+αな暮らし

某製造メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについてつらつら書いています。

読書レビュー「死都日本」

前々から読もうと思いチェックしていた「死都日本」ー

石黒耀氏による火山の大規模噴火をテーマとした600ページを超える長編小説となる。因みに、石黒耀氏は内科勤務医らしく、この小説がデビュー作となる。

 

Synopsis
西暦20XX年、日本は不況の真っ只中であった。そんなとき、宮崎県沖で大きな地震が発生。その翌日から霧島火山周辺で群発地震が発生する。それは30万年前に巨大噴火を起こし南九州を焼き尽くした加久藤火山が今また破局的な大噴火=「破局噴火」を起こそうとしている前兆だった。大規模な火砕流、火山灰が日本を襲う。果たして日本はどうなるのか…

 

小説の内容は、九州南部にある霧島火山が破局的な大噴火をして、日本が未曾有の危機に陥るというパニック物だが、作中、参考地図なども挿入されており、かなり綿密に作り込まれている印象を受けた。

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物語は、主人公である大学准教授の「黒木」が火山に巻き込まれ、現地でサバイバルな脱出劇を演じる場面と、日本政府やアメリカ政府の動き、またそれ以外の様々な出来事を描いた場面とで、交互に進んでいく。

 

本作では古事記を火山神話と見立てて解説されており、これが実にしっくりくるので驚いた。最後の章に日本再生へ向けての首相の演説があるが、その内容は共感が持てるもので、まさにこれからの日本が向かうべき道筋を示していると感じた。火山噴火に限らず、現実に大災害が起きた時に、果たして日本の政治家は作中の菅原首相のようなリーダーシップを発揮出来るのだろうか……うーむ。無理かしらん。

 

さて、この小説を読んで感じたこと…

今さら改めて言うまでもないが、日本は地震、火山、台風と言った天災大国だ。3.11以降、俄かに地震に対する注目度が上がり、台風も毎年少なからず被害をもたらしている。そして、火山も御嶽山の噴火など、本当に最近は様々な天災が起きている。そしてこれからも首都圏直下型地震や東海・南海地震などが起きると予想されている。

 

しかし、それらの災害に対し有効な対策が進んでいるとはとても思えない。本来ならオリンピックなどしてる場合では無いのでは⁉︎と個人的には思う。いざ事が起きたら、行政はすぐには助けてはくれない。大地震で火災が起きても消防もきっと動けない。やはりいざというときに自分自身や家族を守るのは自分しかいない。

 

3.11から時間が経ち、いつの間にか地震に対する危機感も薄まってしまった昨今。災害は忘れた頃にやってくると言う。物資が豊かな内に水や食料の備蓄をちゃんとして(賞味期限をチェックしてローリングも!)、そしていざ事が起きた時に何が必要か、どう行動するかメモを準備しておくことが大事だと思った今日この頃である。