+αな暮らし

メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについて書いています。

2023年度 一級建築士 設計製図試験 勉強記録Part.2(「建築士塾」長期通信講座:8月〜10月編)

前回記事(Part.1)の続きです。

(Part.1の記事です。ご興味のある方は上記リンクからご覧下さい)

【CONTENTS】

 

7月末、今年の本試験課題が発表された。

 

今年の課題は「図書館」となる。

 

板橋区立中央図書館 見学

7月末。建築士塾から後半戦の課題が届くのはまだ先になるので、図書館の見学をしておくことにした。図書館と言ってもせっかく見るなら最新の図書館が良かろうと考え、令和になってから竣工した図書館を調べてみた。そうしてヒットしたのが、板橋区立中央図書館である。

 

図書館は公園の一角にあり、3階建+地下駐車場付きの施設で、三層吹き抜け、排煙トップライト、多目的室に図書館ホール、さらには1階にカフェと、まさに一級建築士試験に出てきそうな建物であった。

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1階カフェの前に防火シャッターがあったのだが、ただの面積区画なのかな。。

 

令和4年の製図試験.com課題「中庭のある図書館」

8月上旬、建築士塾の課題が送られてくるまでまだ時間がかかるため、昨年の製図試験.comの課題の中から図書館に関する課題を引っ張りだしてきて自主的に取り組んでみた。

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昨年一度取り組んだ課題なのだが、難しかった。エスキースも作図も時間がかかってしまった。

 

建築士塾 教材到着

8月9日、建築士塾からテキストと課題1〜3が送られてきた。

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これで夏期休暇を利用して本格的に勉強することが出来る。

 

建築士塾 課題1

8/10-8/16の夏季休暇を利用して、さっそく課題1に取り組んだ。当然ながら後半戦(建築士塾的には短期通信合格講座と読んでいる)の課題は全て本試験と同じ「図書館」となる。

 

課題1は地下1階+地上3階建で、図書機能以外に集会部門や教育普及部門を兼ね備えた課題であった。

プランニングがまとまらずエスキースに2時間40分要してしまった。

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しかも、このエスキースが致命的なミスを犯しており、作図の中盤になってからそのミスに気付き戦意喪失。2階と3階をそれぞれ半分ずつ消して描き直すことになってしまった。本番でこのミスをしたら一撃で撃沈だ。

 

結局、作図に要した時間は4時間12分。描き直しが大きいが、それ以外にも図書館は書架などの什器類の描き込み量が多い。さらには断面図の地下部分が慣れておらず少し時間がかかってしまった。

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8/11に投函したが、建築士塾で添削され戻ってくるのは夏季休暇の最後の方になるだろう。課題2と3も手元にあるが、添削が戻ってきて赤字箇所を確認してから取り組まないと、同じ過ちを犯してしまうため、まだ課題2以降に取り組むことができない。

 

多摩市立中央図書館 見学

課題に取り組めないならば、図書館の現物見学に行くことにした。7月末にも板橋区立中央図書館を見学したが、今回選んだのは多摩市立中央図書館となる。令和5年6月にオープンしたばかりの最新の図書館となる。

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2階建てにも関わらずエスカレーター付きとなっている。エスカレーターは作図がめんどくさいし、面積計算もミスしがちなので、できれば本試験では出て欲しくない設備だ。

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今どきの図書館はセルフ貸出機が標準装備のようだ。

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書架は背が高いパターンで、書架間の通路幅は1.3m程度であった。

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天井面に照明が付いてないと思ったら、書架の天板に上向きで付いており、それが天井に跳ね返り間接照明の役割を果たしていた。

 

建築士塾 課題1

エスキース練習

夏季休暇中に、課題1のエスキース練習と、作図練習を行なった。エスキースではこれまで要求室の情報整理を倍コマ(5mm方眼4コマを1グリッド)で行っていたが、チビコマ(5mm方眼1コマを1グリッド)で整理してみたところ、特に問題なさそうであった。

