2022年度の一級建築士 製図試験の勉強記録になります。前回記事(1月〜7月編)の続きです。
【CONTENTS】
はじめに
7月22日に本試験の課題が発表されてから、製図試験.comも後半戦モードになり、BAND(LINEのようなグループコミュニケーションアプリ。製図試験.comではこのアプリを用いて課題のアップや質問等のやり取りをしている)も後半戦に切り替わった。
ここからは本番課題である「事務所ビル」に焦点を当てた課題に取り組んでいくことになる。
2022年7月
平成21年度課題「貸事務所ビル」の見本解答例トレース
今年の製図試験は100%公共建築タイプという製図試験.comの勉強方針に則り、前半戦は公共建築タイプしか課題を解いてこなかった。今回のような事務所を始めとした基準階タイプはエスキースの仕方や考え方すら学んでいない。
そのため、まずはウォーミングアップがてら自主的に平成21年度課題の「貸事務所ビル」の見本解答例をトレースしてみることにした。改めて過去の課題を振り返ってみると、事務所が出題されるのは10年振り以上となる。
10年以上前なので梁伏図があるが、最近は出ていないし、今年も出ないので省略した。
公共建築と大きく違うのはまず階数だろうか。7フロアもあるので断面図がめんどくさい。
- トレースタイム:2時間37分
オープン課題 トライ
製図試験.comからオープン課題が送られてきた。
7階建の事務所ビルで1-2階部分がテナントになっている複合施設的な要素がある課題だが、かなり簡単な問題となっており、事務所ビルの基本形として最初に取り組むべき課題となっている。
- エスキース:2時間
- 作図:3時間半
計画の要点はなし。
簡単な問題と言いながら要求室であるミーティング室(100平米)が丸っと抜けてしまい、作図終盤の段階で気付いた。慌てて追加で描き込んだものの、スペース確保のためカフェを外に張り出させたり受水槽を屋外型に切り替えたりと色々修正が発生してしまった。要求室が漏れてしまったのはエスキース時のチェック漏れが原因となる。
このオープン課題は添削なしのため、描いて終了となる。
第一課題 トライ
この第一課題から後半戦が本格的に始まる。
今回は自走式地下駐車場があるため、地下へのスロープを設ける必要がある課題となっている。
- エスキース:3時間
- 計画の要点:1時間
- 作図:4時間
合計8時間コース。見事撃沈。
大幅タイム超過だけでなく、プランもお世辞にもいいとは言えない。建物に入ってからオフィス部門へ向かうためのエレベーターまでやたら遠いし、3階以上の吹き抜けも邪魔な場所に鎮座している。
7月まとめ
- エスキース:4回
- 作図:6回
8月
第一課題(2回目)トライ
1回目の出来があまりにも悪かったので、再チャレンジ。今回は2回目と言うこともあり、比較的スムーズにエスキースできた。
- エスキース:1時間半
- 計画の要点:50分
- 作図:3時間半
合計5時間50分。本番でもこれくらいのタイムでいければ良いのだが…
プランについても当然ながら1回目よりは良いと思うが、それでもオフィスの5分割があまり綺麗にいっておらず、その他にも気になるところがちょいちょいあった。
とりあえず1回目と2回目の図面とも添削してもらう事にする。
第一課題 作図トレース
他の方のプランで良いと思った図面をトレースしてみた。と言ってもそのままトレースするのではなく、こうした方がより良いのでは…という箇所を自分なりに修正してみた。
なかなかバランスの取れたプランだと思う。各階の室配置も整形で、私的にこの作図が今後課題を解く上で一つの指針となりそうだ。
8月夏季休暇
8月の夏季休暇に入った。会社の休みは8/10〜8/16の一週間となる。
第一課題(3回目)トライ
第二課題が送られてくるまでまだ少し時間があるので、第一課題の3回目取り組みを始めた。
自分なりに多少問題に変化を付けようと地階の自走式駐車場を廃止し、その代わり平成21年度を参考に機械式駐車場を設け、フロア数も5階建→7階建に変更してみた。
- エスキース:1時間50分
- 作図:3時間半
今回は自主的に代替進入口を設けてみた。オフィスビルだったら描くよう指定されてもおかしくない気がする。
