+αな暮らし

メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについて書いています。

一生履ける靴の条件とは…

突然だが、革靴に対しての価値観について語っていきたい。

 

私は個人的に革靴というのは使い捨てではなく、同じ靴を大事に長く履いていきたいと考えている。いわゆる一生モノの靴だ。

 

そうなると「長く履ける靴の条件」とは何か。

 

その条件とは、長く履けるデザインであること。そしてオールソール可能なこと。さらにサイズがピッタリなこと。この三つは絶対条件となる。

 

当たり前のことばかりだが、この中の一つでも欠けてしまうと長く履ける靴からは脱落してしまう。


一つ目のデザインに関しては、若い人がよく履いている先っちょがやたらトンがったポインテッドトゥの靴や、魔女の靴のようにトゥが上を向いている靴は論外である。

 

個人的にはつま先の形状はラウンドトゥやセミスクエアトゥが、長く履く靴のデザインとして向いていると思う。結局のところクラシカルなデザインが良いのだろう。


二つ目のオールソールについてはグッドイヤーウェルト製法であれば問題ない。オールソール回数は減るがマッケイ製法でも全然OK、というかハーフラバー補強でオールソールはしなくても長持ちするのでそれほど製法に拘りはない。


問題は三つ目のサイズ感。私は元々タイト目なフィッティングを好んでいたが、最近考え方が変わってきた。というのも終日革靴を履いていると、タイトフィッティングな靴の中には、指にタコが出来そうになる靴や、痺れが来て、やたらと足下で存在感を発揮する靴がある。そういう靴を見ていて、ふと思うのが「足が痛くなる靴は、靴として失格なのではないか🤔」ということだった。

 

本来、靴は足を守るためのもの。逆に足を痛めるような靴はどんな高級靴も靴として失格ではないか。もちろん緩い靴が良い訳でもない。歩いていてカパカパするのは当然ダメだ。

 

やはり全ては自分の足に合った適正なサイズ。タイトでもなく緩くもない靴。一日中履いていても痛くならない靴。それこそが最高の履き心地の靴と言えるだろう。


で、そうして改めて所有する靴を眺めてみると、サイズ感で失格になる靴がいくつかあった。まずはアンソニークレバリーの「DE GIVENCHY」

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そしてガジアーノ&ガーリングの「WINDSOR

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どちらもいわゆる高級革靴の中でもより上位に位置するブランドだ。デザイン的には非常に気に入っていた二足なのだが、一日中履くとアンソニークレバリーは小指にマメが出来そうになり、G&Gは足全体が締め付けられるようなタイトフィッティングで、どちらも短時間ならば気にならなかったのだが、最近一日中履く機会があり、これは違うな…となった。


前置きが長くなったが、そのためどちらも泣く泣くヤフオクで絶賛出品中となる。気になる方は是非ご覧ください。私の足にはタイトフィッティングだが、どちらも最高な靴であることに違いはない。24cm〜24.5cmくらいの方に合うだろう。

 

さて、上記の2足が放出されることになった訳だが、逆に一日中履いていても快適な靴は何か。改めて考えてみると、それはスコッチグレインのストレートチップ(私が所有する靴で一番安い靴!)だったり、グレンソンのマスターピースだったりする。それとエドワードグリーンあたりだろうか。

 

メーカーはもちろんラスト(木型)によって全然フィット感が違うので、革靴はほんと難しい。

 

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