+αな暮らし

メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについて書いています。

Enzo Bonafe エンツォボナフェ EB-18にトゥスチール取り付け!

今日は北浦和GATOさんに預けていたボナフェのコードバンブーツを引き取ってきた。

f:id:k-est:20181110203906j:image

 

預けていた理由は、爪先保護のためトライアンフスチールを取り付けて貰うためだ。

f:id:k-est:20181110203912j:image

丸みを帯びたラウンドトゥのためトライアンフとの相性は抜群。スチールの厚み分削ってあるのでツライチに仕上がっている。

 

さらに側面は黒く塗ってあるため全く違和感がない。相変わらず丁寧な仕事だ。

f:id:k-est:20181110203902j:image

この側面塗りは、あえて塗らずにスチールの質感を出す方が好きな方もいらっしゃるかも知れない。私はどちらでもOK。

 

何にしてもこれにて履き下ろす準備が完了したので、天候を見ながら来週のどこかでデビューさせたい。

f:id:k-est:20181110210853j:image

 

《2018.11.15追記》

天候晴れ☀️ ボナフェをデビューさせた。

f:id:k-est:20181115070452j:image

めっちゃカッコいい。

 

【プロフィール紹介&当ブログについて】

Enzo Bonafe コードバンブーツを磨く。

昨日ご紹介したエンツォボナフェだが、おそらく試着を繰り返されたであろう靴なので、汚れを落として磨いてあげることにした。👞🌟

 

いきなりお手入れ後ギャラリー

f:id:k-est:20181027105325j:image

f:id:k-est:20181027105300j:image

この写真…

見ての通り自宅のバルコニーの手すりに乗せて撮影している。これ、細心の注意が必要である。何かの拍子に靴に身体が当たったら階下に真っ逆さまだ。絶対無事には済まない。🚑

f:id:k-est:20181027105253j:image

f:id:k-est:20181027105303j:image

コードバンは光の当たり方によって表情が変わるね。明るいところではかなり赤味がかって見える。

f:id:k-est:20181027105310j:image

f:id:k-est:20181027105321j:image

ソールも抜かりなし。レーダーソールフレーゲでお手入れ済み。

f:id:k-est:20181027105314j:image

f:id:k-est:20181027105307j:image

以上、コードバンブーツをお手入れした。

今回分かったことが一つ。それは…

ブーツは手入れが面倒くさいこと。

単純に磨く面積が大きい。ホントは一緒にサントーニのリミテッドも磨く予定だったが、面倒くなったのでまた次回にする。

 

このブーツ、早く履きたいけど、まだ履けない。レザーソールなので爪先保護のためスチールを取り付け予定だ。履くのはそれからだ。

 

【プロフィール紹介&当ブログについて】

Enzo Bonafe エンツォボナフェ EB-18

会社の同僚が飼っていたカブトムシが先日死んだと聞いて、どんだけ長生きやねん!と思った今日この頃。

 

さて、最近は段々と涼しさを増してきており、朝夕は肌寒さすら感じる。

そんなこれからの季節にぴったりな履き物と言えば、やはりブーツだろう。それで、つい先日、気になっていたブーツをAmazonでポチったので、今回はそのブーツを紹介したい。

 

ポチったブーツ。

それは Enzo Bonafe エンツォボナフェ の「コードバン ダブルモンクストラップ EB-18」である。

 

こちらのブーツ、Amazonで買ったと書いたが、Amazon限定モデルなので、そもそもAmazonでしか買えない靴だったりする。

 

一昨日ポチり、昨日到着した。Amazon恒例の厳重な梱包のもと我が家に到着したボナフェ。

f:id:k-est:20181026054248j:image

f:id:k-est:20181026054258j:image

多少、箱に擦れがあったが、箱ならそれほど気にしない。

 

それよりも箱を持った時の重量感に歓喜。「おっ!シューツリー付きか

f:id:k-est:20181026054459j:image

保存袋に、ボナフェのシューホーン。

このボナフェのシューホーンは使っている内に割れる。見た目お洒落だが、所詮プラスチックだ。

f:id:k-est:20181026054649j:image

出た!そしてシューツリーは無し!ただ単に靴が重いだけだった。

 

さて、こちらのブーツ。Amazonでもだいぶ在庫が薄くなってきている。

f:id:k-est:20181026054934j:image

新品だが、サイズと色によって値段はバラバラだ。定価は183,600円だが、私が買ったサイズは最終的に15%OFFクーポンを使用し87,420円だった。約10万円安く買えたが、サイズによって値段が変わるAmazonシステムがよく分からない。

 

それでもコードバンのブーツが8万7千円は破格だろう。

 