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フロア内ゾーニングとコアゾーニングまでチビコマのまま行い、プランニングから倍コマに変更する形で次からエスキースを行うことにする。

 

作図練習&計画の要点練習

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フリーハンドで取り組んだ。作図タイムは3時間15分。正直、定規を使った場合とタイムはほとんど変わらない。図面の余白にたくさん書いてある文字は計画の要点となる。練習ではノートに書くよりも直接図面に書き込んだ方が紙の節約になる。

 

添削戻し

建築士塾から課題1が戻ってきた。

評価はB

構成は概ね問題なしとのことで、大きな指摘事項はなかった。細かい指摘がいくつかあったので、同じ過ちをしないよう気を付けたい。

 

武蔵野プレイス(武蔵野市立中央図書館)見学

夏季休暇を利用した図書館見学として、多摩市立中央図書館に続き、武蔵野市立中央図書館が入っている武蔵野プレイスを見学してきた。

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夕方行ってきたこともあり、なんとも良い雰囲気を醸し出している。

建物は地下3階、地上4階の計7フロアで構成されており、地下3階は駐車場で、図書館機能は地下2階から地上2階までの4フロアとなる。3階は市民活動支援機能、4階は生涯学習支援機能を備えた複合施設となっている。地下2階は図書館機能以外に、青少年活動支援機能も有しており、音楽スタジオを始めとした各種スタジオなどを併設していた。また地下1階については地下ならではの壁面書庫を多数配置し、さらに1階の四隅に吹抜けがあり、そこからの自然光が地下1階へ降り注ぐ仕様となっていた。

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建築士塾 課題2

8/19-20の二日間で課題2に取り組んだ。

課題1と似ている内容ではあったが、課題1が地下1階+地上3階建てだったのに対し、課題2は地下なしの地上3階建てであった。

前回課題と似ていることもあり比較的スムーズにエスキースを進めていたのだが、プランニングの最後の段階で、一般開架スペースの上部を吹き抜けにするのを忘れる(しかも200m2)という大爆死もののミスをしていることが発覚し、大幅な修正をするハメになった。本番でこれをやったら一撃死である。

最終的にエスキースに要した時間は3時間超となってしまった。

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作図に関してはフリーハンドで比較的スムーズに進み、それなりの書き込み量ながら3時間5分で完成と及第点と言えるものであった。

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8/20の午前中に完成し、午後ポストへ投函した。

 

添削戻し

一週間足らずして添削戻しが届いた。日曜日にポストへ投函して、木曜日に戻ってきたので、さすがに早い。さてさて評価はどうか。それなりに自信があったのだが…

 

しかし、評価はC!まさかのC評価!なんでやねん!ほとんど赤字入っとらんやん!

 

よくよく見ると、主な赤字は2種類。一つが階段室の防火シャッターを記載していないことに対する指摘。もう一つが多目的ホール上部が4mのキャンチレバーになっていること。4mキャンチは納得だが、防火シャッターについては課題1で、問題文に指示がなければ◯特、◯防は不要と添削されていたため、今回はあえて書かなかったのだが…どうやら◯特、◯防の記載が不要な場合もシャッター線は書かないといけないみたいだ。

 

建築士塾 課題3

8/26-27で課題3に取り組んだ。

地下1階+地上3階建てで、地下階には閉架書庫が来る課題1に近いタイプの問題であった。

エスキースに要した時間は2時間10分。許容範囲と言える。

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作図はジャスト3時間。こちらも一般的な目標時間をクリア。

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エスキース、作図共にほぼ目標時間達成できたので良かった。あとは添削結果がどうなるかだ。それほど悪くない出来栄えだと思うのだが、果たして…

 

