今年の一級建築士 学科試験の勉強記録を反省の意味で残しておく。昨年に続き2年連続の不合格記録となる。
昨年は勉強時間が約270時間程度と一級建築士を受けるには少な過ぎる勉強時間で、総得点70点くらいで玉砕した。
その後、2016年の試験に向けて勉強を始めたのは、2015年の10月下旬からとなる。とりあえず時系列にどんなことをどれくらいの時間勉強したか書いていく。
【2015年10月末〜12月】
ネットオークションで日建学院のテキストを落札。平成26年度版だったが未使用品で書き込み等は一切無く綺麗なテキストを入手することが出来た。このテキストは資格学校の教材なので非売品となる。
テキストは全5科目分あるが、比較的取っ付きやすい「計画」と「環境・設備」はスルーして、まずは「施工」の通読から始めた。
テキスト通読は、体系的に学ぶこと、全体のボリュームを把握することが目的となる。
そして、同時並行で「計算の基本から学ぶ 建築構造力学/上田 耕作/オーム社」という市販テキストを購入し、構造の勉強を始めた。
恥ずかしながら私は三角関数すら覚えてなくて分数の問題すら間違えた男だ。このテキストはそういった数学の基礎部分から始まり、建築構造に入っていくので、力学計算が苦手な人でも取り組みやすいおすすめのテキストとなる。おそらくこれより初心者向けの構造力学の市販テキストは無いんじゃないかな。
さらに、出社前の通勤時間や喫茶店での一服時間を利用して、前年(2015年度版)の合格物語を購入したときにスマホにインストールしてあった音声学習に取り組んだ。
音声学習はテキストと同じ科目に取り組むことにして「施工」から始めた。この音声学習、2.0倍速のスピードでインストールしているので、かなりの早口となる。ちなみにこの合格物語の音声学習は2015年試験の時はほとんど使わなかった。
まとめると、家での座学でテキストや市販の参考書を読み、出先で合格物語の音声学習という学習方法で2016年の試験に向けて勉強をスタートさせた。
年内のこの時期はまだ新鮮な気持ちで頑張ろうという意識が働いていた。
そして12月30日、年末ギリギリのタイミングで本屋へ行き法令集を購入した。選んだ法令集は、毎度恒例の「井上書院 建築関係法令集[平成28年度版]」となる。
二級建築士の時も、一級建築士に初めて挑戦した昨年もこの黄本だった。
そして大晦日にインデックスを貼りながら年を越した。
■2015年10月〜12月の勉強時間:47時間42分
【2016年1月】
いよいよ2016年に入った。本当ならば勉強を本格的に始めないといけないのだが、年末年始休みは法令集の線引だけをして過ごした。
しかも、ちんたらやっていたので、年末年始休みだけでは終わらず、最終的に線引きが終わったのは1月23日だった。線引きに要した時間は約12時間。集中してやれば年末年始休み中に終わらせることも出来たと思う。
勉強自体は、相も変わらず日建学院のテキストを読みつつ音声教材を聴くというゆる〜い勉強法を続けていた。
それと、スキマ時間に「1級建築士 受験対策」というスマホの過去問アプリをしていた。
■1月の勉強時間:26時間40分
【2月】
2月に入り、そろそろ過去問でアウトプットもしていかんとな〜と考え始め、とうとう埃を被っていたタブレットPCのサーフェスProを引っ張り出して来て、合格物語(2015年版)をやり始めた。
しかし気分が乗らず勉強時間は短めとなる。
■2月の勉強時間:17時間47分
【3月】
合格物語をやり始めたかと思ったら、書店で市販の過去問題集「日建学院 チャレンジ7」を買って、今度はそちらをやり始めた。
そして、合格物語、市販問題集とふらふら迷走を始め、集中力の無いまま勉強時間も少なく、早々と昨年と同じくダメダメな状況に。1日1時間も勉強しない状況が続き、このままではいかん!と思い直したのが3月20日を過ぎてから…やはり合格物語だ!と思い直して再度合格物語2015に取り組むことにした。
合格物語は2月にほんの少しだけ取り組んだのだが(ホントに僅かです)、また一からやり直そうと思い全ての設定・記録をリセット。そして3月23日から改めて合格物語2015を取り組み始めたのだった。
