とうとう手を出してしまった。革靴マニアが辿り着く一つの境地に…
果たして、その靴とは‼︎⁉︎
と、その前に…
革靴って一番の難点は夏場の蒸れにあると私は考えている。まず通気性は皆無といっても過言ではない。軽やかさの点においてもスニーカーのはるか後塵を拝している。しかし!そんな革靴の中にもまさに夏場のために生まれたような革靴も存在する。
果たして、その靴とは‼︎⁉︎(繰り返し)
はい。それが今回ご紹介するグルカサンダルだ!ヒューヒュー😚
なぜグルカサンダルが革靴マニアが辿り着く一つの境地なのか…
普通の感覚だったら本革製のサンダルなんて買わないだろう。しかも何万も払って… その普通の感覚なら手を出さないであろう本革のグルカサンダルに手を出すのはよほど革靴にハマったマニアであろうと推測する。ゆえに本革グルカを履いてる人を見かけたら、その人の肩に手を置いてこう言おう。「あなたも好きねぇ」
さて、
グルカサンダルと一口に言っても色々な種類があるが、今回私が選んだのはこちら👇
Paraboot パラブーツの「PACIFIC パシフィック」だ。
数あるグルカサンダルの中でも一番人気ではないだろうか。グルカサンダルの中にもよりドレス色の強いラストを使用したスタイリッシュなモデルもあるが、所詮はサンダル。適度なカジュアルさがあった方が履きやすい。そういう意味ではパラブーツのパシフィックはまさにうってつけと言える。
そも、何故グルカサンダルを買おうと思ったか… 私は今まで真夏になると休みの日はクロックスのサンダルを履いてぷらぷらしていた。
そのクロックスがだいぶボロくなってきたのを機に新しいサンダルを購入することにした次第である。しかし、いい歳したオッさんがまたクロックス履いてるのも様にならない。そこで白羽の矢が立ったのがグルカサンダルだったわけだ。
さすがに素足で履くサンダルは中古だと抵抗あるので、ネットを利用して新品を購入した。
サイズは39。試し履きができないため、事前にネットで情報収集した上でサイズを決めた。パラブーツはアンデルセンを所有しているが、そちらはUK6なのでEUサイズで39は妥当なところだろう。
いざ開封の儀。
出た。
家に余ってた適当なシューツリーを入れて撮影していく。
そもそもグルカサンダルとは何ぞや?という諸兄の方に簡単に説明すると…
グルカサンダルとは、19世紀に英国が東インド会社の利権を守るため、英国陸軍が複数のネパール山岳民族から編成した部隊「グルカ兵」に支給された軍靴が起源である。
陸軍兵士が履いていた軍用靴が起源になっているサンダルだ。グルカサンダルという名称からしてカッコいい。
さて、それではディテールを見ていこう。
数あるグルカサンダルの中でも、甲部分の革の面積が大きめな作りをしている。革の色はVEGETAL-NAVYとなる。
グルカサンダルはストラップタイプが多い。
このパシフィックも当然ストラップ靴だ。
伸縮性のゴムを採用しているので、シューホーンを使えばストラップを留めたままでも脱ぎ履き可能なのも楽で良い。
そしてソールはサンダルなので滑りにくいラバーを採用している。
靴底の刻印はParaboot SPORTとなっている。
パシフィックで使用している革はパラブーツの代名詞であるオイルレザーのリスレザーを使用したものと、植物タンニンなめしのベジタブルタンニンレザーを使用したものがある。
それぞれ色によって使用しているレザーが変わってくるが、私が購入したネイビーはベジタブルタンニンレザーになる。
アッパーの編み編みに対し、ヒールはドレスシューズのように芯材が入っており、しっかりしているのもグルカサンダルの特徴だ。
続いてインソール。
インソールも革だが、クッション性があり歩きやすい。
底付けは普通の革靴のようにグッドイヤーウェルト製法を使用したグルカサンダルもあるが、パシフィックはセメント製法を採用している。
お値段は送料無料で36,720円。ドレスシューズに比べれば安いが、サンダルとして考えると高い。しかもセメント靴だし…ネットで買ったので、家に配達された時に妻から「幾らしたんや(怒)」と詰め寄られ、思わず消え入るような声で「3千円」と嘘をついてしまった。😂
夏場に素足で履くことから、どの程度持ってくれるのか気になるところだ。手入れ次第だろうが、一年で駄目になるような事にはならないでもらいたい。
使用前に防水スプレーを吹いておくことにした。
甲部分が編み編みなので、チラシでインソールを保護してからスプレー。
実際に履いた感じは、涼しげで良い。
デザイン的にも少なくともクロックスよりはお洒落だろう。
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