北野天神社 合格祈願

8/27、たまたま近くを通りかかったこともあり所沢市にある北野天神社で合格祈願のお参りをすることにした。

北野天神社は学問の神様である菅原道真公を祀っているため、合格祈願に訪れる人が多い神社となっている。私もこれまで学科試験の頃からお世話になっている。

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所沢だけあり、境内にはトトロの置物が置いてある。どうか無事に合格しますように。

 

建築士塾 課題3

添削戻し

建築士塾から添削戻しが届いた。

評価はA'

ダッシュが付いているとは言え、念願のA評価である。今回の添削ポイントは視聴覚室だろう。前室が条件に含まれている場合は、映画上映などをすることが読み取れ、その場合は窓等の開口部は不要とのこと。ただし無窓居室になるため避難距離、特に重複距離20mに注意とのことだ。

図書館に付属する施設として視聴覚室は出題される可能性があるので注意したい。

 

建築士塾 課題4

9/2-3で課題4に取り組んだ。

建物はシンプルな地上3階建だが、軟弱地盤であり、昨年の本試験のように杭基礎が必要な建物であった。

エスキースに要した時間は2時間半。3階のプランニングに手こずった結果だ。作図については3時間7分と、まずまずのタイムであった。欲を言えばやはり3時間は切りたい。

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その日の内にポストに投函しておいた。日曜日に投函すると、木曜日には添削されて戻ってくる予定だ。

 

添削戻し

予定より一日早く水曜日に戻ってきた。ずいぶん早い。

評価はA'

図書部門を2階に配置したため、1階には図書部門がなかったのだが、その場合でもサービスカウンターは1階エントランスに配した方が良いとのことだった。

 

建築士塾 課題5(模試)

9/9、課題5に取り組んだ。

課題5は模試とのことで、エスキース〜計画の要点〜作図まで6時間半、本番さながらに通しでやるよう言われている。

午前中、エスキースに取り組んだが、フロアゾーニングをミスってしまい、うまく収まらず、完成までに2時間45分を要してしまった。

エスキース後、昼食タイムで一旦中断。通しと言われているものの、腹が減っては戰はできぬ。

昼食後、計画の要点に取り組んだ。タイムは50分。そして作図へ移行。地階があったため断面図で若干手間取り、最終的に3時間10分で完成。

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合計タイムは6時間45分。制限時間を15分オーバーしている。今回の模試は制限時間を過ぎてしまっても、完成させてから送るよう言われているため、このまま添削に出すことにするが、それにしても、やはりエスキースの45分オーバーが致命的だ。計画の要点も作図もこれ以上大幅なタイム短縮は難しいので、やはりエスキースに全てがかかっていると言っても過言ではないだろう。

 

添削戻し

評価はA'

タイムはオーバーしていたものの、プランに対しての赤字は少なかった。一般開架スペースとカフェの位置関係があまり良くなかったことくらいだ。

 

建築士塾 課題6

9/10、9/13の二日間で課題6に取り組んだ。

建築士塾の課題は全部で10課題あるが、本試験まであと一ヶ月を切っており、建築士塾での添削受け入れは10/3必着分がラストとなる。(それより遅いと本試験までに添削戻しの確認ができない可能性があるため)現在5課題まで終了しているが、残り5課題を週一ペースで解いていては間に合わない。そのため、一週間の内に2課題解く週を設ける必要があり、今週を2課題解く週に当てることにした。

 

若干手戻りがあったものの、2時間8分でエスキースが完成した。作図に関しては三平面図までは順調に描き上げたのだが、断面図を描き始める前に道路斜線をチェックしたところ、斜線に当たってしまうことが発覚。エスキースの段階での確認漏れとなる。南北の敷地境界をそれぞれ1mズラせば斜線をかわすことができるため、断面図作成前に1階平面図兼配置図の手直しが発生してしまった。

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要した作図タイムは3時間21分。エスキースも合わせると5時間半となる。敷地境界線をズラす修正がなければ、10〜15分くらいは早く終わっていただろう。今回は敷地境界線をズラしても何とか外構が収まったが、もし収まらなかった場合は完全アウトとなる。エスキースの時点で高さチェックを忘れないようにしたい。

