+αな暮らし

メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについて書いています。

2025年(令和7年)一級建築士 学科試験 勉強記録《不合格編》

解答速報による自己採点の結果、2025年(令和7年)の一級建築士 学科試験は86点となった。

日建学院、TAC共に合格基準点は87点となっているので、1点足らずほぼ不合格が確定した。(かつ構造が足切り)

 

昨年、設計製図試験をカド番落ちしてからの復活劇を目指したが、甘くはなかった。

それでも一応ケジメとして、今年の学科試験の勉強記録を残しておくことにする。

 

教材選び

初めて学科試験を突破した2021年は学習教材として「STUDYing」を活用した。

2021年の学習記録記事です🖕

今年もSTUDYingで勉強することを検討したが、色々考えた結果「速学」に気持ちが傾き、気が付いたら申し込みをしていた。

速学に申し込んだときの記事です🖕

速学はオンライン過去問教材なので、申し込み&支払い手続きを済ませればすぐに使うことができる。昨年の10月末に申し込み&支払いを済ませ、11月から本格的に勉強を開始した。

 

速学 一周目

過去20年分(約9000問)を三周するのが最低目標だ。とりあえずの目標として、一日に最低でも100問以上取り組むと決めた。

 

そして11月から始めた一周目が終わったのが今年の1月末となる。約三ヶ月要したわけだが、実際には科目、単元により一周と言わず何周も終えていたりする。と言うのも、順繰り一周するだけだと最初の方に解いた問題のことをすっかり忘れてしまうであろうと考え、小まめに復習していたからだ。概ね「計画」→「環境・設備」→「施工」→「構造」→「法規」の順に解いていったが、例えば施工をやりながら既に解いた計画や環境・設備の問題に再チャレンジしたり、重要単元や間違い数が多い苦手な単元などは1回だけではなく何周もこなした。最終的に全ての問題の1周目を終えたのが、1月末のタイミングというだけだ。この三ヶ月間で解いた問題数は13490問。一周目に開放されていた問題数は約7000問なので実に倍近く解いている。

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棒グラフ上、緑は完全に理解済の問題、黄色はなんとなく理解しているものや、理解度が薄い問題、そして赤はまったく理解出来ていない問題となる。こうしてみると黄色率が圧倒的に高いので2周目以降は緑を増やし、黄色と赤を減らしていくようにしなければならない。

 

ちなみに法令集の線引きも一周目の期間内に終えることができた。

法令集の線引きを終えたことを書いた記事です🖕

 

速学 二周目

2月から二周目に突入。速学オリジナルの正誤逆転問題が公開されたので追加購入したところ問題数が増えた。一周目より時間がかかりそうなため、一日に取り組む目標(最低問題数)を100問から150問に増やすことにした。

 

速学 模擬テスト取り組み

2月に模擬テスト(効果測定として昨年の本試験問題)が公開された。一周目には昨年(令和6年)の本試験問題は収録されていなかったので初見となる。

結果は77点/125問中(正答率61.6%)

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速学の模擬テスト実施について書いた記事です🖕

近年の学科試験の合格点を見てみると90点前後が多いが、安全を見ると95点を目指したいところだ。そうするとあとプラス18点。特に問題数の多い法規と構造で10点ずつ稼ぎたい。

 

模擬テスト実施後、模擬テストで使われた昨年(令和6年)の本試験問題が過去問に追加された。前述の速学オリジナルの正誤逆転問題と合わせ、一周目よりかなり問題数が増えた。(一周目 約7000問 → 二周目 約8800問)

 

各資格学校の模擬試験申し込み

3月以降、各資格学校では模擬試験が行われる。

速学の勉強と並行してなるべく多くの模擬試験を受けるべく下記の申し込みをした。

【総合資格学院】

・オープン模試(3月)

・オープン模試(4月)

【日建学院】

・完全攻略模試(5月)

・完全攻略模試(6月)

・完全攻略模試(7月)

【TAC】

・実力チェック模試(4月)

 

総合資格学院 オープン模試(3月)取り組み

各資格学校の模擬試験第一弾として、3月に総合資格学院のオープン模試に取り組んだ。

結果は99点/125問中(正答率79.2%)内訳は下記の通りだ。

  • 計画 17点 / 20問中(正答率85%)
  • 環境・設備 17点 / 20問中(正答率85%)
  • 法規 24点 / 30問中(正答率80%)
  • 構造 20点 / 30問中(正答率66%)
  • 施工 21点 / 25問中(正答率84%)

