+αな暮らし

メーカーでインハウスのファシリティマネジャーとして建築・不動産に関する仕事をしています。このブログでは建築・不動産・施設管理系の資格挑戦についてと、革製品を始めとした愛すべきプロダクトについて書いています。

Silvano Lattanzi シルヴァノ・ラッタンジ エプロンフロントダービー

今日は伝説的な靴ブランド SilvanoLattanzi シルヴァノ・ラッタンジのエプロンフロントダービーを紹介する。

 

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いきなりものすごいオーラ。。

 

ただそこに在るというだけで存在感を発揮している。

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この靴の特筆すべき部分として、ノルヴェージャン製法による重厚な作りが挙げられる。

存在感のある理由としてこの製法に寄るところが大きいだろう。

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しかも、通常のノルヴェージャン製法よりもステッチが一つ多いトリプルステッチで縫いあげるなど、技術を要する職人技を持って作られている。

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さて、伝説的靴ブランドと書いたが、シルヴァノラッタンジをご存知の方は相当な靴マニアだろう。大多数の方はご存知ないと思うので、ここらでブランドの紹介をしておきたい。

SilvanoLattanzi シルヴァノラッタンジ

シルヴァノラッタンジはわずか9歳で自分の靴を縫い上げ、11歳の時にはすでに靴工場で働き始めた靴職人である。

靴作りに並ならぬ情熱を持ち、ヨーロッパ各国の靴工房を訪れてその製作行程や靴そのものを見たシルヴァノラッタンジは数年の修行の後、自分の姓を逆読みしたZINTALA ジンターラという名で工房を立ち上げる。

1974年、初のコレクションとなる24の衝撃的なモデルを発表。まだ世の中が黒や茶の靴ばかりを履いていた時代に、赤や黄、緑などを巧みに取り入れた靴を発表する。

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1975年には権威ある「Qualita Italia賞」を受賞。ステファノ・ベーメル、ステファノ・ブランキーニなどと並び、イタリアの名門紳士靴ブランドの一つに数えられる。

現在は息子のパオロ・ラッタンジ氏が経営を受け継いでいる。

上の1974年に発表されたコレクションの一番右側の靴と今回ご紹介している靴がソックリだ。

 

そしてシルヴァノ・ラッタンジ氏のご尊顔はこちら👇

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ズーム(画像粗い)👇

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うーむ。。誰かに似ている。

誰だったか…

 

「蒼天の拳」に出てくる紅華会 三番頭の田 学芳(でん がくぼう)さん?

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いや、確かにヘアスタイル(田 学芳さんは鋼鉄のズラですが)は似てるけど…

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何か違う。。しかし、誰かに似ている気がしてならない。気になって仕方がないが、一旦置いといて靴の紹介を進めよう。

 

ソールを見てみる。

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レザーのダブルソールで、縫い目を隠すヒドゥンチャネル仕上げ。そこにハーフラバーを貼ることで耐久性を高めてある。

 

インソール。

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大きなダメージは見当たらないが、経年によりロゴがほぼ消えかかっている。同じイタリア靴のボナフェもそうだが、手書きロゴは消えて行くのが切ない。😢

 

シューツリーは家に転がっていたサイズの合うもので代用している。

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さて、ものすごい存在感を発揮するこのラッタンジ君だが…

 

断捨離により手放します👞

 

用途が休日用のカジュアル革靴のため、J.M.ウエストンのゴルフと被り、それほど出番が見込まれないのが手放す理由だ。

 

先ほどヤフオクに出品したので、気になる方はぜひご覧いただければと。

出品タイトル

SilvanoLattanzi シルヴァノ・ラッタンジ UK6 ITALY製高級革靴

 

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Berluti Pierre ベルルッティ ピエール サイドジップブーツ

今回ご紹介する革靴は Berluti ベルルッティの「Pierre Collection ピエール コレクション サイドジップブーツ」となる。

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ピエール・コレクションはデザイン性に富んだパーフォレーションが特徴で、このブーツもまるで歯型のような穴飾りが施されている。

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サイドから。

アンクル丈は後方へ傾斜するデザインとなる。

 

また、シューレースやバックルのないシンプルなホールカットベースのため、脱ぎ履きはサイドジッパーを利用する。

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後ろからのデザインもお洒落。ライトブラウンな色合いだが、黒くパティーヌされたラインがベルルッティらしさを醸し出している。

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 そしてピエールコレクションの特徴とも言えるレザーソールがこちら。

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飛び石のようにレザーソール上に置かれたラバーが、このコレクション名の由来となっている。

