今回ご紹介する革靴はGAZIANO&GIRLING ガジアーノ&ガーリングの「WINDSOR ウィンザー」となる。
見ての通りデザインはシングルバックルドシューズでめっちゃカッコいい。文句無しにカッコいい。誰もが唸るカッコ良さだ。
ところで皆さんはガジアーノ&ガーリング(以下G&G)というブランドをご存知だろうか?
靴ブランドは大体創業者の名前がブランド名になることが多いが、このG&Gもご多分に漏れず、トニー・ガジアーノ氏とディーン・ガーリング氏によって2006年に設立されたブランドになる。
ブランドとしては新興だが、実はこのお二人、ビスポークシューズの世界においては名前が知れ渡った存在で、トニー・ガジアーノ氏はかのエドワードグリーンでモデリスト兼ビスポーク責任者を勤めていた人物となる。一方、ディーン・ガーリング氏はジョンロブ ロンドンやジョージクレバリー、エドワードグリーンなど名だたるブランドで活躍した人物だ。この二人がタッグを組んで誕生したのがガジアーノ&ガーリングというブランドだ。
ガジアーノ&ガーリングの靴は、ビスポークの要素を既製靴に持ち込んだ初めてのブランドであり、自らのアイデンティティーをこのように表現している。『クラシック・デザインでありながら、最高級のビスポーク靴とレディー・トゥーウェアー靴を同時に作り出す稀有さ』
(※トレーディングポストのブランド紹介文より引用)
また、トレーディングポストの公式通販サイトを見るとG&Gの靴は大体20万円〜が相場で、エドワードグリーン以上、ジョンロブ並みの価格帯となる。
さて、それではWINDSORを見ていこう。
G&Gの靴の特徴として、タンの裏にその靴の情報が書かれている。モデル名、ラスト、サイズなどなど。TG73がラスト名で、創業者の一人トニー・ガジアーノ氏のイニシャルと生れ年に由来する。
スクエアー・トゥのデザインが特徴で、ビスポークで培ったノウハウが集約されたラストとも言える。
バックルの金具側にはゴムを採用しているので、伸び縮みし、履いたり脱いだりする時に便利だ。細かいとこまで小技が効いている。
当然シューツリーは専用品となる。と言うか、G&Gの靴は専用のシューツリーを使わないとビスポーク譲りのフォルムに合わないだろう。
アッパーの素材はカーフだが、キメ細い肌は素晴らしいの一言に尽きる。
ソールはレザーソール。ハーフラバーを貼るなどの野暮なことはしない。
また、ベベルドウェストが特徴で、ウェストの絞りが半端じゃない。極限まで絞り込まれたフォルムはボクサーを彷彿とさせる。
シューツリーも見るからに高価そうだ。形状もエグい。
以上、ビスポークゆずりのフォルムを持つ、GAZIANO&GIRLING ガジアーノ&ガーリングのWINDSORとなる。
うーむ。カッコいい。