反省点としては基準階のレンタブル比が70%切っていることかな。廊下3mも要らなかった。コアが集中しているスパンは7mより6mの方が良いかも。。問題文の中でレンタブル比は指定されそうなので気を付けたい。
今回の第一課題3回目は問題文を勝手に改変しているので、添削対象外となる。
それと今回から平行定規を使うのをやめてみた。机に図面直貼りで三角定規のみで作図している。
平行定規を使ったときと比べてタイムに変化はなかった。なので、今後は平行定規を使うのはやめようと思う。本番試験で持っていくのも重いし…(→ しばらく平行定規なしでやっていたが、結局、平行定規を使った方が早いと結論付けて、後日平行定規に戻した。)
第一課題 見本解答例トレース
先生の見本解答例が送られてきたのでトレースしてみた。
- トレースタイム:3時間
第二課題 トライ
夏季休暇中に第二課題が送られてきた。連休を利用して取り組むことが出来たのは良かった。
今回は自走式地下駐車場ではなく、機械式地下駐車場となっている。プランとしては1、2階のコミュニティ部門と3階以上のオフィス部門の動線、セキュリティを明確に分離する必要があり、エスキースのプランニングで大苦戦した。
- エスキース:2時間半
- 計画の要点:40分
- 作図:3時間50分
作図段階でちょこちょことミスに気付き、その対応をしたことも作図タイムに影響している。
第二課題 作図のみ再トライ
エスキースは前回のを流用し、作図のみ再トライした。
- 作図タイム:3時間40分
ゾーニングはほぼ変わっていないが、1回目の作図より部屋割りのバランスがよくなっている。2回目ともあり上手くアップデート出来た。
相変わらず時間かかっているので、そろそろ本格的にタイムアップしないとヤバイかも。
第一課題 添削戻し
第一課題の添削か1回目、2回目まとめて戻ってきた。
1回目の評価はB。
そして2回目の評価はA -。
どちらも色々な指摘を受けている。指摘事項については前半戦同様、ノートにまとめていくことにする。
8月夏季休暇まとめ
この一週間の勉強時間は25時間だった。
- エスキース:2回
- 作図:4回
まあ、一応計画通りな感じとなる。
第二課題ex トライ
第二課題と一緒に送られてきていた第二課題exに取り組んだ。
第二課題とほぼ同じ内容となるが、条件縛りが少し緩和された簡易版の問題になる。具体的には保存木の存在や公園側の眺望に配慮といった部分がなくなっている。
- エスキース:2時間10分
- 作図:3時間
簡易版だけあり、通常版の第二課題よりエスキース、作図ともタイムを短縮することができた。
製図試験.comに送り、添削して貰う事にする。
第ニ課題 見本解答例トレース
製図試験.comから第二課題の見本解答例が送られてきたので、トレースしてみた。
- トレースタイム:3時間。
屋外階段の描き方が参考になる。
〈3階〉
〈2階〉
〈1階〉
第三課題 トライ
第三課題は東側一方道路で短手からしか入れない見るからにプランしにくそうな敷地となっている。
案の定エスキースがさっぱりまとまらず、要した時間はまさかの4時間半。
しかも作図に入ってから2階の二方向避難がアウトなのと、基準階オフィスの貸室スペースの一部が無窓になってしまうことに気付いた。
作図が進んでから気付くとにっちもさっちもいかなくなるので、エスキースで気付くようにしないと駄目だな。。
このまま失格踏んでる図面を描き続ける気力がわかず、この場でギブアップ。再度エスキースからやり直すことにした。本番だったら完全アウト。練習で良かった。
第三課題 再トライ
2回目ということもあり今回はすんなりまとまった。
- エスキース:2時間
- 計画の要点:50分
- 作図:3時間15分
いつもこれくらいで出来ると良いのだが…
完成した図面は添削のため製図試験.comへ送った。
第二課題ex 添削戻し
評価はB−。
色々ヤバイの踏んでいる。EVシャフトが梁にかかっているのは一発アウトだな。
他にも庇の総延長が敷地の1/5以上あるため、道路からのセットバック距離が庇の先端からになるのを間違えて柱面で計算していた。
8月まとめ
- エスキース:7回
- 作図:9回
9月
第二課題 添削戻し
評価はB。
異種用途区画の◯特抜け、南側延焼ライン間違い等々、法規にかかる重大ミス連発。なぜC評価じゃないのか不思議。
