+αな暮らし

メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについて書いています。

2023年度 一級建築士 設計製図試験 勉強記録Part.1(長期通信添削講座「建築士塾」:3月〜7月編)

昨年に引き続き、今年もダメだった。正確には12月末に結果通知が届くので、それまで合否は分からないが、法規を踏んでいるのでほぼ合格は諦めている。

 

来年に目を向ける前に、昨年同様、今年の総括だけしておきたい。

 

昨年の勉強記録については下記の記事で書いているので、参考までにリンクを貼っておく。

 

【CONTENTS】

 

今年の勉強方法

一級建築士 製図試験の勉強方法としては一般的に二択となる。大多数の人が利用する資格学校に通うか、もしくは通信添削講座を利用するかのどちらかだ。

 

私は昨年に引き続き、通信添削講座を利用することにした。費用の面が大きいが、それにプラスして仕事が忙しく自分のペースで勉強できる通信講座の方が合っているためだ。

 

問題はどこの講座に申し込むか… 昨年と同じ製図試験.comも頭をよぎったものの、今年は心機一転「建築士塾」を利用することにした。

 

建築士塾申し込み

まずは建築士塾にメールで問い合わせをし、受講案内を送って貰った。

 

通信講座は、3月から始まる長期コースと、今年の本試験課題が発表されてから始める短期コースの二つがある。

長期通信合格講座/全17課題コース(3月1日開講)

  • 期間:3月1日より試験まで
  • 課題数:オリジナル7課題+本年度試験対応10課題(模擬試験2課題含む)
  • 受講料:税込33万円(全課題添削と質疑応答、教材一式含む)

短期通信合格講座/全10課題コース(8月開講)

  • 期間:8月より試験まで
  • 課題数:本年度試験対応10課題(模擬試験2課題含む)
  • 受講料:税込22万円(全課題添削と質疑応答、教材一式含む)

学科を受ける訳ではないので、3月開講の長期コースを選ぶことにした。長期と短期の差額は10万円(消費税含めると11万円)、本試験の課題が発表されるまでを便宜上、前半戦とすると、前半戦のオリジナル7課題がその10万円となるのでリーズナブルな価格と言えるだろう。

 

申し込みは1月の下旬に行い、一ヶ月後の2月下旬に前半戦の教材一式が送られてきた。

 

前半戦の教材一式が届く

届いた教材は前半戦のオリジナル課題が7つ(課題A〜課題Gまで)と課題の説明資料など。それとエスキース用紙に製図用紙が同封されていた。

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課題の内容は全て公共建築系となっている。製図試験.comもそうだったが、公共建築のコミュニティセンター系がスタンダードな問題なのだろう。

 

建築士塾では一つの課題に対し、添削は一回だけとなっている。そのため納得のいくプランで作図したものを送るよう書き添えてあった。製図試験.comは2回、3回解いたものも添削してくれたのだが、教育方針の違いだろう。

 

課題A「子育て支援施設をもつコミュニティセンター」

3月中旬、課題Aに取り組んだ。最後にエスキース&作図してから約三ヶ月。解き方、描き方をだいぶ忘れてしまっている。

 

要したタイムはエスキース3h50min、作図4h。計画の要点は提出なし。(建築士塾は前半戦では計画の要点はやらない方針らしい)

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スパンは6m×7mを採用した。最大建築面積(製図試験.com流の用語だが)と要求室から40m 2系が良いと判断したためだ。

 

課題A エスキース練習

添削戻しを待つ間、エスキースの練習をした。

今回は7m×7m =50m2系でもプランできるかチャレンジしてみた。

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結果、プランできた。2階がクランク廊下になっているがそれ以外は6×7よりプランニングしやすいくらいだった。とは言え要求室が40m2系ばかりだったので、普通は6×7もしくは7×6でプランするよなあ…このスパン決定はホント難しい。

 

課題A 添削戻し

月曜日に発送して、金曜日に添削図面が戻ってきた。火曜日に到着して木曜日に発送した感じだ。製図試験.comと比較して早いと感じる。

 

しかし、評価はC

タイムオーバーは評価に影響しないそうなので、プランやそれ以外の部分でこの評価になっている。

 

色々指摘事項があるが、昨年の製図試験.comでは良かったり推奨されていたことが、建築士塾ではダメというものが結構ある。

例えば、車いす駐車場を設置する場合の建物のセットバック距離だが、製図試験.comでは4mでもOKだったものが建築士塾では5m必要だったり、吹き抜けのトップライト位置も製図試験.comではなるべく建物の奥側(が暗くなりがちなため)に設置するのが、建築士塾ではスパン中央に設置することと書かれている。他には断面図での最高高さの考え方の違いや、◯防、◯特表記は不要といったことなどなど…

