+αな暮らし

メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについて書いています。

一級建築士《製図》階段の描き方について改めて考えてみた。

一級建築士の製図試験で必ず描かなくてはならない階段について改めて考えてみた。

 

と言うのも、これまで見本解答例や先生の解題などを参考に漠然と描いていたので、踏面や蹴上げの寸法についてハッキリと理解できていなかった。

 

今回はそのあたりをしっかり確認していきたいと思う。

 

オーソドックスなメイン階段(4m×7m)で見ていく。

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上の図は1マス(1m)に3段描いているが、そうすると踏面が33.3cmとなる。この場合、建築基準法で規定されている25cm以上は軽くクリアし、より厳しい規定である円滑化誘導基準30cm以上もクリアできる。

 

これを1マスに4段描いてしまうと踏面の奥行きが25cmとなり円滑化誘導基準がNGとなってしまうので、円滑化誘導基準に適合させる時は1マス3段が基本と考えておけば良い。👍

 

次に段数だが、階段部分のスペースを4m取ると、4m÷33.3cmで12段分となる。そこに踊り場が加わり片側13段となる。

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階高を4mとすると、真ん中の踊り場は2mの位置に来るので、2m÷13段で計算すると、蹴上げは15.4cmとなり、建築基準法20cm以下円滑化誘導基準16cm以下共にクリアできる。

 

ここで注意すべきは、円滑化誘導基準による階段の通路幅。通路幅は140㎝以上となっているので、踊り場と階段前のスペースに気を付ける必要がある。

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階段前には壁を設けない方が良いな。その分、防火シャッターが必要になる。

 

建築基準法だけであれば、上の平面図の赤階段部分がなくても大丈夫だが…  円滑化誘導基準がなかなか手強い。。

 

以上、階段について簡単にまとめて見た。階高が変わったり柱スパンが変わるとまた違ってくるので、色々なパターンで覚えておく必要がある。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。次の記事でまたお会いしましょう。👋

 

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