+αな暮らし

インハウスのファシリティマネジャーの実務に関する事と、実務に関係した建築・不動産・施設管理系の資格挑戦記録について書いています。また、趣味である読書記録、革製品を始めとした愛すべきプロダクトに関する記事などもつらつら書いています。

【実務】そもそもファシリティマネジメントとは何ぞや?

どうもESTです。

私の仕事はファシリティマネジメント(FM)ですが、いきなりファシリティマネジメントと言われても、その業務を理解できる人は少ないのではないでしょうか。

そこで今日はファシリティマネジメントとは何ぞや、と言うことについて書きたいと思います。

 

「ビルなどの設備を点検したり維持する施設管理とは違うの?」

 

世間一般的には、施設管理=ファシリティマネジメントと理解している人が多いと思いますが、イメージ的には施設管理はファシリティマネジメントの中の一領域と言えます。

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ファシリティマネジメントを語るには公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会による解説が分かりやすいので下記に引用します。

 

【CONTENTS】

 

ファシリティマネジメントの定義

協会では「企業・団体等が組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動」と定義されています。この経営活動というのが、世間一般的にイメージされる施設管理との違いを如実に表しています。

 

ファシリティマネジメントの解説

1.ファシリティ(土地、建物、構築物、設備等)すべてを経営にとって最適な状態(コスト最小、効果最大)で保有、賃借し、使用・運営・維持するための総合的な経営活動です。

 

2.経営組織のなかで、事業を支える4つの機能分野(人事、ICT、財務、FM)は、経営を支える基盤として位置づけられており、機能戦略に則った方針と施策により、事業を底支えする4つの経営基盤のうちの一つとなります。

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3.伝統的な施設管理(管財、営繕)との違いは、次のような諸点です。

 

①維持、保全のみでなく「より良いあり方」を追求します。「より良いあり方」には、既存のものだけではなく、新しく利用し活用するファシリティも対象となります。

 

②FMの活動の方法として、ICTをはじめFM固有技術・手法を活用します。

 

③FMは、下記の3つのレベルから現実的に対応できる総合的な経営活動です。

(1)経営にとって全ファシリティの統括的で最適なあり方を求めるFM戦略・計画レベル

(2)ファシリティの最適な状態への改善を図るFM業務管理レベル

(3)日常の運営維持への合理化、計画化、定量化を目指す実務レベル

以上の3つの活動は、事業体の置かれた状況に対応して実務的に身近なところから取りかかることができる活動です。

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4.「FM標準業務サイクル」として、経営戦略にしたがって、ファシリティを企画、管理、活用していくFMの業務体系PDCAサイクルを下記の図で示しています。

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具体的には、「FM戦略・計画」の業務、「プロジェクト管理」の業務、「運営維持」の業務を実施し、これらを「評価」する業務に続き、評価結果を受けて、FM目標の「改善」の方針を立案するPDCAサイクルとなります。

 

5.FMは、オフィスはもとより官庁および地方自治体施設、医療施設、生産・物流および研究施設、教育施設および文化施設、商業および宿泊施設、情報管理施設、交通およびインフラなど、あらゆる「施設とその環境」を対象とします。

 

6.FMの活用によって期待される効果は、大きく分けて次のようなものがあります。

 

①不要な施設、不足な施設、不適当な施設の使われ方が明らかになり、経営にとって最適なファシリティのあり方が示されます。

 

②ファシリティの改革、有効活用によって、経営の効率が向上します。

 

③同時に、施設関連費用を最小に抑えることができます。

 

④顧客、従業員その他のファシリティ利用者にとって快適・魅力的な施設を実現するとともに、組織、社会へ貢献します。

 

⑤安全・安心で省エネルギーを実現し、コスト低減とともに環境問題、事業継続性にとって効果的な解決手段となります。

 

⑥ファシリティを通じて、モチベーション向上イノベーションや働き方改革へ貢献することができます。

 

以上が、ファシリティマネジメント協会によるファシリティマネジメントの解説となります。

 

要約すると、土地、建物、構築物、設備、周辺環境に及ぶ施設全体をマネジメントの対象とし、それらをいかに経営にとって最適な状態にするかと言うのがファシリティマネジメントの業務になります。

 

また、ファシリティマネジメントの業務を専門的に行う専門家として「認定ファシリティマネジャー」と呼ばれる資格取得者がいます。

 

この資格制度は、快適かつ機能的なファシリティを継続的に供給し、企業理念の具現化及び経営目標を達成するための専門家を育成するため、平成9年度からスタートしました。

 

認定ファシリティマネジャー資格制度、

公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会、一般社団法人ニューオフィス推進協会、公益社団法人ロングライフビル推進協会の3団体が協力して実施する資格試験で、FMに携わる全ての者を対象として、FMに必要な専門知識・能力についての試験(認定ファシリティマネジャー資格試験)を行い、試験に合格し登録を行った者に「認定ファシリティマネジャー」の称号を与えるものです。英語名は「Certified Facility Manager of Japan」で、CFMJと略されています。

 

認定ファシリティマネジャー資格制度において認定する知識・能力

この資格制度は、認定ファシリティマネジャーが次のような知識・能力を所有していることを認定するものです。

 

①FMの統括マネジメントならびにFMの戦略・中長期実行計画、それに基づく不動産取得、賃貸借、建設プロジェクト管理、そして運営維持と評価の流れに沿ったFM業務に関する知識・能力

 

②FMのための社会性、人間性、企業性、施設、情報等の関連知識

 

③FMを支える利用者の満足度等の調査・分析、品質分析・評価、ファシリティコスト・投資等の財務分析・評価、需給対応・施設利用度等の分析・評価、そして企画立案やプレゼンテーション等の技術

 

認定ファシリティマネジャーに期待される役割

①快適性、生産性、信頼性、適合性、品格性等の品質性能の確保、投資やファシリティコストの最適化、需要の変化への柔軟な対応のために、データを定量的にとらえ、課題を明確にし、誰でも十分に理解される目標を定めます。

 

②目標を達成するため、関係の専門家等の力を組織化し、具体的な実行計画を策定し、その計画の実行を管理します。

 

③つくりあげられたファシリティが、経営環境やニーズの変化に柔軟に対応し、つねに目標を満足しているかの調査・評価を行います。

 

認定ファシリティマネジャーの資格試験内容

認定ファシリティマネジャーの資格試験は財務・ICT・建築・不動産などの分野から幅広く出題されます。

試験は多項選択式と論述問題で構成され、受験資格は特にありませんので、誰でも受けられます。試験は午前と午後にまたがり、ほぼ一日がかりです。合格率はそれほど低くなく、概ね40%台で毎年推移しています。勉強の仕方さえ間違わなければ、取得するのにそれほど苦労する事はないでしょう。

 

参考までに私が受験したときの勉強記録のリンクを下記に貼っておきますので、ご興味のある方は参考にしてみて下さい。👇

 

認定ファシリティマネジャーの資格を持っていないとファシリティマネジメント業務ができないわけではありませんが、せっかく専門の資格があるのですから、ファシリティマネジメントを生業とするならば持っておいて損のない資格と言えます。

 

今後、このblogでもファシリティマネジメント業務をしてきた中で学んだ知識や経験について書いていくことをテーマの一つにしたいと思います。

 

 

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