計画科目には歩行者用空間であるモールについて時々出題される。モールにも意外と種類があり、ついつい間違えてしまわないよう整理しておきたい。
まず、モールは人と車の交通形態によるモールと、屋根の有無による空間形態によるモールに大別される。
【CONTENTS】
人と車の交通形態によるモール
交通形態によるモールには、フルモール、セミモール、トランジットモールの3種類があるので、一つずつ説明する。
フルモール
歩行者専用のモールで、完全に車の進入を廃した歩行者天国的なモール。日本では横浜のイセザキモールなどが該当する。
(画像はhttps://press.chiku-wa.jp/press_625/から転載)
セミモール
車の通行速度に制限をかけるなどして歩行者と車の共存を図ったモール。
トランジットモール
車は公共交通機関のみ走行可とし、一般の車は廃したモール。兵庫県姫路市姫路駅北側の大手前通や、沖縄県那覇市の国際通などで導入されている。
(画像は兵庫 姫路 | トランジットモール訪問記より転載)
屋根の有無による空間形態によるモール
一方、空間形態によるモールにも、オープンモール、セミクローズドモール、クローズドモールの3種類がある。
オープンモール
屋根(アーケード)がないモール。前述のイセザキモールは屋根がないので、こちらのオープンモールに該当するかと思う。
セミクローズドモール
道路の両端部分など、一部に屋根(アーケード)がかかっているタイプのモール。
クローズドモール
完全に屋根(アーケード)で覆われているモールで、香川県高松市の高松中央商店街などは日本一長いアーケードとして有名だ。
(画像は高松中央商店街振興組合連合会 田町商店街振興組合の観光情報(見どころ・評判・アクセス等) | PlayLife [プレイライフ]より転載)
試験では、これらの交通形態によるモールと空間形態によるモールの内容を入れ替えて出題されることがあるので注意が必要。
フルモール・セミモール・トランジットモールと、オープンモール・セミクローズドモール・クローズドモール。どちらが交通形態で、どちらが空間形態か見分けるには、トランジットモールで判断するのが分かりやすいかも知れない。
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