年末年始休みを利用して赤羽雄二氏の「世界基準の上司」を読んだ。
仕事で管理職になってからだいぶ経つので、今さらと言ったところではあるが、自分のこれまでの管理職としての仕事の仕方を振り返る意味もあり読んでみた。
著者の赤羽氏はマッキンゼーで経営戦略の立案と実行支援、新規事業立ち上げなどのプロジェクト経験を経て、マッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、成長させてきた経歴を持つ。その後、現在の肩書きでもあるブレークスルーパートナーズを立ち上げ、「日本発の世界的ベンチャー」を1社でも多く生み出すことを使命として、ベンチャー企業のみならず、大企業の経営改革や人材育成、新事業創出などに積極的に取り組んでいる。
赤羽氏がこれまでマッキンゼーやブレークスルーパートナーズで得てきた知識や経験を元に、世界で通用する世界基準の上司像をまとめたのが本書となる。
当然、上司という立場に焦点を当てているので、本書の内容の多くは部下との接し方について書かれた内容となっており、下記の各章から構成されている。
第1章 世界基準で活躍する上司になる
第2章 部下と協力関係を築く
第3章 部下に具体的な指示を出す
第4章 チームから最大の成果を引き出す
第5章 部下とのコミュニケーションをとる
第6章 部下をきめ細かく育成する
第3章で紹介されていた「アウトプットイメージ作成アプローチ」は個人的に参考になる部分だったので、さっそく実践していきたいと思う。このアウトプットイメージ作成アプローチという手法は、実際に企画書や資料作りを部下に頼む際に、上司である自分が、表紙、目次、各ページのタイトルと何を書くかをざっと書いて、部下に説明しすり合わせると言うもので、手戻りなく進めるのに有効な手法であると感じた。事細かにアウトプットイメージを作成するのは手間になりそうだが、曖昧なまま指示をし、結果、大きな手戻りが発生するよりよっぽど良いだろう。
その他、いくつか参考にしたい部分はあったが、思っていたほど世界基準の上司像と自分がかけ離れていないと感じたので、ずっと取っておくほどの本ではないと判断した。参考にしたい部分だけノートに抜き書きしておくことにする。
余談だが、表紙の帯に掲載されているイケオジが著者の赤羽氏と思っていたのたが…
読了後、ネットで赤羽氏の情報を調べてみたら全然違う顔のオジサンが出てきた。
帯の写真は本書を推薦している元ローソンの社長 玉塚元一氏だったようだ。
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