本試験まであと一ヶ月ちょっと。全く受かる気がしない。本試験が近くなったのに手応えがない日が続き、精神的に辛い時期に突入した。
第三課題(3回目)トライ
- エスキース:2時間15分
- 作図:3時間20分
今回は計画の要点はなし。それとオフィスの什器や照明配置などを練習がてら自主的に描いてみた。
第三課題 見本解答例トレース
第三課題の見本解答例を作図トレースしてみた。要した時間は3時間ジャスト。
第四課題 トライ
プランが全然まとまらずエスキースで撃沈。作図も時間がかかりタイムオーバーとなる。更には1階の階高が高いのにそれを全く考慮していない階段を描いてしまった。
- エスキース:2時間51分
- 作図:3時間43分
しかも計画の要点は難しくてギブアップ。課題をこなす毎に駄目になっていく感じに苛まされる。
第三課題 添削戻し
2回目戻しの評価はB+。
2回目はゾーニングが崩壊している上に、庇長さが敷地長さの1/5超えによるセットバック距離も間違えていた。
3回目戻しの評価はA−。
本番でもこれくらいでいきたいが、初見問題ではなかなか難しい。
第四課題(2回目)トライ
作図完成後に大きなミスを発見、それによりレンタブル比不足&総床面積オーバーに…手直しを行い30分余計にかかってしまった。
- エスキース:2時間10分
- 計画の要点:35分
- 作図:3時間40分+手直し30分
基本問題集 取り組み
この基本問題集というのは、添削課題とは別に製図試験.comが用意した問題で、添削には別料金がかかるのと、添削に出したところで本試験までに戻ってくるかも分からないので、トライして終了となる課題となる。a〜dまで四つの問題から構成されているので、9月中旬〜10月にかけて一つずつ取り組むことにした。
基本問題集a トライ
駅からのペデストリアンデッキに接続する敷地ということで、第四課題に近い内容だが、第四課題ではなかったエスカレーターが必要な問題となっている。
- エスキース:1時間50分
- 作図:3時間
基本問題集(壱)はこれまでの添削課題に比べ多少簡単な気がした。本番もこれくらいの難易度であれば時間内にエスキースと作図が終わるので助かるのだが…
基本問題集b トライ
細長い敷地に短手入りとアプローチが難しく、かつ3面道路で斜線制限が厳しい問題だった。
- エスキース:2時間
- 作図:3時間12分
基本問題集bまで取り組んだところで、製図試験.comからシンクロニ模試が届いたため、基本問題集は一旦中断。
シンクロニ模試 トライ
6時間半の制限時間でエスキース〜計画の要点、作図まで通しで取り組むシンクロニ模試にトライした。
傾斜敷地に梁伏図(計画の要点で出題)など、今まで取り組んだことがない条件があり、問題文を読んでる段階では時間内に終わるかな、と一抹の不安が頭をよぎったが、結果的には目標時間通りエスキースを終えることが出来た。
- エスキース:1時間55分
- 計画の要点:40分
- 作図:3時間35分
合計6時間10分。なんとか制限時間内に終えることが出来たが、大空間と基準階が半がかりしていることにより、基準階の外壁がPC梁(しかも3スパンPC)の上に乗っている構造になっているため大減点っぽいプランとなってしまったが、このまま添削に出した。
シンクロニ模試 作図のみ再トライ
3スパンPC梁を解消するため、エスキースを修正し、作図のみ再トライすることにした。
プランとしては当然ながら前回より良くなったものの、室内の段差処理や慣れない隣地斜線制限の計算に手間取ってしまった。
- 作図:3時間30分
再トライした図面は添削に出すつもりは無いので描いて終わりとなる。
第四課題 添削戻し
第四課題の添削戻しが1回目と2回目まとめて戻ってきた。
《1回目戻し》
1回目は評価なし
《2回目戻し》
2回目の評価はB+。
本試験前の最後の課題にも関わらず、面積計算ミスやPS漏れ、PC梁の使い方に対する駄目出しなど、重要な赤字がたくさんあった。
この状態で本試験に臨むのは非常に不安だ。本試験まであと一週間半、どこまで完成度を上げられるか…
シンクロニ模試 添削戻し
評価は「失格」
なんとも厳しい結果に終わった。まあ、傾斜地なのに建物内でレベル処理できていないし、大事な要求室である執務スペースの面積条件を満たしていない、さらには面積計算ミス、道路斜線のセットバック距離ミスなど、致命的なミスをいくつも犯しているので仕方ないと言うか、正当な評価と言える。