その由来とは…

シャルル・ペローの童話の主人公が、置き去りにされないよう道しるべとして置いた小石(フランス語でピエール)をイメージしたものということだ。

 

さらには、このラバーにはBERLUTIのロゴが一文字ずつ刻まれているという遊び心もあるソールとなっている。

 

お次はインソールを見ていこう。

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ブーツのため暗くて分かり辛いが…

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インソックもライニングもベージュ系なので普通な感じ。

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履き口の内側に書かれているのは「6 1/2/2448」という数字。サイズと品番かな?🤔

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同じように反対側の履き口には「0193」という数字が書かれている。

 

手持ちのベルルッティのカタログにもこのピエールコレクションのブーツがある。

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色も似ている。

 

また、特筆すべきは履き心地にある。

足入れする際はキツくて入れ辛いが、一旦入ってしまえばブーツのためか足首がガッチリとホールドされ、素晴らしい安定感とフィッティングを実現している。それでいて一日中履いていても、どこも痛くならない。

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最近、改めてベルルッティの靴がお気に入りになってきた。

 

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GEORG MATERNA Bespoke ゲオルグ・マテルナ ビスポーク

先日、ネットオークションで GEORG MATERNA ゲオルグ・マテルナ のビスポークシューズを手に入れた。

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しかし、届いたシューズに足を入れてみたところ、かなりキツキツで、靴紐を全て緩めて履いても超タイトな状態だった。

 

流石にこれは履けないなぁ…と手放すことにしたのだが、ゲオルグ・マテルナは相当な靴マニアでないと知らないブランドなので、これを機に紹介しておきたいと思う。

 

まずはブランドの紹介から。

GEORG MATERNA

1927年にベラ・ナジはウィーン第1区ジンガー通16番地にオーダー靴製作所を創設。

これをゲオルグ・マテルナが引継ぎ、ウィーン第1区マーラー通5番地に移転した。

ゲオルグ・マテルナの特徴は、流行に左右されない紳士靴を手作りで製造していることだ。あらゆる種類のクラシックかつ最高級の靴を製造している。

ゲオルグ・マテルナは1962年にマイスター試験に合格。1982年以降、製靴手工業マイスター試験監査委員会の委員長を務め、さらに1983年と1986年にヴィースバーデンにおける「国際靴職人技能コンクール」で二つの金メダルを獲得。1984年には国から勲章が授与された。

 

さて、そんなウィーンの歴史ある靴ブランド、ゲオルグ・マテルナだが、日本ではあまり馴染みがなく、前述の通り相当な靴マニアでないと存在すら知らないだろう。

 

今回紹介する靴

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デザインは見ての通りセミブローグダービーで東欧靴らしいデザインと言える。

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色目と相まってちょっとコードバンっぽい。この靴のサイズは5 1/2〜6程度でウィズはD相当かと思われる。ビスポークなので詳細は不明だが、アウトソールの寸法は全長が約28cm、最大幅が約9.2cmだった。やはりウィズが狭めだ。

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特徴的なのはソール。

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トゥとヒール、それぞれスチールで補強されている。

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そして、これが何より特徴的な部分になるのだが、底付けが通常の縫い糸ではなく、ウッドネイル(木釘)による底付けになっている。この製法はバリントなど東欧靴に見られる製法で、ステッチに比べると堅牢な仕上がりになるようだ。

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インナーは中古のため、相応の汚れ、劣化がある。

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ゲオルグマテルナの靴はインソックシートに他メーカーのようなロゴが入らないので、この靴も当然ながら無地のインソックシートとなっている。個人的にはロゴなしは少し寂しい気がする。

 

この靴を手放すにあたり、今日、タピールを使って手入れをした。

 

ゲオルグ・マテルナ以外にも、同じく東欧靴であるVASSと、日本のスコッチグレインの計3足を磨いた。

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磨き後👇

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ゲオルグ・マテルナの靴については、今日からヤフオクで出品しています。「GEORG MATERNA」もしくは「ゲオルグ・マテルナ」で検索すれば即ヒットします。元々日本ではタマ数がない靴なので、サイズが合う方はこれを機にぜひコレクションに加えて見ては如何でしょうか?