ところが、こちらのブーツはAmazonレビューでかなり酷評されまくっている。

f:id:k-est:20181026055904j:image

f:id:k-est:20181026055948j:image

f:id:k-est:20181026055954j:image

何がそんなに悪いのかと言うと主に2つのことについて悪く書かれている。

1つは、Amazonの返品可能システムによるもので、試着が繰り返されサイズが合わずに返品が繰り返されたことによる商品の劣化、痛み

そしてもう1つは、商品自体の出来に対するもの。サイズは問題なくてもストラップを留めることが出来ないと言う根本的な問題レビューにも書かれているが、コードバンなので全体的に硬く、ストラップの穴は2つしかない上にゴムも付いていないので、調整しろがあまりない。このストラップを留められないという構造的な問題により、かなり評価を下げている。

 

それでも、多少改良されストラップを長くしてあるらしいのだが、それだったらついでにゴムを付けて欲しいよね。普通。

 

このような低評価が大幅な値下げの一因かも知れないな。当然、私もこのレビューを見た上での購入だったので、一抹の不安はあった。

 

ラスト(木型)「Super-1」は日本人向けに作られていて小さめのフィッティング感。そして留め辛いストラップという事前情報のもと、私が選んだサイズは7。私は通常UK6〜6 1/2を選ぶのでハーフサイズ〜1サイズ大きめの数値を選んだ。

 

Enzo Bonafe EB-18

f:id:k-est:20181026061331j:image

見た目のデザインはやはり素晴らしい。

バーガンディコードバンはラグジュアリーを通り越してエロジュアリーな領域に達している。

f:id:k-est:20181026061322j:image

f:id:k-est:20181026063652j:image

そしてこちらが問題のストラップ。

ストラップを8mm伸ばす対処をされたそうだが、せっかくなので穴も1つ増やしておけばフィッティングに融通が利いたと思う。

f:id:k-est:20181026061335j:image

試着を繰り返されることで痛んでしまうというレビューが多かったが、この靴はどうか…

 

確かに履きシワが多少見受けられるのでピカピカの新品かと言われるとそうではない。あくまでも試着済みの未使用品レヴェルだ。

f:id:k-est:20181026061318j:image

f:id:k-est:20181026061325j:image

このインソックシートの手書きロゴはボナフェならではだが、履いている内に段々と薄くなって最後は消えてしまう切ないロゴでもある。

 

さて、いよいよ試着だ。どうかサイズが合いますように。🙏

 

……

あっ…

 

f:id:k-est:20181026065532j:image

無事、合った(●´ω`●)👍

 

どうやら1サイズあげた7を選んで正解だったようだ。

f:id:k-est:20181026065832j:image

f:id:k-est:20181026065836j:image

しばらく室内で履いてみたが、全然ゆるくもなく、かといって痛くなる部分もなし。

 

確かにストラップは少し引っ張り気味に入れる必要はあるが無理するほどでもなく問題なし。

 

試着した結果…

返品しません!ウチの子になって貰うことにします。

 

なんとなく…

この靴、大事に手入れをしながら履き育てれば、10年後に物凄いオーラを発する靴に変化している気がする。

 

《追伸》

この記事は羽田空港へ向かうリムジンバスの中で書いた。

f:id:k-est:20181026070614j:image

今日は日帰り強行軍の出張だ。眠い。。

 

【プロフィール紹介&当ブログについて】

JOHN LOBB HIGHGATE ジョンロブ ハイゲート

今日は半年振りに JOHN LOBB ジョンロブ の「HIGHGATE ハイゲート履いた。

チャッカブーツなので、夏の間はなかなか履く機会がなかった。段々と涼しくなってきているので、これからは出番が増えてくるだろう。

 

履いたついでに、この靴の紹介もしておく。なんだかんだ革靴の紹介も第34回となる。

JOHN LOBB HIGHGATE

f:id:k-est:20181009083246j:image

前述の通りチャッカブーツだが、今現在、唯一持っているブーツでもある。

 

使用されている革はミスティーカーフとなり、少し不思議な色味をしている。少しグリーンがかったディープブルーだ。

f:id:k-est:20181009083810j:image

ビジネスで使用するか微妙に悩ましい色をしているが、内勤なのであまり気にせず履いている。

 

シングルストラップが付いており、ストラップにはゴムが付いているので、バックルを留めやすい。

f:id:k-est:20181009083824j:image

見ての通りのシームレスヒール。端々の作りが丁寧で圧巻の仕上がり具合だ。さすがジョンロブ。

 