 

塾長に電話して聞いてみると、なるほどと納得できることが多かったので、次からは建築士塾流の表現に統一していきたい。

 

課題A 解答例トレース

添削戻しに同封されていた解答例をトレースしてみることにした。せっかくなのでフリーハンドで挑戦してみた。

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タイムは3h20min。初フリーハンドにしてはまずまずのタイムだ。

この時のフリーハンドに関する考察は以前記事にしているので、参考までにリンクを貼っておく。

 

課題B「子育て支援施設をもつコミュニティセンター」

4月上旬、課題Bに取り組んだ。テーマは課題Aと同じで要求室なども似ているが、課題Aより少し難しくなっている印象を受けた。

 

要したタイムはエスキース2h50min、作図3h30min。計画の要点は提出なし。

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今回もフリーハンドで描いた。※断面図や寸法線等の長い直線は定規を利用している。

月曜日に建築士塾に発送したので、木曜日か金曜日くらいには添削されて返ってくるだろう。

 

課題B 添削戻し

予想通り金曜日に戻ってきた。

評価はC

課題Aより赤ペンは少ないが、何より屋上広場の配置と断面図の切断位置が悪かった。

屋上広場は東の集合住宅側に設けてしまったが、本来なら西の小学校校庭側に描くべきだった。実は描き終えてから気が付いたものの、描き直す気力がなく、そのまま提出してしまった。

断面図の切断位置については3階が廊下部分で間仕切り壁が全然ない位置で切断してしまったため、各室や建物の構成が分かる位置で切断するように、と指摘が入っている。

 

課題B 解答例トレース

塾長の見本解答例の作図トレースをしてみた。

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今回も平面図のみフリーハンドだが、作図のトータルタイムは3h40minとかなりかかってしまった。モチベが低い中、二日に分けて作図したわけだが、やはり集中力を発揮して作図しないとタイムは縮まらないし身に付くこともない。

 

課題C「多目的ホールのあるコミュニティセンター」

5月のG.Wを利用して課題Cに取り組んだ。

課題Cのテーマは多目的ホールのあるコミュニティセンターで、建物は2階建と実にシンプルなものとなっている。これであれば課題A、Bの方が難しめの課題と言えるだろう。

 

ただし、この課題Cでは初となる梁伏図が要求されている。梁伏図自体は本試験で出なくなって久しいが、過去に出題されたことがあるため、また復活する可能性もあり、練習しておこうという意図のようだ。

 

さて、課題Cに要した時間だが、エスキース2h20min、作図3h25minとなる。シンプルな課題と言いつつもエスキース、作図ともなかなかタイムが縮まらない。

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梁伏図に関しては描いたことがないので、なんとなく過去の見本解答例を見ながら描いてみた。

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フリーハンドで描いたが、こと梁伏図については直線を縦横共にたくさん描く必要があるため、定規を使用した方が良さそうだ。

 

課題C 添削戻し

評価はB

ちょこちょことミスをしているものの、指摘されて当然の部分も多いので、気をつければ防げそうな感じだ。

 

課題C 解答例トレース

塾長の見本解答例をトレースした。

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トレースタイムは3h22min。今回はフリーハンドではなく、平行定規なしの三角定規一つで描き上げた。正直フリーハンドと特に時間は変わらない。

 

課題D「多目的ホールのあるコミュニティセンター」

5月下旬に課題Dに取り組んだ。テーマは課題Cと同じ「多目的ホールのあるコミュニティセンター」で、要求室としては、多目的ホール、情報検索ギャラリー、浴室、図書室などなど。

課題C同様、2階建で、梁伏図があるパターンだった。

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今回はフリーハンドではなく三角定規一本で描き上げた。やっぱりフリーハンドより早いかも。。平行定規はいらないけど、躯体を描くときくらいは三角定規は使った方が良いかな。

タイムはエスキース1h46min、作図3h16min。2階建の場合、エスキースが楽で良い。

 

課題D 添削戻し

管理部門のゾーニングミスでC評価

西の住宅側ではなく、東の公園側にゾーニングしてしまった。次から気を付ける。ゾーニングミス以外の大きな赤ペンはなし。

 

課題E「宿泊機能をもつ青少年センター」

6月中旬に課題Eに取り組んだ。ホントなら6月上旬に取り組む予定だったのだが、仕事が忙しくてなかなか予定通りに進まない。

 