 

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Berluti fil d'Ariane Andy ベルルッティ フィルダリアーヌ アンディ

今回紹介する革靴は…

Berluti ベルルッティの「fil d'Ariane フィルダリアーヌコレクション、モデルは「Andy アンディ」だ。

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この靴はまず第一にフィルダリアーヌコレクションの特徴でもある極太ステッチの装飾が美しく目を引く。

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木型はガレ、サイズは6 1/2。私の場合、デムジュールだと6がタイト気味のフィッティングになるが、この靴だと6 1/2で同じようなサイズ感となる。

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ラウンドトゥの丸っこいデザインが普通っぽい感じで好感が持てる。

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カラーはネロ系でパティーヌされているので、ビジネスでも有りと拡大解釈して履いている。

 

手持ちのカタログに載っているfil d'Ariane Andyは茶系だが、個人的にはネロ系の方が引き締まって見えるので気に入っている。

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ところで、モデルはアンディと書いたが、通常のアンディとはだいぶ趣きが違う。

 

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やはり極太ステッチによるところが大きいのだろう。

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後ろ側のデザインは普通のアンディぽい🤔

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ベルルッティならではのコバ側面のBマークは健在だ。

 

ソールはレザーソールのヒドゥンチャネル仕上げとなっている。

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マッケイ製法なのでコバの張り出しも少なくエレガントな雰囲気だ。マッケイ製法は好き嫌いがあるが、個人的には履き心地が柔らかで気に入っている。

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ライニング&インソールはオーソドックスな色合いとなる。

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ローファーは、一時フィッティングの難しさから、私のワードローブから姿を消しつつあったが、やはりその楽さから改めてコレクションし直しても良い気がしている。

 

ベルルッティのAndyは派生モデルが沢山あり、コレクションするには最適なモデルと言えるだろう。高いけど。

 

以上、fil d'ArianeコレクションのAndyでした。

 

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JOHN LOBB CHAMBORD ジョンロブ シャンボード

今回は46足目の革靴紹介の記事となる。

今回紹介する靴は…

JOHN LOBB ジョンロブ の「CHAMBORD シャンボード」だ。

実はシャンボードは、これまでもこのブログでちょこちょこ登場してはいる。しかしちゃんとした紹介記事は今回が初めてとなる。

 

また、シャンボードと言えば、Uチップの代表的な存在として、エドワードグリーンのドーバーと並んで評されることが多い靴になる。

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はぁ〜素晴らしきUチップ。。😍

 

なんと言っても、モチモチ肌の革質が素晴らしいの一言。写真でもその素晴らしさが分かると思う。

 

横から見ても良し。

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上から見ても良し。

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そして斜め後ろから見ても良し。

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Great!👍

 

素晴らしいのは革質だけではなく、随所にジョンロブの技術力の高さが見て取れる。

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トゥの先端に入っている縦のステッチ。これはスキンステッチと呼ばれる技術で、縫い糸が表面に出てこない縫い方だ。

 

さらにはU型の甲革を、縫い合わせているライトアングルステッチと呼ばれるモカ縫いも高度な技術力が必要になる。

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アイレットは5つ。

 

見ての通りダービーシューズなのでかなりカジュアル度の高い一足と言える。ビジネスでは使いにくいかも知れないが、私の場合は内勤なので仕事でも普通に履いている。

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横から見れば分かるが、かなり重厚な作りをしている。実際、履き心地はハーフミッドソールとも相まってハードだ。そもそも重いし。。

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土踏まずになっている部分だけソールの厚みが薄いのが分かるだろうか?これはハーフミッドソールと呼ばれ、土踏まずの部分はシングルソール、そこからトゥにかけてダブルソールになっている。ダブルソールの長所である耐久性を残しつつ履き心地を改善したソールと言えるだろう。

 

お次はインソールを見てみる。

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インソックシート、ライニング共に肌色。

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ライニングには手書きでモデル名となる CHAMBORD、サイズ 6E、さらにはラストNo.8695が書かれている。

 

この8695ラストは少しポテッとしたデザインで丸みを帯びたラウンドトゥをしている。Uチップ向きのラストと言える。

 

シューツリーに関しては…

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残念ながらジョンロブ純正ツリーではなく、家に転がっていた適当なツリーを入れている。しかしサイズ、形状ともピッタリ。

 

現在、シャンボードはシャンボードIIに進化しているので、新品を買うかとなると必然的にIIを入手することになる。

 

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VASS SHOES ADELAIDE ヴァーシュ アデレード

今回紹介する革靴はハンガリーの靴ブランド VASS SHOES ヴァーシュ から「ADELAIDE アデレードというモデルになる。

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ヴァーシュの靴は一昔前は知る人ぞ知る隠れた名靴だったが、最近はAmazonでも購入することが出来るためか、大分メジャーになってきた気がする。

 

また、アウトレットモール入間の1F 1170区画にあるユナイテッドアローズ アウトレット シューストックでもVASSを扱っているので、サイズが合えばお買得だ。

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こちらのお店ではVASSの場合、大体5万円台で手に入るので、アウトレット品と言えど伊勢丹やAmazonに比べるとかなり安く買える。アウトレットの難点はモデル点数が少ないのとサイズが限られることだが、アウトレットの特性上、致し方ない。