サイズは6.5E。気持ち大きい気がするが、6になると逆にキツくなってしまうだろう。

f:id:k-est:20181009084044j:image

ラストは「#2511」を使用している。この#2511ラストは#7000を原型としてブラッシュアップしたラストと言われており、若干ロングノーズ気味のスタイリッシュな形をしている。

f:id:k-est:20181009142036j:image

製法はグッドイヤーウェルト製法で、ソールはヒドゥンチャネル仕上げ。トゥには北浦和にある靴修理店GATOでヴィンテージスチールを取り付けて貰った。

 

GATOのBlogに、この靴が出ていたのでリンクを貼っておく。

 

f:id:k-est:20181009142454j:image

f:id:k-est:20181009142457j:image

うーむ。素晴らしい。

 

実際に履いたところ。

f:id:k-est:20181022072441j:image

ジーンズでも履いたことがあり、意外と合っていることは確認済だ。

 

【プロフィール紹介&当ブログについて】

今日の靴磨き。日差しが強くて若干のぼせた。

今日は天気が良い。

午前中、自由時間があったので靴を3足磨いた。

f:id:k-est:20181021140456j:image

 

今回、白羽の矢が立ったのは、コルテ Arca、ベルルッティ Dmesure Scritto Calligraphy Derby、そしてエドワードグリーンのNEWBURYだ。

 

コルテは、このブログのアイコンにもなっているお気に入りの革靴だが、半年振りの靴磨きとなった。

 

コルテにベルルッティ、私が所有する革靴の中でも一、二を争うお洒落な靴だが、お手入れ方法は基本的には他の革靴と同じで、まずは、タピールのレーダーオイルで油分補給を兼ねた汚れ落としから始める。

f:id:k-est:20181021140634j:image

さらにレザーソールのコルテとエドワードグリーンはレーダーソールフレーゲで靴底のケア。ラバーソールのベルルッティはこの工程は省略。

f:id:k-est:20181021140627j:image

そして、再びアッパーのケア。ベルルッティは段々と色が薄くなってきている気がするので、ブートブラックのコレクションズ シュークリームでトゥを中心に補色した。

f:id:k-est:20181021140601j:image

コルテに関しては、色の濃い部分にサフィールノワールのクレム1925 ライトブラウンを塗り込んでいる。

f:id:k-est:20181021140550j:image

その後、3足とも全体的にタピール レーダーフレーゲで仕上げた。

f:id:k-est:20181021140555j:image

レーダーフレーゲを塗り込んだあとは、ブラッシングと乾拭きをしてフィニッシュ!

 

お手入れ後

Corthay《Arca》

f:id:k-est:20181021140638j:image

f:id:k-est:20181021140606j:image

 

Berluti《Dmesure Scritto Calligraphy Derby》

f:id:k-est:20181021140631j:image

f:id:k-est:20181021140611j:image

 

EDWARD GREEN《NEWBURY》

f:id:k-est:20181021140621j:image

f:id:k-est:20181021140617j:image

 

3足セットで。

f:id:k-est:20181021140547j:image

バルコニーで作業してたら、今日は想像以上に日差しが強かった。途中、妻が頭にタオルを巻いてくれたが、それでも若干のぼせ気味になってしまった。

 

本日の靴磨きはこれにて終了!

 

【プロフィール紹介&当ブログについて】

Paraboot ANDERSEN パラブーツ アンデルセン

先日、雨靴が欲しい!という記事を書いた。

 

前回の記事では、雨用に欲しい靴候補として…

1位:チーニー CAIRNGORM 3RW ケンゴン3RW BRITISH MADE5周年別注品

2位:パラブーツ スマートカジュアルライン

3位:ハインリッヒディンケラッカー 5386 5814

4位:スコッチグレイン シャインオアレイン

を挙げていた。

欲しい順を革質で言うと、ポリッシュドバインダーカーフ→オイルドレザー→スエード→フッ素含有カーフの順番だった。

 

で、実は先日、某オークションで新品の雨用靴をGETした。

 

結局、何にしたかと言うと…

 

タイトルで書いちゃってるので勿体つける必要もないが Paraboot パラブーツの「ANDERSEN アンデルセン」となる。

f:id:k-est:20181017165516j:image

結局、スエード。1位と2位のポリッシュドバインダーカーフ、オイルドレザーを差し置いての下克上だ。

 

しかも、実はパラブーツは初めてだったりする。今まで気になっていたブランドだったが、なかなか手を出せていなかった。

 

お初なので、まずはブランドの紹介からしていく。

Paraboot パラブーツ

パラブーツを展開するリシャール ポンヴェール社は、1908年、フランス・ヴォアロン地方の靴職人レミー・リシャール・ポンヴェールが開いた小さな靴工房から始まる。

1927年、滞在先のアメリカで入手した1足のラバーで覆われたブーツとともに帰国したレミーは、その靴をヒントに、ブラジルのパラ(PARA)港から直輸入されていた天然ラテックスを底材に使用した靴を着想。そして自ら立ち上げたブランドに、その輸出港の名からとった「PARABOOT」というブランド名を付すことにした。