■3月の勉強時間:27時間20分
【4月】
引き続き合格物語1巡目を取り組み。しかし、この時期に仕事で管理職に昇進してしまい猛烈に忙しくなってきて、休日は工事の立会い、平日は遅くまで資料作成などの事務作業が続いた。
頑張る人は夜中に勉強するのだろうが、残念ながら私には無理だった。次の日の仕事に支障が出てしまうので…そのため、勉強時間は一向に増えない日が続いた。
■4月の勉強時間:27時間12分
【5月】
ゴールデンウィークに突入。普通なら休み中に頑張って勉強するのだろうが、私は思ったより休みが少なく、休めたのは4/29と5/3日〜5日の四日間のみ。休んだ四日間も妻の買物に付き合ったりして過ごしてしまった。
そして平日は仕事が忙しく連日家に帰り着く頃には日が変わっているという生活が続いた。
側頭部から頭頂部にかけて表皮が痛む頭皮神経痛と思われる症状を発症したのもこの頃となる。😖 前から時々出る症状なのだが5月は回数が多かった。ネットで調べるとストレスが原因となっていることからだいぶ仕事のストレスが溜まっていたようだ。
更に5月も月末になると6月12日の1級建築施工管理技士の試験が目前に迫ってきて、さすがに施工管理の勉強を少しはしないとマズイよね、と思い過去問題集を購入。施工管理技士の勉強を始めた。そのため一級建築士の勉強時間は更になくなってしまった。
■5月の勉強時間:5時間58分
【6月】
6月も引き続き施工管理技士の勉強をしていた。施工管理の試験が終わった6/13から建築士の勉強を復活させたが、元々少しずつしか勉強しておらず6/13以降もそんな感じで、気が向いたら過去問アプリを少しやる、程度の勉強だった。
試験日が近づく度にヤル気が無くなる状況が去年と似ている。もうこの頃になると今年も駄目だな、という諦めムードが漂っていた。
■6月の勉強時間:8時間29分
【7月】
いよいよ試験月となる7月に突入。5月、6月の二ヶ月間ほぼ一級建築士の勉強をしないで過ごしてしまったが、試験まで残り20日間となった時に「今月くらいは頑張ってもいいんじゃないか⁉︎」と思い、気を取り直して勉強することを決意した。
日建学院の問題集や合格物語と言った既に持っている教材を使わず、7/5に「根性で合格! 1級建築士学科試験対策」という弘文社から出ている問題集を購入。
なぜこの問題集を選んだかと言うと、既に持っている日建学院の問題集がクソ重いのと、問題と解説が別ページで見にくいから。今回買った弘文社の問題集は問題の後に解説が書いてありいちいちページをめくる必要がない。問題数が少なめだが、どうせ試験まで20日間くらいしかないので過去7年分とかいわれても終わらない。そういった意味で適当な問題集だと思った。
そして問題集を買ったその日から改めて勉強を始め、試験前日までの約20日間勉強したが、結局この問題集1冊をやり切ることが出来なかった。
■7月の勉強時間:23時間34分
そして7/24の試験当日。先日の試験後の記事でも書いたが、この日はいまいち体調がすぐれず頭がボーッと重い状態で試験会場へ。
午前の部の「計画、環境・設備」はなんとか乗り切ったが、午後に入り、法規の途中から本格的な頭痛になってしまった。最後の構造・施工はあまりの激痛に試験を中座し、事務局で薬を貰い服用。だけどすぐ良くなる訳でもなく、なんとか全部のマークシートを埋め終わり16時40分の途中退場可能な時間になるなり退場し家路についた。
その日の夜にTACのブログで解答速報が出たので、駄目とは分かりつつも答え合わせをしてみた。途中退場した構造・施工は問題集を持ち帰れなかったため、受験票に解答番号を書き写しておいた。
答え合わせの結果は下記の通り。
- 計画:13/20
- 環境・設備:16/20
- 法規:17/30
- 構造:13/30
- 施工:12/25
- 総合計:71/125
昨年に続き散々たる結果で終わった。
当然のことながら、頑張らなければ結果はついてこない。約180時間強の勉強時間では何にもならず、昨年と同じ過ちを繰り返しただけだった。
以上、ダメダメな記録となる。
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