを組み合わせた独特なデザインをしている。絶妙なカラーペインティングも施されており、リミテッドエディションに相応しい一足と言えるだろう。
ANGELA アンジェラ
続いてはアンジェラと呼ばれるローファーとなる。こちらはサドル部分とヒール部分にスキンステッチが施されている。
使い勝手の良いローファーのため重宝している。
CANAIOLO カナイオーロ
そして最後に紹介するのはカナイオーロと呼ばれるプレーントゥダービーになる。
こちらもサイドにスキンステッチが施されているが、最初に紹介したトラミナーと比べると、ハンドペイント含め大人しめのデザインと言える。その分、ビジネスシーンで履きやすく重宝している。
トラミナーやアンジェラもそうだが、リミテッドエディションの靴はソールにフィドルバック(土踏まずが山型に盛り上がった仕立て)を採用しており、センター部分には金属製のロゴが嵌め込まれている。この金属製のロゴが履いているうちに折れたり取れたりしてしまうのが難点ではある。
以上、Santoniの「Limited Edition リミテッドエディション」でした。素晴らしい靴なのは間違いないですが、どんどん高くなっているのでおいそれと手が出ない靴です。
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