「成功している男の服飾戦略 」という本をKindleで読み終えた。
著者は、しぎはらひろ子さんという方で、ファッション・プロデューサー、服飾専門家、日本ベストドレッサー賞選考委員、一般社団法人ファッションエデュケーション協会代表理事、ミストグレイ代表、文化服装学院グローバルビジネスデザイン科特別講師、などなど数多くのファッション関連の肩書きを持っている方である。
これまでアパレルスタッフ、スタイリストなど8万5千人に服飾指導を行ない、近年はそのメソッドを「服飾戦略術 =プレゼンス・マネジメント」と名づけ、経営者、医師、弁護士、作家をはじめ、ビジネスパーソンのために「存在感が際立つスタイリング」を行なっている。
「男の見た目は戦略である」というコンセプトで著された本書は、自分をブランド化し、戦略的容姿を整えて「男の価値」を上げ、自分の望むステージ、年収、成功を手にする方法論を紹介している。
実際に服飾指導を行うことで、どう変わったかをケース毎に紹介しているなど、読み物としても面白い。また、スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、バッグなど、どのブランドを選んだら良いか、価格帯はどれくらいかなども書かれており、まさに大人のビジネスファッションに興味があるけど、あまり詳しくないと言う方にうってつけの本である。
最後に、本書から私の琴線に触れた文章をいくつかご紹介しておきたい。
- 服は「着るもの」ではなく「装うもの」だ。
- 自分の内面性やミッションにふさわしい衣服を選ぶ、一貫した印象を常に与える。
- 仕事でも、服装でも、何においても「細部」にまで気を配れることは成功するために大切な条件だ。
- 品格のベースになっているのは、「素材」や「質感」だ。
- 清潔感があって健康的な外見は、それだけでアドバンテージになる。
- ファッションとは、相手への礼節であり、敬意を示すということだ。
- 「装い」の根底には、国籍を問わず、今もなお、「自分の職業や地位にふさわしい装いであること、相手に失礼がないこと」という精神が受け継がれている。
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