そして、そのパラゴムを原料に独自のゴム合成法を開発し、特許を取得。こうして自社でラバーソールを製造する、世界で唯一のシューズメーカーが誕生した。

オリジナルのラバーソールを備えたパラブーツの靴は、堅牢で摩耗に強く、コンフォタブルな履き心地が評判となり、ワークシューズとして消防士、郵便配達人、軍人らの間で支持されていった。

さらに、北極探検家ポール・エミール・ヴィクトール氏ら冒険家たちが愛用したことで、アウトドアシューズとしての地位も獲得。こうして登山靴用に開発されたとされるノルヴェイジャン・ウェルト製法がパラブーツの得意とする製法となり、ラバーソールと並び、ブランドを象徴する技術となった。

代表作には、UチップのChambord、Avignon、チロリアンシューズのMichael、ダブルモンクストラップのWilliamなどがあげられる。

機能性はもちろんのこと、コーディネートの汎用性が広いことでも評価が高く、オールウェザー仕様の名靴として世界中で長く愛され続けている。

また、2005年からは仏デュプイのボックスカーフなどを使用したドレスラインもスタート。コーズ・ブラク製法のデッキシューズやドライビングシューズ、ヴァルカナイズ製法によるサンダルやスリッポン、レディスも積極的に展開している。

現在はフランスのイゾーとヒューレにファクトリーがあり、この2つの工場で約70名がラバーソールやノルヴェイジャン製法の靴、あるいはグッドイヤー製法の靴を生産している。すべてのカテゴリーを合わせると、1年間に製作されるパラブーツの靴は35万足にも及ぶ。質においても、量においても、まさにパラブーツはフレンチシューズを象徴するブランドといって過言ではない。(「BOQパラブーツサイト」より引用)

http://boq.jp/paraboot/

 

雨用スエードシューズであれば、元々ハインリッヒディンケラッカー 5386 5814を狙っていたが、ハインリッヒディンケラッカー自体取り扱っているところが少なく、スエードモデルの5386 5814に至っては尚更であった。

 

そのため、色々なスエードモデルをチェックしている内に行き着いたのがこのアンデルセンとなる。

 

アンデルセンを選んだ理由としては、パラブーツにしては細身でスタイリッシュなラストを使用している、という点がポイントが高い。人気のシャンボードやウィリアムは確かにカッコいいが、ビジネスではぽってりしたデザイン過ぎるかなと…

 

f:id:k-est:20181017182028j:image

アンデルセンは見ての通り、外羽根式のフルブローグだ。パラブーツ特有のグリーンタグがお洒落ポイント。🏷

 

いくらスタイリッシュなラストを使用しているとは言え、コニャックブラウンのスエードなので、どうしてもカジュアルな印象になってしまうが、これはこれでTPOをわきまえて使えば問題ない。まあ、基本内勤なので仕事にもガンガン履いていく。

f:id:k-est:20181017171658j:image

外羽根式ゆえに、甲の調整範囲が広く甲高でも快適に履くことが出来る靴だ。

f:id:k-est:20181017171702j:image

f:id:k-est:20181017171645j:image

サイズはUK6を選んだところジャストサイズだった。

f:id:k-est:20181017182102j:image

製法は、ノルウェージャン製法で、雨靴に向いた頑健な製法と言える。

f:id:k-est:20181017171713j:image

アウトソールは、オリジナルのギャラクシーソールを採用しているので、これまた雨靴にピッタリだ。高いグリップ力で路面をガッチリ捉えてくれる。

f:id:k-est:20181017171653j:image

新品のためインソックシートも綺麗。ガンガン履いて自分色に染めていく。(汗汚れという意味ではありません💦)

 

さて、雨靴として購入したアンデルセンだが、雨の日デビューをする前に儀式をする必要がある。

そう、防水スプレーという儀式を!!

f:id:k-est:20181017171637j:image

私が愛用している防水スプレーはコロニルのウォーターストップ 400mlだ。大容量タイプの頼もしいやつ。スムースレザー、スエード、ヌバックまで何でもござれのオールマイティスプレーなので重宝している。

ドイツ原産🇩🇪のスプレーをフランス🇫🇷のパラブーツにたっぷり吹いた。

f:id:k-est:20181017171648j:image

全体的にしっとりと…

f:id:k-est:20181017171720j:image

乾いたらブラッシングして儀式終了。

 

そして今日。午後50%の降水確率という天気予報を受け、曇天の中デビューした。

f:id:k-est:20181019072654j:image

 