 

建築士塾 課題7

9/16、課題7取り組み。

今回は難しかった。苦手な地階駐車場と勾配屋根の組み合わせであった。階高も通常の4mではなかったため、階段の段数など、エスキースの時点で考えるべきことが多かった。階高については普段から円滑化誘導基準の寸法をクリアするように描いていたため、今回の5m程度であれば、いつも通りに描いても円滑化基準はクリアすることが分かった。

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エスキース2時間半、作図3時間半。どちらも30分ずつ目標時間をオーバーしている。地階駐車場も勾配屋根も苦手だ。しかも地階駐車場へのスロープは幅員5.5m以上となっていたが、微妙に取れなかった。厳しい添削結果になりそうだ。

 

建築士塾 課題8

9/17、18の二日間を利用して課題8に取り組んだ。

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今回はサンクンガーデン(沈床庭園)がある課題で、要したタイムはエスキースが2時間20分、作図は3時間半。本番もこのタイムだと非常に厳しいと言わざるを得ない。しかも完成した課題8をポストに投函後、改めて図面を写真で確認していたところ防火設備の表記に漏れがあった。これは法的なミスに該当するので、添削結果は評価Cだろうなあ。まあ、本番でミスさえしなければ良いんだ。今回のミスを教訓として、本番で同じミスをしないよう気を付けたい。

 

建築士塾 課題7

料金不足で戻ってきてしまった

添削に出していた課題7がなんと料金不足で戻ってきてしまった。

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今まで全て120円届いていたのに…まあ、課題7は出来がイマイチだったので、これを機に再トライして描き直した図面を送り直すことにする。

 

再トライ

9/20-21の二日間で、配達料金不足で戻ってきてしまった課題7に再トライした。しかし2回目にも関わらずプランニングで苦戦し、エスキースに2時間半かかってしまった。作図に関しては苦手な勾配屋根だが、なんとか3時間15分で描き終えた。

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全体的なプランも前より良い気がする。気になる点としては地階駐車場の二方向避難だろうか。図書作業室などの居室を地階に設けるよう問題文で指示があった。しかし今回の問題では地階駐車場はあくまでもサービス用、ブックモビール用であるため、一般の利用者が立ち入らないようメイン階段とエレベーターは地階へ降ろさない計画としたため、二方向避難先が車路スロープしかなく、スロープへ避難するようにしたのだが、果たして問題ないかどうか… 再び建築士塾へ発送するので、添削結果を待つことにしたい。

 

建築士塾 課題6

添削戻し

評価はA

ほとんど赤字が入っていなかった。それにしても後半戦は期間が短い割に課題数が多いため、取り組んだ課題と添削戻しの順番がごちゃ混ぜになり、混乱してしまうな。

 

建築士塾 課題9(2回目模試)

9/23-24の二日間で課題9に取り組んだ。課題9は模試なので、本来は本番さながらの6時間半通しで取り組まねばならない課題だが、いつも通りの分散取り組みとなってしまった。

 

課題自体の難易度はそれほど高くなく、軟弱地盤とサンクンガーデン以外は特筆すべきところはなかった。

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しかしそれでもエスキースに2時間15分、作図は3時間18分。計画の要点に1時間5分と、チェック時間なしで合計8分オーバーの結果となってしまった。作図がどうしても3時間切ることが出来ず、そのためエスキースが2時間で終わらなかった場合のリカバリーの難しさを改めて痛感する結果となった。

 

建築士塾 課題8

添削戻し

評価はD。…D❗️マジ⁉︎ めっちゃ悪いやん。そもそもDなんてあったんだ。A、B、Cの三段階評価だと思っていた。

 