大事なのは本番までにどうリカバリーするかだ。
9月まとめ
- エスキース:6回
- 作図:8回
10月
とうとう10月。本試験まで10日を切った。
基本問題集c トライ
シンクロニ模試により中断していた基本問題集に取り組んだ。この問題は事務所面積が4,000平米とかなり大規模なオフィスビルとなっている。
- エスキース:1時間55分
- 作図:3時間15分
後から見直すと車イス駐車場の場所をミスっていたり、やたら1階の管理部門がリッチとなってしまったなど、色々修正したい箇所が出てしまった課題だった。
基本問題集d トライ
基本問題集ラストは事務所ビルと言いながらも、まさかの基準階タイプではない問題となっている。道路面より敷地が4m下がっておりブリッジが必要な課題となる。
- エスキース:2時間5分
- 作図:3時間
最後に面積計算をしたらまさかの建蔽率オーバーが発覚。原因はブリッジとなる。書き入れ寸法でどこかのスパン寸法を縮めて対応しようとしたが、床面積がアンダーギリギリ(指定2800平米以上に対し2811平米)だったのを思い出した。にっちもさっちもいかずギブアップ。本番じゃなくて良かった。
最終週の勉強
いよいよ本試験まであと一週間。最終週は新しい課題に取り組むことなく、これまで学んできたことのポイントのまとめ作業やエスキースの練習だけを行った。
ポイントまとめ
主に下記の内容についてA4用紙にポイントをまとめた。
- エスキースと作図のポイント
- 基準階コア周りのバリエーション
- 1階エントランス〜オフィスロビーまでのパターン
- 事務所のレイアウト、照明配置
- 基礎構造(通常のベタ基礎+柱状改良や杭基礎、免震基礎)
- 梁伏図(要求図面にはないが計画の要点で問われる可能性を考慮)
- 駐車場(ピロティ、自走式地下、タワー型)
- 斜線制限(道路斜線、隣地斜線)
- 設備(受水槽、外調機)
- 異種用途区画
- スロープ、部材断面、廊下排煙DS
- ペリメーターゾーン日射、温熱対策
受水槽については基本使わない方向で考えていたが、もし指定された場合、尚且つ計画の要点で容量計算や受水槽室の断面図示を問われた場合にまとめておいた。梁伏図も同様となる。
エスキースの練習
エスキースは第一課題、第三課題、第四課題について改めて取り組んだ。(エスキースのみで作図はなし。また第二課題については出題される可能性が低いことから今回は省いた。)
《第一課題》
自走式地下駐車場の第一課題。エスキースに要した時間は2時間ジャスト。
《第三課題》
機械式地下駐車場の第三課題。駐車場よりもオフィス部門のフロア分けが非常に難しい課題で、改めてトライしてみてもやはり難しかった。。エスキースは第一課題と同じくジャスト2時間。
《第四課題》
ペデストリアンデッキに接続する第四課題。ピロティ駐車場も登場。しかし何と言っても基準階である事務所部分が難しい課題だった。エスキースに要した時間は2時間5分。
前日の準備
そしていよいよ試験前日。持って行くものの準備となる。製図板や三角定規はウェットティッシュで綺麗に拭き、ついでに製図板の動作確認も行った。そしてシャーペンは新しい芯に入れ替え、消しゴムも角を落とし細かい部分が消しやすいように手入れを行った。問題文にマーキングするフリクションペンは新しいものに変え、計算機は念のためいつも使っているものにプラスして予備を一つ準備した。
本試験
試験当日のことについては既に記事にしているので、そのリンクを貼っておく。
試験直後の感想としては、とてつもなく難しく感じた。特に階数指定がなかったことにより混乱し、最後まで間違えたプランで突き進んだ感があり、なんとか図面は完成させるも不安しかない出来栄えとなった。
再現図 作成
再現図を作成したときの事も既に記事にしてあるので、こちらもリンクを貼っておく。
他の人が7階建や6階建を選んだ中、5階建という外れプランを突き進んでしまい、しかも法規の三重ミスまで犯しているどうしようもない不合格図面となる。
そのため、12月の結果発表を待たずに来年の準備を始めることにした。
以上が本試験課題が発表されてから、本試験当日〜再現図作成までの記録となる。