【プロフィール紹介&当ブログについて】

スコッチグレインに傷が…

三連休の最後に靴を磨いた。

今回磨いたのは、スコッチグレイン F-0350と、グレンソン 6324/01 Limited Editionの2足となる。

 

特にスコッチグレインはここ最近の雨続きで酷使したので、労いの意味を込めて丁寧に手入れした。

 

靴磨きに使用したのはいつものタピール。

f:id:k-est:20181008173021j:image

タピールはドイツ製の柑橘系シューケア用品で、使用している人が少なく、あまり世に知られていないが、それでも最近じわじわと認知され始めてきた気がする。

 

靴磨き後の写真

f:id:k-est:20181008173953j:image

f:id:k-est:20181008174103j:image

黒靴はやはりいい。ビジネスマンの必須装備だ。

f:id:k-est:20181008174117j:image

ストレートチップとウィングチップ(フルブローグとも言う)のどちらが好きかと言われれば、黒の場合はやはりストレートチップだろう。これが茶系の靴になるとウィングチップの方が好きだったりする。

 

さて、タイトルに書いたスコッチグレインの傷だが…

 

それはこれ👇

f:id:k-est:20181008174457j:image

傷と言うより破れ。側面のいわゆるヴァンプ部の革が破けていた。

 

ちょうど歩く際に折り曲がる部位なので、革靴で一番負担がかかる場所と言える。だからこそ手入れをする際はよくオイルやクリームを擦り込んでケアするのだが、それでもいずれは限界が来て今回のように破けたり、クラックが入ったりすることになる。

 

とりあえずは、まだそれほど目立たないので、このまま履き続けることにする。

 

プロフィール紹介&当ブログについて

靴職人ラズロ・ヴァーシュによる「Handmade SHOES FOR MEN」の和訳本を購入

前回のVASS ダブルバックルドシューズの記事でも書いたラズロ・ヴァーシュ氏の名著「Handmade SHOES FOR MEN」の和訳版「紳士靴のすべて」を購入した。

 

なかなか書店では見かけない本なのでAmazonでポチりGET。

f:id:k-est:20180930210806j:image

f:id:k-est:20180930210810j:image

値段は税別4,200円もするが、それもそのはず、ほぼ図鑑だ。これ。

サイズも大きいし、200ページを超すほとんどのページに写真がふんだんに使われている。

f:id:k-est:20180930211703j:image

(5ページ目抜粋)

靴は人の足のとりわけ繊細な構造を、あらゆる種類の不快さから保護する。また、着用者のファッションの一部として、その嗜好や社会的立場も表現する。エレガンスは靴から始まるのだ。

「はじめに」に記載されていた一文だが、実にいいことを言う。激しく同意。靴は足を守るだけでなく、その人の、人となりを表すファッションアイテムでもあると私も思う。

 

f:id:k-est:20181001095415j:image

本書の構成は、サイズ、ラスト、靴のスタイル、アッパー、紳士靴のすべて、靴の手入れ、靴の工房の全7章から成り、靴職人による紳士靴のすべてを網羅した本と言える。

 

その一部を少しだけご紹介したい。

 

【CONTENTS】

 

サイズ SIZE

f:id:k-est:20180930212135j:image

この章では足の採寸や骨構造、歩行の解析、靴のサイズ、ウィズ記号表などが記載されている。

 

歩行の解析では何故か全裸のオッサンの歩行シーンを写真付きで紹介。全裸の必要あるのかこれ⁉︎と思いつつ、妻に見せたところ大爆笑🤣

 

ラスト LASTS

f:id:k-est:20180930215457j:image

ラストが必要な理由、原材料、ラスト職人、ラストの作り方などについて書かれている。

 

あまり焦点が当たることのないラスト自体へスポットをあてたマニア好みの章といえる。

 

靴のスタイル SHOE STYLES

f:id:k-est:20180930222516j:image

オックスフォードやダービー、スリッポンなどの靴のデザインについて書かれた章だが、序盤の靴の歴史について書かれたページ、特にヨーロッパで12〜13世紀に流行したプーレーヌと呼ばれる足先のとがった靴についてのくだりが面白かったので一部をご紹介。

f:id:k-est:20181001092517j:image

プーレーヌは空前の人気を博し、宮廷人や裕福な商人が主に愛用していたが、やがてそのとがった足先の「パイク」は、馬鹿馬鹿しいほどに長くなっていった。それを履くことが社会的ステータスだったからだ。当然ながら、長く伸びたプーレーヌはあからさまな男根の象徴でもあった。しまいには、それ以上長くなることを防ぐために、パイクの長さを合理的な範囲内にとどめるようにと、ローマ教皇のお達しが出たほどである。(以下略)

こういう靴に関する雑学は面白い。

 

