今回の記事は前回の「二級建築士 製図試験 勉強記録 Part.1 前半戦」の続きとなる。
後半戦は6月11日の本番課題が発表されてから始まるので、後半戦の課題は全て本番課題を想定して「介護が必要な親(車椅子使用者)と同居する専用住宅(木造2階建て)」となる。
もちろん細かい諸条件は発表されていないので、そこは「最端」流に想定した内容で課題が出される。
【CONTENTS】
- 第一課題 取り組み
- 第二課題&自主練習課題1 取り組み
- 第三課題&自主練習課題2 取り組み
- 第四課題 取り組み
- シンクロ模試 取り組み
- 自主練習課題3&自主練習課題1 取り組み
- 本番試験&再現図作成
- 合格発表
第一課題 取り組み
まずは、6月末に送られてくる第一課題から取り組んだ。
私は、7月上旬にファシリティマネジャー試験があり、それの追い込みをしていたので、第一課題に取り組んだのは、ファシリティマネジャー試験が終わった7月中旬からとなった。
第一課題に要した時間は、エスキス70分、作図(仕上表、面積計算、計画の要点含む)235分の合計5時間5分。制限時間を切るまであと5分。もう一押しだ。
断面図が前半戦課題ではあまり出てこなかったため、テキストを見ながらの作図になり、目標タイムより10分ほどかかっている。それと、今回の第一課題は全体的に丁寧に書いたので、もっと急いで書けば更にタイムを縮めることは出来そうな感じがする。
残念ながら添削戻しは赤字が多かった。
ただ、細かいミスに対する赤字が多いので、気をつければ直せそうな感じはする。総合判定はB+。ちなみに合格ラインはA判定のみとなる。
第一課題の添削戻しに同封されるかたちで第二課題が入っていたが、第二課題に取り組む前に、第一課題の先生の見本解答を元に作図してみた。
その第一課題(2回目)の作図タイムは、200分だった。(見本解答を元に描いた図面なのでエスキースは無し)このタイムは私にしてはかなり早い。
第二課題&自主練習課題1 取り組み
間髪入れずに第二課題の取り組み開始。後半戦は前半戦に比べ学習期間が短いため、課題毎の提出期間が短くて大変だ。
第二課題のタイムは、エスキース60分、作図(仕上表、面積計算、計画の要点含む)256分の合計5時間16分。今回のプランは、平屋部分が二箇所あり、立面図も北側で、作図に苦労した。
数日後、添削戻しが帰ってきた。
総合判定はまたもB+。なかなかAにならない。
次の第三課題に取り組む前に、最端製図.comのホームページ上にアップされていた自主練習課題1をやってみた。この自主練習課題は1〜3まであるが、第二課題が終わった時点では、まだ1しかアップされていない。
タイムはエスキース70分、作図230分の計300分。ジャスト5時間。あと、20分早めたい!
第三課題&自主練習課題2 取り組み
その後、次の第三課題に取り組んだ。第三課題はエスキース、作図合わせて5時間15分だった。
数日後、添削戻しが届いた。
赤字は思っていたより少なかったが、総合判定は相変わらずB+。やはりタイムを5時間以内にまとめないとA判定にはなれないようだ。(タイムオーバーは失格要件なので当たり前だが…)
第三課題の戻しに第四課題が同封されていたが、その前に最端製図.comのホームページ上にアップされていた自主練習課題2を取り組んだ。
この練習課題2は合計タイム4時間55分とギリギリ5時間切った。平面図や立面図の屋根仕上線まで描いたので、そこら辺を省けばもうちょっと短いタイムでいけたかな。
練習課題は添削課題では無いので描いて終わりとなる。
第四課題 取り組み
引き続き添削課題の第四課題を取り組んだ。
第四課題のタイムは合計4時間40分だった。とうとう5時間を切り、理想のタイムに到達した。
そして数日後、第四課題の添削戻しが届いた。
今回の総合判定は初のA-。マイナスが付いてはいるが、とうとうA評価を獲得した。
赤字は梁伏図で凡ミスが少しと、平面図において問題文の読み違いがあった。居間・食事室・台所を別室とすることが求められていたようだが、いつもの癖で一室にまとめてしまった。
そして今回の添削戻しにシンクロ模試が同封されていた。
シンクロ模試 取り組み
このシンクロ模試、原則8月30日(土)か31日(日)の11時〜16時にかけて実施することとなっている。本番を意識したタイムスケジュールだが、私は時間が合わず、31日(日)の14時〜19時で取り組んだ。
このシンクロ模試は添削課題と同じように最端製図へ郵送した。
数日で添削戻しが帰ってきた。
このシンクロ模試、結構自信があったが、梁伏図でかなり抜けがあり、得点は100点満点中84点だった。減点16点の内、梁伏図での減点が12点。見直してみると他愛のないミスばかり。勿体無い。