終わりに
勉強時間
1月〜10月の勉強時間については、下記の通りとなる。
- 合計367時間
テキストを読んでいたり、電車の中でのスマホを利用した勉強など、時間を測っていない勉強もあったが、それらを含めても400時間はいっていないと思う。
製図試験.comについて
2022年度は製図初受験年だったが、受験生の9割を占めると言われる資格学校(S学&N学+T)には通わず、通信添削講座を選んだ。これはひとえに資格学校の受講費用の高さ(会社から1円も補助や資格手当がないので、全額自費)と、通学という時間を縛られるスタイルが自分に合っていないことによるものとなる。
通信添削講座の中で製図試験.comを選んだのは明確な理由があるわけではないが、今年一年間(正確には10ヶ月間)の前半戦〜後半戦の長期講座を受講しての感想を述べたいと思う。
良かったところ
まず、BAND(コミュニケーションアプリ)による先生や他の受講生とのやり取りが他にはない素晴らしいツールだと感じた。スマホで気軽に先生へ質問することが出来、自分の質問だけではなく、他の人の質問内容とその質問に対する先生の回答を見ることも出来るので、自分では気が付かなかったことなども多々あったりして非常に参考になった。受講生同士のやり取りなんかも行えるので、他の通信添削講座と比べて先生や受講生同士の距離感が近いのではないかと思う。
また、課題を解いた後に必ずオンラインの動画解説があり、これについても自分の図面だけではなく、他の受講生の図面解説なども見れるので、他の人がどういう図面を描いたか、自分の図面との違いなどを比較することが出来るのも良い点と言えるだろう。
あとは資格学校の情報も取るようにしているようで、特に後半戦は資格学校でやっていることを取り込んだりと情報収集を小まめに行なっている印象を受けた。
いまいちだったところ
逆にいまいちな点として、まず課題数が少ないことが挙げられる。10ヶ月の長期講座を受けたわけだが、本試験の課題が発表されるまでの前半戦で自己分析課題+4課題+シンクロニ模試の計6課題、本試験が発表された後の後半戦も同様の6課題(オープン課題+シンクロニ模試含む)の計12課題となる。そのため、同じ課題を2回、3回と解かないと時間が空きすぎてしまう状況だった。問題文に間違いがちょこちょこ見受けられるのもマイナスポイントかも知れないが、これについては気付いた段階でBAND上で周知されるので、それほど大きな問題ではなかった。
他に気になった部分としては、添削者が複数居られて、添削者によって添削レベルが違ったり、見解がブレたりして、統一感がないと感じた。(例えば、添削者によって柱の両側PC梁は使っては駄目と言うことが、他の添削者だと使って問題ない、というような感じ…)
それと一番気になったのが、添削戻しが遅い、ということ。発送してから戻ってくるのに一週間以上は軽くかかるので、次の課題が始まってから戻ってくることもしばしばあった。二級の時に受けた最端製図.comとの比較になってしまうが、最端製図は必ず数日で添削が戻ってきていたので、このレスポンスの違いに当初は違和感を感じた。しかし、これについては来年からはクラウド化を推進し、郵送についてもこれまでのような普通郵便ではなくレターパックライトを活用するそうで、改善が見込まれる。
2023年度はどうするのか
それでは実際に来年どうするかだが、費用と学習スタイルの問題から来年も資格学校には通わないつもりでいる。(妻からもそんな費用はないと釘を刺されている)そうすると引き続き通信添削講座を利用することになるわけだが、このまま製図試験.comを利用するかどうかについては正直決めかねている。
資格学校でも通信添削をやっているが、これは通学の劣化版と聞いているので、それを受講するくらいであれば他の通信講座を受講した方が良いと思う。製図試験.com以外で有名なところとしては全日本建築士会や建築士塾などがあるが、どこがいいのか… 引き続き来年に向けて情報収集していきたい。
以上、2022年度の一級建築士 設計製図試験の勉強記録となる。
最後までお読みいただきありがとうございました。それでは次の記事でまたお会いしましょう。👋
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