どうもESTです。
今回は梯 久美子さんの「原民喜 死と愛と孤独の肖像」という本をご紹介致します。
実はこの本を読むまで、原民喜という人について知りませんでした。そんな原民喜について書いた本を何故買ったか…
それはズバリ店頭で表紙が目に付いたからです。
なんですか、このイケメン。しかも詩人って。ポエムかよ!
手に取り、パラパラと中を読んでみると昭和初期の作家で鉄道自殺して亡くなっていると分かりました。
そんな原民喜に少し興味が出てきて、読んでみることにした次第です。
書いているのが梯 久美子さんというのも気に入りました。この方、ノンフィクション作家ですが、なかなか読ませる文章を書かれる方です。
過去、梯 久美子さんのデビュー作である「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」の読書記事を書いたことがありますので、よろしければ合わせてご覧下さい。
つい先日、梯 久美子さんを取材した記事をネット上で見かけて読みましたが、そこで原民喜や栗林忠道についても言及されてました。
さて、本書に話を戻すと、この原民喜なる人物を一言で表すならザ・コミュ障です。それも重度の。妻を介していないと人とコミュニケーションを取ることが出来ないという現代社会ではまず生き残れないであろう人物です。そもそもよく結婚出来たなと思いますが、そこはやはり時代ですね。縁談です。
そんな人格なので、昭和初期という時代でも生き辛く、作家という職業に進んだのは必然かも知れません。
この本の構成は、下記の通りです。
- 鉄道自殺するところから始まる「序章」
- 子供時代を書いた「死の章」
- 青年時代〜結婚生活の「愛の章」
- 妻の死後、広島で被爆してからの晩年を書いた「孤独の章」
作中、その時代時代で書いた原民喜の詩や小説の一文などが挿入されており、原作品を垣間見ることが出来ます。
本書を読むと、今まで知らなかった原民喜作品に興味が出てくること請け合いです。興味がある方はぜひご一読下さい📖
P.S.
イケメンカバーを外したら、さらにカバーが出てきました。どうなってんねん😵
最後までお読みいただきありがとうございます。次の記事でまたお会いしましょう。👋