全体的に簡単な模試だった。そんな中でも構造の正答率だけがやたら低いので、この時点での課題は構造にあることが分かる。

総合資格学院のオープン模試に取り組んだときの記事です🖕

 

TAC 実力チェック模試 取り組み

4月に入りTACの実力チェック模試が自宅に届いた。さっそく取り組んだ。

結果は80点/125問中(正答率64%)と厳しいものだった。前回の総合資格オープン模試が簡単だったと思うのだが、一気に19点も落としてしまった。内訳は下記の通りとなる。

  • 計画:12点/20問中(正答率60%)
  • 環境・設備:15点/20問中(正答率75%)
  • 法規:23点/30問中(正答率76.6%)
  • 構造:17点/30問中(正答率56.6%)
  • 施工:13点/25問中(正答率52%)

TAC実力チェック模試に取り組んだときの記事です🖕

 

総合資格学院 オープン模試(4月)取り組み

TACの実力チェック模試の翌週に総合資格学院のオープン模試(4月)が公開された。

結果は95点/125問中(正答率76%)とTACの実力チェック模試よりもだいぶ上がった。総合資格の模試は比較的簡単なのかな。

  • 計画 15点 / 20問中(正答率75%)
  • 環境・設備 16点 / 20問中(正答率80%)
  • 法規 23点 / 30問中(正答率76.6%)
  • 構造 20点 / 30問中(正答率66%)
  • 施工 21点 / 25問中(正答率84%)

問題数が多く重要科目となる法規と構造にまだ課題を抱えていることが分かる。本試験まで残り三ヶ月。引き続き過去問をこなしていく。

総合資格学院のオープン模試に取り組んだときの記事です🖕

 

速学 三周目

4月末で速学の二周目が終了した。

一週目が終わったあとに速学のオリジナル問題や昨年(令和6年)の問題が追加されたため、ニ週目の方が問題数はかなり多かった。速学は過去20年分の過去問、約9,000問が収録されているので、ニ週目が終わったということは単純計算で18,000問解いたことになるが、実際はもっと多く、31,251問解いている。これは一周目同様、小まめに復習していたからになる。全ての科目・単元のニ周目が終了したのが、4月末ということだ。

そして5月から三周目の取り組みを開始した。これまでのペース(1日、最低150問以上)で行くと、ギリギリ7月の本試験までに3周目が終わるかどうか、といったところだ。そのため追い込みも兼ねて一日200問以上に目標を引き上げることにした。

 

日建学院 公開模試①(5月)取り組み

5/11に日建学院の公開模試が開催された。本番形式の模試で日建学院の教室で取り組んだ。

結果は92点/125問中(正答率73.6%)であった。

  • 計画 17点 / 20問中(正答率85%)
  • 環境・設備 16点 / 20問中(正答率80%)
  • 法規 21点 / 30問中(正答率70%)
  • 構造 19点 / 30問中(正答率63.3%)
  • 施工 19点 / 25問中(正答率76%)

かろうじて合格ラインだ。

日建学院の公開模試に取り組んだときの記事です🖕

 

速学 オリジナル模試 取り組み

6月上旬に速学のオリジナル模試が実施された。

結果は85点、内訳は下記の通りとなる。

  • 計画 14点 / 20問中(正答率75%)
  • 環境・設備 9点 / 20問中(正答率45%)
  • 法規 23点 / 30問中(正答率76.6%)
  • 構造 20点 / 30問中(正答率66%)
  • 施工 19点 / 25問中(正答率70%)

環境・設備の点数が酷く、全体の点数を押し下げる結果となった。

速学のオリジナル模試に取り組んだときの記事です🖕

 

日建学院 クライマックス模試 取り組み

6月中旬にWEB開催となる日建学院のクライマックス模試に取り組んだ。

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「難易度高め!」の謳い文句通り、激ムズだった。結果は 79点/125問中(正答率63.2%)と今年受けた数々の模試の中でもワーストを更新した。内訳は下記の通りとなる。

  • 計画:11点/20問中(正答率55%)
  • 環設:  9点/20問中(正答率45%)
  • 法規:25点/30問中(正答率83%)
  • 構造:21点/30問中(正答率70%)
  • 施工:13点/25問中(正答率52%)

PDFの問題をスマホの小さい画面で見ながら解いたので、あまり受験環境が良くなかった。(言い訳です)

日建学院クライマックス模試に取り組んだときの記事です🖕

 

