珍しく真面目なビジネス本を読んだのでレビュっておく。
読んだのは、フォレスト出版から出版されている中尾隆一郎氏の「最高の結果を出すKPIマネジメント」だ。
ウチの会社でも最近、部署毎にKPIを設定して、月次で進捗を確認するようになってきた。一応、管理職なのでKPIとは何ぞやというのをちゃんと理解した上でマネジメントする必要がある、という背景のもと本書を購入した次第である。
ところで、皆さんはそもそもKPIってご存知だろうか?ビジネスマンでも意外と答えられない方は多いのではないかと思う。私の場合、聞いたことはあるけど、よく分からないというのが本音だ。
本書におけるKPIの定義とは…
Key Performance Indicator(キー パフォーマンス インジケーター)で、「事業成功の鍵を数値目標で表したもの」と略している。
そして、KPIマネジメントとは、次の3点を関係者全員で共有・実行・改善し続けることとしている。
- 現在の事業にとっての最重要プロセスを明確にし(CSF)
- それをどの程度実行すると(KPI)
- 事業計画が達成できるのか(KGI)
KPIの定義は先ほど書いたが、残りのCSFおよびKGIの定義は下記の通りとなる。
KGI(Key Goal Indicator キーゴールインジケーター)=「最終的に期末に到達したい最も重要な目標数値」
CSF(Critical Success Factor クリティカルサクセスファクター)=「事業成功のポイントを表す最重要プロセス〈事業成功の鍵〉※数あるプロセスの中で、最も重要なプロセスであり、現場がコントロールできるもの」
KGI、CSF、KPIの相関関係は次の通りだ。
KPIは、KGIの先行指標であり、そして最重要プロセスであるCSFの数値目標となる。このKPIを重点管理、達成することで期末の最終目標KGIも自動的に達成することができる。
本書では、実際にKPIを作成するための手順をステップ毎に細かく解説しているので、KPI作成初心者にとっては大変参考になる書だと思う。
私が今期、運用しているKPIは今さら変えられないので、次年度は本書を参考にしつつ、もっとしっかりとしたKPIを作り込んでいきたい。
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