+αな暮らし

メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについて書いています。

二級建築士 学科試験 独学勉強記録

二級建築士の学科試験に無事合格したので、どんな勉強をしてきたのか参考までに書いておきたい。

 

【CONTENTS】

 

独学勉強記録

法令集

まず用意したものは、テキストと法令集の二つ。私が使用した法令集は井上書院から出ている「建築関係法令集」通称、黄本となる。

この法令集は付属でCDが付いており、そのCDを見ながら重要箇所にアンダーラインを引けるという優れもの。まさに初学者には持ってこいの法例集と言えるだろう。難点としては他の法令集に比べて、分厚く持ち運ぶのが大変ということだろうか。

 

テキスト&問題集

テキストは学芸出版社から出ている「スタンダード二級建築士」を選んだ。

このテキストは建築士のテキストとしては非常に薄く、必要最低限の事しか書かれていない感じだが、効率よく勉強するには良いと思う。逆にしっかり学習したい場合にはあまり向かないだろう。巻末に過去三年分の問題集が付いているのもお得だ。私はこの巻末の問題だけで済ませたので、別途問題集は買わなかった。

 

やり方としては、このテキストを一度通読してから巻末の問題集、過去三年分を三回ずつ取り組んだ。「法規」については、全ての選択肢についていちいち法令集を引くようにして法令集に慣れるよう心掛けた。

 

スマホアプリの活用

あとは、電車の中などの隙間時間を使って、TK Officeから出ているiPhoneアプリの「2級建築士受験対策過去問題」をやっていた。

このアプリは法令集が必要な「法規」は入っていないが、残りの「計画」「構造」「施工」の過去8年分の問題が入っており、回答も説明付きで非常に重宝した。価格も450円とリーズナブルだった。

 

この手の過去問アプリは便利なので利用しない手はないだろう。

 

試験概要と勉強の要点

二級建築士の学科試験は全部で四科目(計画・法規・構造・施工)あり、各科目25問の全部で100問ある。

 

午前が「計画」と「法規」、午後が「構造」と「施工」となる。このうち「法規」のみ法令集の持ち込みが許可されている。ただし、法令集への書き込みは制限されているので注意が必要。マーカーを引くのはOK。

 

私は昔から計算問題が苦手で、今回の試験も「構造」の中に出てくる計算問題は最初から捨てて、文章題だけで勝負した。邪道と言えば邪道だが、計算問題の数はそんなに多くないので、どうしても計算問題が苦手な人は捨ててしまうのも有りかと思う。

 

結果として、今回の合格がギリギリなラインだったのは、過去出たことのない問題(初出)が「施工」で13問(25問中)もあったことが起因している。実際「施工」の点数が足切り点ピッタリで、あと1問でも間違えてたら不合格だった。

 

平成25年度 合格発表概要@総合資格学院

総合資格学院のホームページから合格発表の概要を転載しておく。

◆受験者数 21,251人(前年 21,421人)
◆合格者数 6,013人(前年 7,059人)
◆合格率 28.3%(前年 33.0%)

合格基準点
◆学科1(建築計画)【13】点
◆学科2(建築法規)【12】点
◆学科3(建築構造)【13】点
◆学科4(建築施工)【11】点
◆総得点【58】点

概要

平成25年度の二級建築士学科試験は、近年最難関の試験となった。旧試験の最後の年であった平成23年からの推移を見ると、2年間で約10%も合格率が下降している。合格率は、近年最低の合格率28.3%、昭和53年以来、35年ぶりの20%台となった。 

合格基準点については、 総得点で58点と大幅な下げ補正がなされた。また、科目基準点においても、学科2(建築法規)で12点、学科4(建築施工)で11点に下げ補正があった。

総得点を含む3つの分野で下げ補正となったのは合格基準点の制度開始以降、初めてとなる。
合格基準点の大幅な下げ補正にも関わらず、合格率が30%を割り込み近年最低となったことは、新試験となり本質的に旧試験とは異なる試験へと変化したことを顕著に示している。

この概要を見ても分かるが、今後は過去問だけやっていれば良いという勉強法では間に合わないかも知れない。もっと深く理解することが求められる試験となりそうだ。

 

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