今回の課題は宿泊施設系ということで、A、B、Cとタイプの違う宿泊室が計16室要求されており、かつ勾配屋根指定のため、作図が大変だった。

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要したタイムはエスキース2h10mim、作図4h16minと予想通り大苦戦。作図4時間超えは久しぶりかも。宿泊施設系はPSが多くて大変なのと、バルコニーも部屋毎に必要なため、作図が手間取るね。今回エスキースの時間は許容範囲だけだ、正直コアの位置に失敗した感がある。なんか1階のエントランスが奥に行くほど広くなりバランス悪くなってしまった。

 

課題E 添削戻し

あまり自信なかったけど、評価はB

いつもの癖で各階にトイレを描いていたが、宿泊室には各室トイレがあるので、今回でいけば3階の集合トイレは不要だったようだ。

 

課題F「宿泊機能をもつ青少年センター」

本来なら課題Eの塾長の見本解答例をトレースする予定だったが、仕事が忙しく、時間が取れないため、トレースは諦めて課題Fへ進むことにした。

 

課題Fは課題Eと同じお題目ながら、2階建の宿泊施設だった。2階建なので、平面図が2枚と立面図に断面図という構成であった。それほど労せずプランができると思いきやエスキースで大苦戦した。まず、北側の一方道路と南側の遊歩道を結ぶための屋外自由通路の存在に悩まされた。建物の真ん中に屋外通路を設けるため、建物の1階が東と西に分断されるのだ。この場合、風除室はどうなるのだろうか、ということや、階段やエレベーターと言ったコアの位置などに悩むこととなった。さらには屋外施設も多く、うまく外構が収まらずに大苦戦。結果、エスキースに要した時間は2階建に関わらず3時間、そして作図も3時間だった。

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お初となる立面図は完全に想像で描いた。どういう添削結果になるか…

 

課題F 添削戻し

評価はC

屋外設備スペースの場所が駄目、PC梁の掛け方をミスしてる(勾配屋根のため向きを間違えると梁が水平にならない)、面積表の計算ミス(バルコニーの面積引き忘れ)

特に設備スペースの場所以外は注意すれば防げたミス。暑さも相まって集中力が切れている感じがする。。

 

課題F 解答例トレース

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添削戻しに同封されていた塾長の見本解答例をトレースした。途中で力尽きて平面図しかトレースしていないが、さすがに上手なプランだ。交流ホールを2階に持っていくのは私にはなかなか思い至らない。

 

課題G「宿泊機能をもつ青少年センター」

7月中旬。前半戦ラストの課題となる課題Gに取り組んだ。テーマは前回と同じだが、当然ながら内容は少し変わっている。前回の方が屋外自由通路含めた屋外施設が多く難易度が高めに感じた。

 

今回はプランが比較的簡単にまとまり、エスキースに要したタイムは1h40min。作図は3h10min。本番でもこれくらいのタイムで行ければ余裕があるのだが。。

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課題G 添削戻し

評価C

前半戦ラストもC評価になってしまった。プランはまあまあ出来ていたものの法的なミスを二つもしているので妥当な評価とは思う。

今回ミスしてしまったのは延焼ラインのミスと道路斜線のミス。延焼ラインについては道路の反対側が「樹林」のため発生しないと思い込んでいたが、実際には発生せるのが正しかった。道路斜線については勾配屋根だったため、軒が出ており、その分を後退距離に入れてなかった。同じミスはしないよう気を付けたい。

 

前半戦 総括

前半戦は課題Aから始まり課題Gまでの7課題であった。結果としては一番悪い評価Cが5回。評価Bが2回で、唯一合格点となる評価Aは1回も取れなかった。法的なミスは致し方ないが、感覚としては建築士塾は辛めの評価が多い気がする。多分、製図試験.comの場合は評価Bくらいになるのでも建築士塾だと評価Cになってしまう感じだ。とは言え、評価Bも評価Cも不合格レベルに変わりはないので、どちらでもと言った感じてはあるのだが。。

 

まあ、厳しく評価して貰った方が良いだろう。そこでコンスタントにA評価が取れるようになれば、合格する力が付いてきた証拠だろう。

 

2023年(令和5年)本試験課題発表

7月21日(金)本試験の課題が発表された。

2023年(令和5年)の本試験課題は 図書館!

とうとう3年続いた基準階タイプではなく、公共建築タイプへと戻った感じだ。階数は不明だが、3階建もしくはB1階+2階建くらいが濃厚だろう。要求図書も一般的な感じだ。

少なくとも昨年の事務所ビルよりは楽しそうな課題なので良かった。

 

8月からは建築士塾の講座も本試験を意識した後半戦に移行する。後半戦の勉強記録については次の記事で書くことにする。

 

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