日建学院 公開模試②(6月)取り組み

6/29に日建学院の公開模試が開催された。5月開催時同様、日建学院の教室で取り組んだ。

結果は91点/125問中(正答率72.8%)、内訳は下記の通りとなる。

  • 計画:17点/20問中(正答率85%)
  • 環境・設備:13点/20問中(正答率65%)
  • 法規:25点/30問中(正答率83.3%)
  • 構造:19点/30問中(正答率63.3%)
  • 施工:17点/25問中(正答率68%)

かろうじて合格点前後の点数をキープしている。できれば95点は欲しいところだ。

日建学院の公開模試に取り組んだときの記事です🖕

 

速学 四周目

7月上旬に速学の三周目が終了した。

本試験まであと三週間。四周目を始めたものの本試験までには終わらないだろう。

また、速学の進め方だが、これまで通り全ての問題に取り組むのではなく、理解度が◯のものは除外し、△と×の問題のみに絞って取り組むことにした。

一日に取り組む最低問題数は引き続き200問以上だ。

 

日建学院 公開模試③(7月)取り組み

7/13に日建学院の公開模試③が開催された。

結果は86点/125問中(正答率68.8%)、内訳は下記の通りとなる。

計画:12点/20問中(正答率60%)
環境・設備:14点/20問中(正答率70%)
法規:25点/30問中(正答率83.3%)
構造:17点/30問中(正答率56.6%)
施工:18点/25問中(正答率72%)

前回の公開模試①②と比べて5点以上点数を落としてしまった。本試験まで残り二週間というところで厳しい現実を突きつけられた。

日建学院の公開模試に取り組んだときの記事です🖕

 

学科本試験

7月27日(日)

勉強を始めてから9ヶ月。あっという間に本試験の日を迎えた。受験場所は東大宮にある芝浦工大となる。

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f:id:k-est:20250727190140j:image猛暑のなか歩く受験生たち

f:id:k-est:20250727190230j:image芝浦工大 大宮キャンパス

4年振りの学科試験を終えての感想は…

一言で言えば全体的に難しく感じた。なんとなく、試験直後の自分の感触では良くても総得点は85点くらいな気がしていた。

学科試験当日のことを書いた記事です👆

 

解答速報による自己採点

本試験の夜、日建学院がYouTubeで解答速報を解説していたので、自己採点した。

結果は、86点/125問だった。内訳は下記の通りだ。

  • 計画:15点/20問中
  • 環設:17点/20問中
  • 法規:23点/30問中
  • 構造:14点/30問中
  • 施工:17点/25問中

計画と環境・設備は目標点以上と言える。施工はまあこんなもんかな…一方で法規が伸び悩み、そして構造が致命的な点数となってしまった。

 

日建学院とTACの合格基準点は共に87点ということで不合格がほぼ確定した。(かつ構造は足切り)

 

以上、再起を狙った今年の一級建築士 学科試験は惜敗となった。

 

敗因

敗因は色々ある。特に大きいのは4月の終わりに怪我をした野良猫を保護したことかな。初めての猫飼いで、猫の夜泣きでかなり神経をすり減らした。

それと今までリビングのテーブルで勉強していたのだが、リビングで猫を飼い始めたため、勉強場所を追われてしまった。そのため、5月以降はPCでの勉強やノートのまとめなどはほとんど行わず、ベッドの上で速学の過去問をスマホで解くだけとなってしまった。

※注)怪我をした野良猫を保護したことは後悔していません。やはりひとえに自分の勉強不足です。

f:id:k-est:20250729080213j:image可愛い😍 怪我も癒え、窓辺で寝落ちするミケ

 

速学の感想

今回初めて速学を利用したが、一級建築士学科試験の教材としてアリかナシかと聞かれれば、間違いなくアリだと言える。今年は速学一本での勉強だったが、かなり合格基準点(想定)に近いところまで持っていけたのが、その理由だ。

やはり20年分の過去問パワーはすごい。それと過去問だけでなく、有料会員になると解説動画を視聴できるのも大きい。(私はほとんど活用しなかったが…活用していればもっと点数伸びたかもと後悔している)

ちなみに、速学で解いた問題数は下記の通りだ。

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以上、2025年(令和7年)一級建築士学科試験の勉強記録となる。

 

今後について

本来、昨年カド番落ちしたときにやめるハズだった一級建築士試験。何を思ったか再チャレンジしてしまったわけだが、学科に落ちた今、さすがにこれ以上はないだろ…と考えている。

年齢的にもそうだし、費用、時間についても負担をかけすぎている。なんとなく、負のスパイラルに陥っている気がするし、すっぱり諦めるのも手だろう。

 

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