アッパー THE UPPER

f:id:k-est:20180930233534j:image

この章では革そのものに焦点を当てている。

 

タンニング(なめし)についての説明、ボックスカーフ、カウハイド、コードバンなどの皮の種類、また、ピンキングやブローキングと言ったアッパーに施される装飾について解説されている。

 

紳士靴のすべて THE SHOE

f:id:k-est:20180930234254j:image

和訳版のタイトルにもなっているこの章では、靴工房の歴史や、靴そのものの構成、さらには製法についての説明、一足の靴ができるまでを各工程ごとに解説。特に工程ごとの解説は沢山の写真を使いながら、かなりのページを割いており、まさしくこの本の中核を担う章といえる。

 

さらにはシューツリーや靴の梱包といった付属品まで網羅した章となっている。

f:id:k-est:20181001092530j:image

この章で紹介されていたトップリフトの耐久性を上げるためにスチールを取り付けるのがカッコいいね!ヴィンテージスチールで転用できるのかな。

 

靴の手入れ CARING FOR SHOES

f:id:k-est:20180930235622j:image

この章は私達エンドユーザーに一番馴染みのある靴の手入れについて書かれている。

 

以下、この章に書かれていた「靴の手入れの黄金律10則」となる。

  1. おろしたての新しい靴は、2、3時間以上履き続けないこと。1日中履くという段階に進むのは、靴と足がすっかり馴染んでからだ。
  2. 同じ靴を2日続けて履かないこと。次に履くまで24時間以上あけること。
  3. ひも靴、バックル付き、スリッポンのいずれであっても、必ず靴べらを使って履くこと。
  4. ひも靴の場合、ひもの全箇所を緩めて、足が楽に抜けるようにしてから脱ぐこと。
  5. 靴を脱いだあとは、ビスポーク靴のシューキーパーをすぐに入れること。
  6. 靴が雨や雪で濡れている場合でも、シューキーパーを直ちに入れること。そして、靴底を下にするのではなく、横に寝かせて置き、24時間以上乾かすこと。
  7. 1度履いたら、靴の汚れを取り、靴クリームを塗ること。そのままでも本来の輝きが保たれているように見えたとしても必ずこの手入れをすること。
  8. 長期間靴を履かないときは、クリームを薄く塗ってコーティングする。そして、靴職人が提供する布袋に入れ、購入時に入っていた箱に入れ、靴底を下にして保管する。
  9. ビスポーク靴を他人に貸してはならない。同じ足の人間は2人といないのだ。
  10. 新しい靴にはそれぞれに個性がある。靴の美しさを最大限に引き出すには、それに相応しい服を合わせ、相応しい場に履いていくことである。

靴好きには当たり前のことから、さすがにそこまではしていないなあ、と言ったことまで書かれている。

 

例えば1つ目の「おろしたての新しい靴は2、3時間以上履き続けないこと」、この間のVASSではいきなり一日中履いてしまった。。

 

靴の工房 WORK SHOPS

f:id:k-est:20181001000914j:image

VASSの創業者による本だが、ちゃんと他のブランド、ジョンロブやベルルッティなども紹介している。他にもウィーンのバリントやマテルナと言った相当な靴好きしか知らぬであろうブランドを紹介しているのも嬉しい。

 

f:id:k-est:20181001095436j:image

和訳本は2018年8月に初版が出たとは言え、原書である「Handmade SHOES FOR MEN」はかなり古い本なので、写真等に古臭さを感じる部分はあるが、基本的な内容については今も変わらないので、興味のある方はぜひ一度ご覧いただいては如何だろうか。

 

【プロフィール紹介&当ブログについて】

VASS SHOES ヴァーシュ ダブルモンクストラップ

今週はひたすら雨だったため、ずっとスコッチグレインばかり履いていた。さすがに同じ靴ばかり履いてると気分も滅入ってくる。

 

しかし!!!

 

本当に久しぶりに今日は晴れた☀️ 今までの雨続きが嘘のような秋晴れだ。

 

チャンスとばかりに、履き下ろしたくて仕方がなかったVASSをデビューさせることにした。

f:id:k-est:20180928074452j:image

せっかくなので、このままVASSの紹介も済ませてしまおう。

 

VASS SHOESというブランド

当主のラズロ・ヴァーシュ氏は1946年、ハンガリー ブダペストに生まれる。

1964年より、ハンガリアン・ファッション・インスティテュートにて裁断士、縫製士、靴職人、デザイナーとしての修練を積んだのち、1970年に靴職人としての資格を取得。手作りの紳士靴と婦人靴を専門に製作する個人の工房に入り、アシスタントチーフデザイナーならびに靴職人として働く。