冷静に添削内容を確認する。まずは延焼ライン表示は不要という指摘、それと防火区画の◯特表示は不要という指摘。どちらも課題8の問題文で指示がなかったのは分かっていた。練習がてら自主的に入れただけなので、不要だったと言うのは分かっている。それとサンクンガーデンが広過ぎて設備室が取れていないのはNGとのこと。勾配屋根のため、設備関係は外構部分に屋外キュービクルや室外機置場を設置したのだが、それであればサンクンガーデンを縮めて設備室を作るべきだったようだ。また、地下階の外壁は二重壁にする必要があるところを通常の壁で描いてしまっていることに対する指摘と、天井高が3m以上指示の場合、階高を5mにすると階段が厳しくなるため、4.5mで大丈夫というアドバイスも入っていた。それと、サービスカウンターが大き過ぎたようで、ひと回り小さくして、その分エントランスホールを広くした方が良いとのことであった。

 

まとめると、今回の指摘で特に注意すべきは、設備室の優先順位を下げすぎないこと(特に勾配屋根の場合)、地下階の外壁を二重壁にすること、延焼ラインや防火区画の◯特表示は問題文に指示がない限り不要ということ(これは分かっていて練習で書いただけだけど、本番では指示されていない限り書かないこと)あたりだろうか。

この添削戻しを確認する前に再トライした課題7を送ってしまっているので、同じ過ちをしているところがいくつかあり、同様の指摘が入って戻ってくるだろう。

 

建築士塾 課題7

添削戻し

評価C。課題8に続き厳しい結果に…

今回の指摘内容は管理部門の配置ミス、それと地下の二方向避難について車路スロープは利用不可との指摘であった。配置計画が出来ていないのと、法的にNGな指摘なので、評価Cは止む無しといった結果だ。

特に管理部門の配置については気を付けたい。今回の課題7では北側にメインの歩道付き道路があり、南側に歩道なしの道路があった。そのため、メインの入口を北入りとし、何も考えず管理部門を反対の南入りとしたのが良くなかった。当たり前ではあるが、日照条件の良い南側に管理部門はNGとの事なので、今回のケースであれば、メインの入口は北入り、そして管理部門への入口も北入り(端の方)とすべきであった。

 

建築士塾 課題9

添削戻し

評価はB'〜C。なんとも曖昧な評価となった。

まあ、Aでない限り不合格図面なのに変わりはないのだが… 今回はためになる赤ペンが色々入っていたが、特に地階があるときは必ず設備スペースを設けるようにとのことだ。何なら空調だけでなく、給排水、消火ポンプも含めて4コマくらい取っても良いみたいだ。それと塾長の見本解答例を見ると、消火ボンベ室なるものも設けている。それと軟弱地盤への対応として柱状改良としたが、柱状改良は通常、小規模な建物用のため、普通の地盤改良の方が良いとのことだ。柱状改良は二度と使わない。

 

建築士塾 課題10

9/30にいよいよ最後となる課題10に取り組んだ。

ラストはA評価を取る!気合いを入れて取り組んだ。そうしたところ、特にひねりのないシンプルで簡単な課題であった。

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エスキース1時間45分、計画の要点50分、作図2時間40分。本番もこのタイムで行けたらかなり余裕が出るんだけどなあ。。

 

添削戻し

評価はA'

地下1階の消火ボンベ室が大きすぎたようだ。閉架書庫近くで15〜20m2くらいのサイズ感で良いとのこと。それと地階の設備室を給排水・空調用とした場合、直上にはDSだけでなくPS(2m×2m程度)も必要になるとのことだ。考えてみれば当たり前だが、指摘されなければ気が付かなかっただろう。まあ、何にしてもダッシュが付いているとは言え、かろうじてA評価で終わることができた。

 

ラスト一週間

ラスト一週間はエスキースと計画の要点をメインに勉強した。具体的には課題1〜課題10までエスキースと計画の要点を再取り組みし、尚且つ、塾長の見本解答例も全てエスキースに戻してみる作業を行うことで、ゾーニングの考え方について復習を行った。

