どーもESTです。
かの有名なジュール・ヴェルヌの作品「地底旅行」の漫画版を書店で発見。漫画版があるとは思わなかったので思わず購入しました。全4巻大人買いです💰
ところで、ジュール・ヴェルヌって知っていますか? もし知らない方でも作品名を聞いてみれば「あぁ、あの作品を書いた人なのね」と分かると思います。
以下、ジュール・ヴェルヌの有名どころの作品です。
Cinq semaines en ballon (1863) 『気球に乗って五週間』
Voyage au centre de la Terre (1864) 『地底旅行』De la Terre à la Lune (1865) 『月世界旅行』
Vingt mille lieues sous les mers (1870) 『海底二万里』
Deux ans de vacances (1888) 『十五少年漂流記』
その他、たくさんの冒険小説やSF小説を書いており、SFの父と呼ばれたフランス🇫🇷の小説家です。
さて、このヴェルヌの「地底旅行(原題 Voyage au centre de la terre)」を元にした漫画が今回の記事の内容になります。
※1874年版の表紙(Wikipediaより抜粋)
以下、あらすじ。
Synopsis
ドイツ・ハンブルクの旧市街に住むヨハネウム学院の鉱物学教授オットー・リーデンブロックは、骨董店で購入した古書に、ルーン文字で記された暗号文が書かれた羊皮紙のメモが挟んであることに気づく。
教授は、使用されている文字の種類からメモが書かれた時期と古書が作成された時期には少なくとも200年以上の開きがあると推理し、そのメモは古書のかつての所有者が書いたものであると断定した。古書を注意深く調べたところ、教授は古書のあるページにArne Saknussemm(アルネ・サクヌッセンム)という16世紀の著名な錬金術師の名が記されていることを発見。このメモにはサクヌッセンムの驚くべき発明が記されていると仮定した教授は、甥のアクセル・リーデンブロックとともに暗号解読を試みた。時間こそかかったが、アクセルが偶然にも解読に成功。そこには、
「アイスランドのスネッフェルス山の頂にある火口の中を降りていけば、地球の中心にたどり着くことができる」
という趣旨のラテン語文が書かれていたのであった。これに感激した教授は、手早く旅支度をすませ、嫌がるアクセルを連れアイスランドへ向かった。現地で雇った有能な案内人ハンスと共に、彼らはスネッフェルス山の火口を下っていく…
どうです? あらすじだけでワクワクしますよね⁈
この地底旅行が漫画になっているのですから、漫画好きを自負する私としては読まない訳にはいきませんよ。
漫画版の作画は、倉薗 紀彦さんという方ですが、聞いたことがありません。他の作品を見ても知らないものばかりでした。
しかし、なんとも安定感のある絵です。
原書の挿絵はエドゥアール・リウーによるものですが、その挿絵と比較してみると…
↑ 原書の挿絵
↑ 漫画版
巨大キノコの森での一場面、同じシチュエーションを選んでの比較です。小説の挿絵と漫画なので、描き方の技法が違いますが、エドゥアール・リウーとジュール・ヴェルヌの世界観を壊さない作画だと思います。
物語は、クライマックスまで息もつかせぬ場面の連続で、あっという間に4巻全て読み終えてしまいました。
なかなかに面白い漫画なので、小説版を読んだことのある人もない人もぜひご一読あれ 📖