+αな暮らし

メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについて書いています。

一級建築士《製図》梁伏図について

今年は建築士塾を活用し製図の勉強を進めているわけだが、先日取り組んだ課題Cで、初めて梁伏図が出題された。

 

昨年、製図試験.comの課題では一度も出題されなかったため、描き方が分からず、過去の本試験の見本解答例を参考にしながら描きすすめた。

 

ちなみに、本試験で梁伏図が出題されたのは平成26年度が最後で、それまでは必ずと言ってよいほど出題されていたが、平成27年以降は3平面図に変わり、梁伏図は出題されていない。

 

建築士としての力量を試すのなら色々な種類の図面を描かせた方が良いと思うので、3平面ではなく、2平面+梁伏図の方が良いと思うのだが。。

 

話しを戻すと、今回の課題Cは過去の見本解答例を参考に手さぐり状態で描いた訳だが、思ったほど添削による赤字は多くなかった。

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フリーハンドで描いているため、なんとなく曖昧な表現になっている部分があるのは否めない。梁伏図は長い直線が多いので、定規を使った方が速く、かつ綺麗に描けるだろう。途中で気が付いたが、今回はフリーハンドで通した。

 

梁伏図について整理すると、見下げ図見上げ図の2種類があり、過去、試験で出題されていたのは2階見下げ図となる。今回の課題Cも2階見下げ図だった。

 

この2階見下げ図がどう言うものかというと、2階の床梁(1階の天井面の梁)を上から見下ろした状態を指し、図面にはC1 ※PC梁がかかる太い柱はC2)、大梁G1)、小梁B1)、スラブS1)、CS1)、階段などが表現される。B梁については2階の間仕切り壁が立つところ全てに必要なわけではなく、LGSやパーティションによる間仕切り箇所には不要とのことで、添削戻しで赤ペンが入っていた。また、今回の課題で言うところの浴室についてはスラブを下げる必要があり、そこは斜線をひいてFL-600-250などのレベル差が分かるような表記が必要となる。

 

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過去の見本解答例を見ると、PSやDSも壁で囲う表記が必要なようだ。

 

続いて見上げ図だが、こちらは出題されないと思うので、あまり気にしなくても良さそうだが、2階梁伏図(2階からの見上げ図とする)となっていた場合、3階の床梁(2階の天井面の梁)となるため注意が必要だ。

 

まあ、何にしても梁伏図については考え方を理解できれば、それほど難しくはなさそうだ。そもそも出題される確率が低いので、7月の本試験課題が発表されてからの対応でも全然問題ないだろう。

 

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