 

話しが脱線したが、ヴァーシュの靴は既に別モデルを紹介済みなので、今回はブランド紹介は割愛する。

 

ADELAIDE アデレード

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デザイン的にはクォーターブローグだが、アイレット部を囲む意匠が竪琴の形をしているのがモデル名の由来となっている。

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ヴァーシュに限らず、この竪琴型の意匠をしている靴を一般的にアデレードと呼んでいる。

 

革質も特徴的で、見ての通りのシボ革だが、かなりのシボシボ具合だ。いわゆる型押しカウハイドになるのだが、実に堅牢な革で、傷が付きにくい特性を持っている。

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ラストはFラストと呼ばれるラウンドトゥのデザインが特徴的なロベルト・ウゴリーニ制作のイタリアンラストの一つとなる。

 

製法は天下のハンドソーンウェルテッド製法だ。

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ソールはレンデンバッハ。いわゆるJRソールと呼ばれる耐久性のあるレザーソールになる。

 

続いてライニングとインソールを見てみよう。

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アイボリー一色の地味な内部。しかしながらこのオーソドックスな色合いが質実剛健な靴を作るVASSらしいとも言える。インソールはクッション性があり柔らかな履き心地を実現している。

 

サイズは39.5で、24.5cmの私の足に合っており、タイト過ぎずピッタリとしたフィッティングだ。所有している靴の中でもフィッティング度はかなり高い。

 

VASS SHOESはしっかりした靴を作るブランドなので個人的にはおススメするブランドだ。当然このADELAIDEもお気に入りの靴なのだが、今日は雨が降っている中、レザーソールのこの靴を選んでしまった。

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既に止んでいると思ったら、思いっきり降っていた。電車の時間が押し迫っており、履き替える時間がないため、このまま行ったが、濡れてしまい朝からテンションガタ落ちである。

 

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JOSEPH CHEANEY IMPERIAL COLLECTION HOLYROOD ジョセフチーニー インペリアルコレクション ホーリーロード

先日、性懲りも無く靴を購入してしまった。

今回はその購入した靴を履いて出勤しているので、ついでに靴の紹介もしておく。

 

購入先は、中古紳士靴専門店studio.CBR産になる。

 

その購入した靴とは…

JOSEPH CHEANEY IMPERIAL COLLECTION HOLYROOD

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 ホーリーロード、モデル名がカッコいい👏

 

このホーリーロードは「クロケット&ジョーンズ」のハンドグレードライン「ロウンズ」に雰囲気が似ているね。

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(Crockett&Jones LOWNDES)

片やクロケットのハンドグレード、そしてホーリーロードはチーニーの最高級コレクションであるインペリアルコレクション。値段設定も似ており、ロウンズは税込91,800円(※トレーディングポスト値段)、ホーリーロードは税込92,880円(※ブリティッシュメイド値段)となる。

 

そのホーリーロードが中古とは言え、ポイント引きもあり27,000円だった。正直高いのか安いのかよく分からないが、私は安く感じた。2万7千円の中古靴を安く感じてしまうのは、革靴にハマった人が陥る末期症状だろう。笑

まあ、何にしてもスエードなので、あまり人気は無さそうだ。

 

さて、それでは隅々まで見ていこう。

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まず見ての通りのスエード靴だが、一番気になる部分として、右足の甲部分の色が薄いことが挙げられる。

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中古品なので致し方ないが、遠目に見ても白っぽくなっている。

いずれスエード用の補色スプレーでの補色を考えている。たぶん、それだけでこの靴は一気に蘇るだろう。

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インペリアルコレクションはチーニーの中でもかなりドレス度が高く、ラストは専用の208を使用しており、細身でスタイリッシュな形状が特徴的だ。

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ヒールはピッチドヒールなのでスッキリしている。

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見ての通りダブルモンクだが、ストラップ部はゴムになっているので伸縮して溜めやすい。ストラップ靴の場合、このゴムの有無で留めやすさが全然違うので、何気にポイント高い。

 

ソールを見ていこう。

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前オーナーがハーフラバーを貼っているが、このラバーがまだピカピカの状態だ。

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貼ってから未使用ではなかろうかと想像。

 

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縫い糸を見せないヒドゥンチャネル仕上げに、ハーフラバーで隠れているものの半カラス仕上げも見て取れる。さらにベべルドウエストになっている。実に手が込んでいる。高級モデルで施される技術がふんだんに使われている。

 