 

試験前日

本試験前日は、エスキースや作図には取り組まなかった。エスキースや作図に取り組んでしまうと、そのイメージに本番が引っ張られてしまう可能性があるためだ。そのため、せ自分なりにポイントとなることを一枚の紙にまとめる作業をした。

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試験当日

今年の本試験問題は、昨年に引き続き床面積の指定がなかった。これは想定範囲だったものの、想定外だったのは、管理部門の要求室や幼児連れを想定した必要諸室の指定がなく、必要に応じて適宜設ける必要があると言う、かなりフリーな出題のされ方であった。

 

タイムに関しては、エスキース2時間、計画の要点50分と、ほぼ目標タイムで推移したが、最後の最後に断面図を逆に描いていたことに気がついた。最初から解答用紙に印刷されていた道路境界線と隣地境界線の位置が反対だったのだ。試験終了まで残り35分。一気に血の気が引く。一瞬諦めかけたが、諦めるわけにはいかない。残り時間35分で、ほぼ描き終えていた断面図を全部消して、超特急で描き直した。20分弱で何とか描き終えたものの、最終チェックの時間がほぼ取れなくなってしまった。

 

この試験当日のことについては別記事で書いたのでリンクを貼っておく。

 

復元図作成

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本試験翌日、復元図を作成した。

そうしたところ、一般開架スペースの高天井部分の竪穴区画、2階の防火設備の記入漏れが発覚した。また、自分ではクリアしていると思っていた道路斜線がアウトという指摘が建築士塾の講師から指摘を受けた。塔屋1/8以下緩和を適用したつもりだったのだが、太陽光パネルや設備スペース等の面積も加算して1/8以下でないと緩和されないとのことで、完全に自分の理解不足であった。

 

何にしても、法規を2つも踏んでいるので、昨年に引き続き、絶望的な状態となってしまった。

 

最後に…

本試験の結果は12/25なので、合否はまだ分からないが、前述の通り、法規を踏んでいるので、ほぼ100%不合格であると覚悟している。そのため来年のことを考えていく必要があるのだが、正直、通信添削講座を2年やってきた感想として、通信添削講座での合格は厳しいと感じている。例えばSやNの長期経験者などが通信添削を利用して合格するのはあるかも知れないが、私のように最初から通信添削のみで合格を目指すのはかなり厳しいと言わざるを得ない。

特に今年の建築士塾の通信添削講座は33万円払った価値があったかと言うと甚だ疑問だ。去年の製図試験.comと比較しても内容が薄すぎた。特に本試験の課題が発表されてからの後半戦(この記事に書いてある内容)については、同じような課題が10課題続き、バリエーションの少なさを感じた。さらには今年から防火区画や延焼ライン、斜線制限などが、問われなくなる可能性が高い(課題発表時の予告に書かれていなかったため)ということで、後半戦の半分以上の課題で、防火区画、延焼ライン、斜線制限の出題がなされなかった。北側斜線についてはテキストにすら書かれていなかったため、全く手も足も出なかった。あまり悪口を書きたくないが、それなりの費用を支払っているので愚痴りたくもなってしまう。

 

私の場合、一級建築士の資格を取得しても、会社から1円も手当が出ず、受験費用(当然勉強に要した費用も)は全て自己負担のため、なるべくコストをかけずに合格するため通信添削講座を選んでいたが、それでも昨年20万円以上、今年は30万円以上かかっており、その結果が2年連続でランクⅣ(今年もⅣだと思う)と考えると悲しくなってくる。

 

来年はとうとう角番だ。さすがに予備校に通わないといけない気がしている。それでも金銭面的に総合資格は難しく、日建の短期(+教育訓練給付金利用)かTACの長期あたりが現実的と考えているが、果たしてどちらが良いのだろうか。。

 

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