1978年、ブダペストの中心地に自身のビスポーク工房をオープン。1988年からは20人のスタッフとともに伝統的な靴作りに専念する。国際靴職人技能コンクールで優勝経験を持つことでも知られ、そのプレタをして世界最高と謳う人も少なくない。

f:id:k-est:20180928083003j:image

上のいかつい顔したおっさんがラズロ・ヴァーシュ氏だ。(VASS HPより引用)

 

ラズロ・ヴァーシュ氏は「Handmade SHOES FOR MEN」という靴に関しての本を書いた著者でもある。

f:id:k-est:20180928083327j:image

和訳版も出版されている。

f:id:k-est:20180928083353j:image

紳士靴に魅せられた者として、ぜひ一度読んでみたいね。📖

 

さて、そんなVASSだが、ハンガリーのブタペストと言われて場所がピンと来るだろうか?

 

ここです。👇

f:id:k-est:20180928083718j:image

ポーランドの下あたりルーマニアの左上、まさに東欧。

 

そんな東欧の隠れた名店VASSのダブルバックルドが今回の主役だ。

f:id:k-est:20180928083857j:image

f:id:k-est:20180928083936j:image

デザインは見ての通りのダブルバックルド。モンクストラップとも言う。

 

色は明るめのブラウンでチェスナットみたいな色合いだ。ラストが不明だが、つま先のデザインがスクエアなので、

上記ブログを参考に考察すると、UかSかKあたりかな?🤔

 

ちなみに、Uラストはフィレンツェの靴職人ロベルト・ウゴリーニ氏とのコラボレーションで生まれたラストとなる。

f:id:k-est:20180928083939j:image

VASSのシューツリーは伸び縮みする芯の部分まで木で出来ており、手が込んでいるのが分かる。しかし、実際には木製の芯がスライドし難く、少し入れ辛い。

f:id:k-est:20180928083942j:image

ソールはドイツのレンデンバッハ、通称JRソールにトライアンフのトゥスチールを取り付けた。

f:id:k-est:20180928083933j:image

ライニングには手書きの丸窓に「00160609 6.5F ALD?1」と書かれている。分かるのは6.5Fというサイズくらいだ。

f:id:k-est:20180928084202j:image

インソックシートはつま先までのフルソックで高級感がある。フルソックタイプは足跡が付きにくいのが良い。

 

製法はハンドソーンウェルテッド製法でしっかりと作り込まれており、非常に満足いくレヴェルの靴だ。

 

そんなVASSを雨上がりの今日、履き下ろした。

f:id:k-est:20180928130001j:image

カッコいい😍

 

しかし、サイズがハーフサイズほど大きい気がする。このままでも許容範囲ではあるが、場合によっては薄目のインソールを一枚入れても良いかも知れないな。

 

P.S.

この靴、トライアンフスチールを取り付けて貰った北浦和GATOさんのブログでも紹介されていたのでリンクを貼っておく。

 

プロフィール紹介&当ブログについて

最近の秋雨続きにより雨用革靴の購入を検討する。

最近の天気は雨ばかり☂️ 酷暑が終わりを告げ、秋雨前線が出張ってきた感じだな。

 

こうなってくると、私の足元を守る雨用革靴が足りなくなってきてしまう。なぜなら、今現在、雨用靴はスコッチグレイン一足しかないからだ。😫

f:id:k-est:20180924214007p:image

この靴、シャインオアレインもどきなので雨にめっぽう強い。デザインも黒のストレートチップなのでどんなシチュエーションでも活躍する万能選手だ。

 

そのため雨の日は連投するなど酷使していたのだが、さすがにここまで雨続きではもう一足、雨に強い靴が欲しくなってくる。

 

雨用革靴の条件としては一般的に大きく二つ。一つは雨に強いアッパーの素材。そしてもう一つは滑りにくいラバーソールといったところだろう。

 

そこで、新しい雨用革靴は何が良いのか検討してみることにした。一口に雨に強い革靴といっても色々あるので、候補となる靴を一つずつ見ていきたい。

 

【CONTENTS】

 

ポリッシュドバインダーカーフ

まずは、ポリッシュドバインダーカーフから見ていく。この革はチャーチが有名だ。

f:id:k-est:20180925083422j:image

表面に特殊な樹脂加工が施してあり、傷や汚れが付きにくく、雨に負けないところが最大の利点である。ラバーソールのモデルを選べば、まさに雨用靴となってくれそうだ。

 

欠点としては不自然なてかりが何やら合皮っぽく見えることだろうか。なんか安っぽい靴に見えてしまう。

 

