先日参加したセミナーで、ある講演者が紹介していた「ゼロ秒思考」という本。この本に書かれていることを実践してから、次から次へと考えや質問されたことへの回答が瞬時に浮かんでくるようになったと言っていた。それを聞いて、早速その日のうちにAmazonで購入。読んでみたので感想を書いておく。
まず簡単に内容を紹介する。
マッキンゼーで14年間活躍した著者の独自メソッド 。それは「メモ書き」によって思考と感情の言語化をトレーニングすることで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心も鍛えられるというもの。
著者が二十数年にわたって改良を続け、クライアント先で実践してもらうことで、すでに1000人を超える人が効果を実感している。誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、実践した多くの人が「打てば響くような会話ができるようになった」「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」「自分に自信がついた」「嫉妬やパワハラに負けない精神力が身についた」「自分の気持ちを素直に伝えらえるようになった」という。
本書はそのトレーニングの方法を詳細に解説し、著者の考える思考の質とスピードの到達点、「ゼロ秒思考」への道を紹介するものである。
この本に紹介されているやり方は実にシンプルで、A4の紙に1件1ページ書くだけ。ゆっくり時間をかけるのではなく、1ページを1分以内にさっと書き、それを毎日10ページ書いてフォルダに投げ込んで瞬時に整理する。それだけで、最も基本的な「考える力」を鍛えられるということだ。
具体的なやり方は実際に本を読んで貰った方が良いだろうが、試しに「メモの書き方」というタイトルで本に書かれているサンプルを丸写ししてみると、書き写すだけなのに1分半かかってしまった。
考えながら1分以内ってかなりハードルが高い。
使用する紙はたくさん消費するので、裏紙の方が良いとのこと。そして使うペンはパイロットの「Vコーン」が力を入れずに滑らかに書けるのでオススメとのことだ。まあ、とりあえずは愛用しているゼブラの「SARASA」も水性ジェルボールペンで、さらさら書けちゃうからそれで良いかな、と思っている。
何にしてもこの手のものは気負わず自分のペースでやるのが長続きのコツだろう。