技術士一次試験に向けて、とりあえず過去問に取り組んでみた。
一次試験は「基礎科目」「適正科目」「専門科目」の三つに分かれているので、過去問に取り組んでみた結果について、それぞれの所感を述べておきたい。
【CONTENTS】
基礎科目
全く勉強しないでH26年度の問題に取り組んでみたところ「基礎科目」は全5分野・合計30問中、正解していたのは10問だけ。(正答率33.3%)
この数字だけみると厳しいって感じがするが、本試験では「基礎科目」は選択問題制となり、5分野で各6問ずつ出題され、そのうち3問を選択して解答するというもの。なので、本試験での解答数は半分の15問。当然自信のある問題を選んで解答することになるので、例えば今回の10問正解も、上手くすれば10/15(66.6%の正答率)となる訳だ。
ただ、そうは言っても自信を持って解答できる問題を少しでも増やしておかないといけないので、過去問練習では30問全てを解答して取り組んでいく必要がある。残り二ヶ月ちょいで正答率を上げていきたい。
因みに「基礎科目」5分野の正答率内訳は以下の通りとなる。
- 設計・計画に関するもの(3問正解/6問中 ※正答率50%)
- 情報・論理に関するもの(1問正解/6問中 ※正答率16.6%)
- 解析に関するもの(1問正解/6問中 ※正答率16.6%)
- 材料・化学・バイオに関するもの(2問正解/6問中 ※正答率33.3%)
- 環境・エネルギー・技術に関するもの(3問正解/6問中 ※正答率50%)
まあ全般的に低いが、特に「情報・論理に関するもの」と「解析に関するもの」が一番苦手な分野だ。
それと、簡単な問題と難しい問題の差が激し過ぎると感じた。簡単な問題は一般常識で解けてしまうものも結構あるが、難しい問題は解説読んでさっぱり分からない。
例えば…
【問題】(H22/基礎科目/情報・倫理に関する問題より)
・複数のハードディスクを用いたRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)に関する次の記述のうち、最も適切なものを選べ。【選択肢】
①RAIDでは必ず専用のハードウェアが必要となる。
②RAID0のストライピングでは、ディスク1台の場合と比較して故障率は低下する。
③RAID1のミラーリングでは、故障時の復旧に対して誤り訂正符号であるパリティの作成が必要となるので、この書き込みに時間がかかる。
④RAID5では、パリティ専用のディスクを用意することでディスクアクセスのボトルネックを解消する。
⑤RAID5では、ディスク台数を増やすことでデータが分散されて、アクセスの高速化が可能になる。
RAIDとかパリティとかそもそも単語の意味が分からん!
あと、こんなのも、
【問題】(H22/基礎科目/技術関連に関する問題より)
・次の技術史上著名な人物とその業績の組み合わせのうち、最も不適切なものを選べ。【選択肢】
①ライト兄弟:ガソリンエンジン付き飛行機で人類初の動力飛行に成功。
②マクスウェル:電磁場の基礎方程式を4つの方程式にまとめ、電磁波を実験的に検出。
③カローザス:合成繊維の研究を進め、ナイロンを発明。
④バベジ:コンピュータの原型の一つと言われる「階差機関」と「解析機関」を試作。
⑤フェルミ:シカゴ大学で原子炉を完成し、原子核分裂の連鎖反応の実現に成功。
こんなのライト兄弟しか知らんわ。カローザスとかバベジとか誰やねん!
まあ、太刀打ち出来ない問題は捨てるしか無いけど、難易度のバラつきにイライラする。
適正科目・専門科目
次に「適正科目」についてだが、H26年度の過去問 全15問中、正解は10問。正答率66.6%だった。この「適正科目」は技術士法に始まり各種法規に関する問題で、15問全てを解答する必要がある。
感触として「適正科目」は比較的点数が稼げそうなので、勉強法としては「基礎科目」に重点を置いて勉強しつつ「適正科目」を底上げするといった感じになりそうだ。
そして「専門科目」だが、こちらは過去問に取り組んでみて分かったこととして、出題範囲の大半が道路、鉄道、港湾、砂防といった土木がメインだということ。
建築士の勉強とあまり被るところがない。これは誤算だ…完全な事前調査不足だった。逆に土木のセコカンを持っている人は取っつきやすいかも知れない。
まあ、何にしても8月は「基礎科目」と「適正科目」を勉強して、9月から「専門科目」の勉強を始めたいと思う。そして、10月の試験前1週間ちょいで全ての科目を総復習する予定だ。
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