そんなポリッシュドバインダーカーフだが、気になるモデルが、BRITISH MADEのホームページに掲載されていた。

それはBRITISH MADE5周年別注品のチーニー CAIRNGORM 3RWという靴になる。

まだ発売されておらず、購入したい場合は予約することになる。お値段は税込76,680円なり。

f:id:k-est:20180925184738j:image

f:id:k-est:20180925184743j:image

f:id:k-est:20180925184750j:image

ブラックとバーガンディの2色があるが、バーガンディの方がカッコいい。ソールはリッジウェイソールなので雨用靴としての条件を満たしている。

 

これは早速、第一候補の靴発見だ。😁

 

ちなみにリーガルのガラスレザーもポリッシュドバインダーカーフと同じ樹脂加工を施した靴だが、生憎とリーガルには食指が動かない。

 

オイルドレザー

続いて検討するのは、オイルを染み込ませたオイルドレザーシューズ。有名どころではパラブーツのリスレザーが該当する

 

オイルを染み込ませることにより、革の内部に水が染み込みにくい構造をしており、まさしく水と油の関係である。

 

そんなパラブーツではChambordやWilliamといったスポーツラインの靴が有名だ。

f:id:k-est:20180925192604j:image

f:id:k-est:20180925192608j:image

見た目的にも雨に強そうな靴で、Instagramを見ていると実際に雨靴として活用している方のなんと多いことか…🤔

 

しかし、そんなスポーツラインの印象の強いパラブーツだが、ビジネスやスマートカジュアルといったラインも存在し、例えばスマートカジュアルラインのCLEMENCEAUなどはストレートチップなのでフォーマルな場でもいける靴だと思う。

f:id:k-est:20180925191551j:image

f:id:k-est:20180925191554j:image

f:id:k-est:20180925191601j:image

アッパーはリスレザーに、ラバーソールの組み合わせなので、こちらも雨用靴として合格点だろう。ホームページ上の価格は365ユーロなので、133円換算で48,545円。これに関税がかかってくると57,000円くらいにはなりそうだ。

 

私はパラブーツの靴を持っていないので、一足くらい欲しいと思っていた。そのため、こちらも現在候補に上がってきている。ポリッシュドバインダーカーフのケンゴンに対し半馬身遅れくらいの位置に付けている。

 

スエード

雨に強いと言われて、ちょっと意外な感じがするのが、スエードシューズ。なんと言っても、あの起毛素材、雨がガンガン染み込んでくるイメージがある。雨は天敵とも言えそうなシューズだ。

ところが、起毛素材は元々雨を弾きやすい上に、普段のお手入れでは防水スプレーを使うので、多少の雨くらいは弾き飛ばしてくれる対雨用靴になり得るポテンシャルを秘めている。

 

仮に強い雨により防水しきれず水が染み込んだとしても、通常のカーフの水染みのように気を使うことはない。乾かせばOK。

 

そんなスエードシューズで気になっているのが、ハインリッヒディンケラッカー 5386 5814だ。

f:id:k-est:20180925200153j:image

靴のロールスロイスとまで言われるドイツのハインリッヒディンケラッカー。

 

一般的にコードバン革を使用した靴が多いブランドだが、スエードもある。Luzernと呼ばれるシャープなラストを使用したモデルで、製法はお得意のノルウェージャン製法となる。

 

スエードに頑健なノルウェージャン製法、そしてラバーソールとこれまた雨靴の条件をクリアしている。お値段は税込113,400円。雨靴にオーバー10万円はなかなか贅沢だ。

 

結局はシャインオアレイン?

ポリッシュドバインダーカーフ、リスレザー、スエードと検討を重ねてきたが、やはり雨靴の代表格として外せないのは、スコッチグレインを代表するシャインオアレインだろう。なんと言ってもモデル名にレインってついちゃってるからね。

f:id:k-est:20180925203259j:image

f:id:k-est:20180925203302j:image

この靴がなぜ雨に強いのか、それはアッパーの革に鞣しの段階でフッ素を含ませた国産撥水カーフを使用しているからだ。

 

そしてソールにはSGソールやファイバーグリップソールと言った滑りにくいラバーソールを使用している。

 

いま私が使用しているF-0350がそうであるように、このシャインオアレインはぜひ黒のストレートチップで一足は持っておきたい靴と言えるだろう。場所を選ばずに履ける。

 

お値段も2万円台後半で手に入れることが可能なので、非常にリーズナブルな革靴である。

 

今回ご紹介した靴に順位をつけるとしたら下記のような感じかな。

1位:チーニー CAIRNGORM 3RW ケンゴン3RW BRITISH MADE5周年別注品

2位:パラブーツ スマートカジュアルライン

3位:ハインリッヒディンケラッカー 5386 5814

4位:スコッチグレイン シャインオアレイン

うーむ…

それにしても悩ましい。

 

悩んでいる内に秋の長雨が終わるかも知れないな。

 

プロフィール紹介&当ブログについて