どうもESTです。
年末年始休みを利用して山村明義氏の「神道と日本人」を読みました。
実は過去にも読んだことがある再読本になります。
本書は約50名に及ぶ神道の神主さん(神社の神職)にインタビューし、日本の神道の考え方を解き明かした本となっています。
神主さんの意見というのはなかなか聞けるものではないので、そういう意味では良書であると言えます。
しかしながら著者である山村氏の、少し右がかった偏見が入っていると感じられる部分が多々ありました。神道は素晴らしい、日本人は素晴らしい、という日本と日本人を美化し過ぎているきらいがありますので、そこは鵜呑みにし過ぎないよう気を付ける必要があるかも知れません。
「神主さんの意見」→「著者のまとめ」という構成で、各章、各くだりが成り立っていますので、「著者のまとめ」をもう少し客観的に書いて貰えれば、本当の良書になったと思います。
とは言え、私個人の考えとしては著者の山村氏の考えを批判する訳ではなく、どちらかと言えば賛同したいところではあります。私は神社大好き人間で、初詣やお参りをするときはお寺ではなく必ず神社に行きますし、神社神道の考え方も素晴らしいと思います。
しかし、神様が本当にいて願い事を叶えてくれると考えるほど脳内お花畑では勿論ありません。昨年の一級建築士 学科試験の際は、学問の神様、菅原道真を祀る北野天神社へお参りしましたが、あくまでも自分が努力した先の神頼みとなります。
日本の神社神道は、絶対神を崇拝するキリスト教やイスラム教に比べて、良い意味で緩いものだと思いますし、だからこそ気負わず心の拠り所になるのだと思います。
本書を読んで、今年の製図試験の際には、改めて北野天神社にお参りに行こうと思いました。(もちろん自分で努力した上で!)
お読みいただきありがとうございます。それでは次の記事でまたお会いしましょう。👋
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