久しぶりに革靴を紹介したい。
今回紹介するのは Santoni サントーニ の「Fatte a mano Limited ファットアマーノ リミテッド 4112 11」になる。
サントーニはロングノーズのザ・イタリア靴のイメージが強いが、こういう無骨な靴もある。
サントーニというブランドに関する説明は下記の記事でご紹介しているので、今回は割愛する。
さて、それでは今回の靴を見ていこう。
まず、何と言ってもベンティベーニャ製法による重厚な作りが目を引く。
ベンティベーニャ製法とは
ハンドメイドベースで非常に手間がかかる製法となる。
ウェルトをアッパーの全周に縫合し、さらにウェルトとソールにだし縫いを施すという工程をほぼ全て手作業で行うため、いかに堅牢で丈夫な靴を手作業で作ることができるかという靴づくり本来の力量が求められる製法となる。
この製法は、扱える職人もごくわずかで、ベンティベーニャ製法を扱える職人は、サントーニのマエストロへの殿堂入りを意味している。
5アイレットでシューレースの先端にはタッセル(房飾り)が付いている。タッセル付きのシューレースは靴から外せないのが難点だ。
なので磨く際はシューレース付けたまま磨いている。シューレースも長めで、かなり余裕がある。結び目の輪っかを大き目にしないとタッセルを踏んでしまう可能性があるので注意が必要だ。
ソールはハーフラバーで保護してある。
ソール自体に厚みがあるので、普通に履いている分にはオールソールすることはそうそう無いと思うが、滑り止めも兼ねたハーフラバーとなる。
インソールには「Fatte a mano Limited」と書かれている。このファット・ア・マーノというのはイタリアで手仕事を意味する。
ライニングには「4112 11 F 5 1/2」と品番、ウィズ、サイズが印字されている。
一般的には、この靴はビジネスの場では履き辛いと思うが、私が勤めている会社は服装がだいぶラフになっているので、社内で事務作業を行う程度であれば問題なく履くことが出来る。もちろんオフでデニムに合わせても良いだろう。
【プロフィール紹介&当ブログについて】