そして、いよいよ本番試験まで一週間となった。
自主練習課題3&自主練習課題1 取り組み
最端製図.comのホームページ上に自主練習課題3がアップされたので、まずはそれを取り組んだ。
要したタイムは、部分詳細図を除いて4時間半。なぜ部分詳細図を除いたかと言うと、切断位置が棟木部分となっており、描いたことがないため分からなかったから。最端製図のホームページ上に載っていた解題を確認した。
そして、本番試験二日前となる金曜日、最端製図の自主練習課題1に再度取り組んだ。エスキースから作図まで通しでやるのはこれが最後となる。
タイムは、4時間半。本番試験でもこれくらいでいけると安心なのだが…
試験前日となる土曜日は、控え目なメニューにした。エスキースの練習と、この後に及んで未だ苦手な部分詳細図の練習をした。
ちなみに、この土曜日のお昼に、最端製図.comに申し込みをしたときに教材に付いていた「すべらんうどん」を食べた。
本番試験&再現図作成
そして、いよいよ9月14日の本番試験となった。
今年の問題は、比較的簡単だったようで、私もエスキースが予定より早く出来た。見直しを含め45分で終わった。その分、作図に余裕が出たので、平面図、立面図と丁寧に仕上げていったら、結局最後の方はギリギリになってしまい、全て描き終えたのは終了15分前だった。
その日の夜と、翌日の午前中を使い再現図を描き、最端製図へ送った。再現図は帰宅後すぐに取り掛からないと、記憶は時間と共に忘却の彼方へ行ってしまうため、早期の取り組みを推奨する。
再現図の添削は通信講座とは別料金となるが、やはり自分の出来栄えが気になるので、再現図チェックを申し込んだ。
数日後戻ってきた添削&採点結果は、6点減点の94点だった。
想像以上の高得点。
ただ、私のエスキースはかなりシンプルで、柱や窓の位置も描いていないので、再現図と本試験で描いた図面とでは、違ってる部分もあるかと思う。なので、結果が出るまでは完全には安心出来なかった。
…そして悶々と過ごすこと三ヶ月。運命の12月4日。
合格発表
合格発表日になり、すぐにホームページで番号を確認。結果、無事に番号を発見!合格した!💮
翌日には合格通知の葉書も届いた。
無事に合格した後は、都道府県知事の免許登録が必要となる。この登録をしないと二級建築士になれない。
免許登録申請に必要な書類は下記の通りとなる。
- 二級建築士免許申請書
- 二級建築士住所等の届出
- 戸籍謄本又は戸籍抄本
- 成年被後見人又は被保佐人の登記がされていないことの証明書
- 免許用証明写真2枚
- 合格通知書
- 申請手数料19,200円
- 印鑑
- 運転免許証等の本人確認書
それぞれの書類をどこで準備するかは、合格通知の葉書に書かれている。
尚、登録申請後、免許証が発行されるまで二ヶ月半くらいかかる。
以上が、二級建築士設計製図試験の独学勉強記録となる。資格学校に通わず独学で製図試験のチャレンジを考えている方、最端製図.comに興味があるけど、どんな通信講座なのか気になる方などの参考になれば幸いである。
最端製図.comの先生方には本当にお世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。
製図試験対策費用 ※受験料や免許登録申請手数料は除く
- 最端エスキース・コード:3,360円
- 最端三種の神器(製図アイテム):10,000円
- 最端製図前半戦通信添削講座:45,000円
- ステッドラー勾配定規:2,609円
- ステッドラー三角スケール:2,205円
- ステッドラーステンレス字消板:250円
- ステッドラー製図用ブラシ:732円
- 住友3Mドラフティングテープ:693円
- VANCOテンプレートスタンド:1,228円
- ぺんてるグラフギア0.7シャープ:1,000円
- ステッドラー0.7シャープ:1,200円
- 最端製図後半戦通信添削講座:60,000円
- 最端1/200テンプレート:3,000円
- A2製図用紙:600円
- 最端製図H20年度作品集:4,400円
- 最端製図再現図チャレンジ:4,400円
勉強時間
最端製図の課題と自主的に描いた図面枚数は合計30枚。要した時間は、製図テキストを読んだ時間なども含めると200時間くらいだろうか。また、その前年度は学科試験のみを受けたが、学科に費やした時間も恐らく200〜250時間くらいなので、トータルで要した時間は400〜多く見積もって500時間弱くらいだと思う。
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