どーもESTです。
久しぶりの漫画レビューです。さて、タイトルに書いてある「牙の旅商人 〜The Arms Peddler〜」は2010年からヤングガンガンで連載されている作品になります。原作・原案を七月鏡一さん、作画を梟さんが担当しています。途中、作画担当の梟さんが体調不良で休載されたようですが、現在は復活されているとのことで単行本は7巻まで出ています。
タイトルのロゴがダサいのは否めません。
開拓民の子、ソーナの家族が極悪非道なハイドラ一味に襲われる。家族を目の前で惨殺されたうえ、手に焼きゴテの烙印を押され砂漠に捨てられたソーナ。
死を覚悟した時、現れたる謎の美女。その名は武器商人ガラミィ。
彼女は、ソーナの身柄を代価に水を与え、母の遺品であるペンダントを代価に武器を売る。復讐がための剣を手にしたソーナの冒険が始まった…
というストーリーです。これだけ読むとソーマ少年の復讐劇のようですが、実際には武器商人ガラミィを中心に物語が進みます。
作中、人を襲う怪物や吸血鬼に獣人なども登場します。建物も中世ヨーロッパを意識したような物が多く、王道ファンタジーと思いきや、滅びた旧文明跡で高層ビル群や、それらの遺跡から見つかる銃などの近代兵器の数々も武器として登場するなど、普通のファンタジー物とは一線を画しています。
ダークファンタジーぷりは三浦健太郎さんのベルセルクを彷彿とさせます。
なんだか、ベルセルクのガッツと使徒的な感じ…作画はかなり上手くて、ストーリーも面白い漫画ですが、あまり世に知られていないマニアックな漫画です。