お次はインソール。

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インソックシートとライニングはバーガンディがかった濃い茶系で同色となる。

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ライニングにはエドワードグリーンのような丸窓付き。窓内の表記はモデル名とサイズのみのシンプルなもの。

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インソックシートはハーフタイプだが、つま先側が綺麗な状態だ。

 

シューツリーは付属していなかったが、手持ちのベルルッティのツリーを入れてみたところピッタリ合った。

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厳密に言えば、もう少しテンションかかる方が良いが、他に適当なツリーが無いので当面このツリーで代用していくことにする。

 

そして履く前に軽くメンテ。

スエードなので、専用の栄養スプレーをひと吹き、その後、防水スプレーしておいた。

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それぞれ乾燥後、ブラッシングして今日のデビューと相成った。

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うむ。なかなか良い。

 

このインペリアルコレクションには黒のストレートチップモデルで「BUCKINGHAM バッキンガム」というモデルがある。

https://www.british-made.jp/fs/british/gd1941

この靴が実にカッコいいので、このホーリーロードでラスト、サイズ感を確認し、問題無ければいずれバッキンガムも購入したい。👞

 

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ジョージクレバリーの靴を引き取ってきた。

二週間ほど前、北浦和の靴修理店Gatoさんに預けていたジョージクレバリーの靴を引き取ってきた。

 

Gatoさんにはスマホの専用アプリがあり、先月は私の誕生月だったためアプリにメッセージが届いていた。

 

内容は誕生日プレゼントとして「お会計から10%OFF」していただけるというもの。

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それで早速ジョージクレバリーを預けてきた次第だ。

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これが…

 

今回こうなった。👇

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トップリフトがVibramのエクスプロージョンに変わっている。

 

まだそれほどすり減っておらず、交換時期というわけでは無かったが、実はこの靴、ものすごく滑る。たとえ床が濡れてなくてもヒヤッすることが多々あり、オフィスでも滑るなど結構恥ずかしい思いをしてきた。

 

それで今回10%OFFを使ってリフト交換したわけだ。

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正直、滑らなければ種類は何でも良かったが、エクスプロージョンのハーフラバーを張っていたので、トップリフトも合わせることにした。

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これで滑りとはオサラバだ。

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今回使用した誕生日プレゼントの10%OFF、有効期間は一ヶ月で使用回数は一回だけとのことなので、ジョージクレバリーだけでなく、他にも何足かまとめて出しておけば良かったと思いながらお店を後にした。

 

靴を引き取った後、Gatoさんの周りを少し散策し、ものすごく小さな神社を発見した。🔎

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よくよく見ると豊川稲荷と書かれている。確かに狐像🦊もある。

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鳥居があるので神社かと思いきや、豊川稲荷はお寺のようだ。気付かず普通に二礼二拍手一礼してしまった。

 

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Berluti ALESSANDRO ベルルッティ アレッサンドロ スエードシューズ

今回は革靴界の至宝 Berluti ベルルッティ の靴を紹介したい。

 

ベルルッティはフランス🇫🇷のブランドで、同じくフランスの「AUBERCY オーベルシー」「Corthay コルテ」と並んでABC御三家などと呼ばれている。

 

今回ご紹介する靴は、元々雨用のスエード靴を探すため、色々ネットを徘徊しているときにオークション上でたまたま見つけた靴になる。

 

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未使用品でシューツリー付き。お上品な色をしたスエード靴。なんかビビっと来た。⚡️😵

 

しかし、レザーソールなので雨靴としての条件は満たしていなかった。そのため、雨靴としてはパラブーツのアンデルセンを別に購入している。

 

さて、この靴だが、前述の通り私が購入する前の出自は不明だ。

 

形状がホールカットのためか、出品タイトルに「ALESSANDRO アレッサンドロ」と書かれていたが、本当にアレッサンドロなのか不明だ。

 

通常、アレッサンドロは3アイレットだが、この靴は5アイレット。しかし5アイレットのアレッサンドロも確かに存在はしていたようだ。

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そしてこのアレッサンドロらしからぬ丸みを帯びたデザイン。

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革質はなかなか良く、しっとりとした毛足の短いスエードだ。いつまでも触っていたくなる肌触りとはこのこと。ハァハァ(;´д`)

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自分で調べてもよく分からなかったので、前オーナーさんにこの靴の情報を色々教えて貰ったものの、それらも全て推測の域を出ず、結局は不明。前オーナーさん曰く、推測の範囲内で、この靴が製造されたのは2007年前後ではないか、とのこと。その頃にアレッサンドロのスエードモデルが合ったようだ。

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未使用品のため、レザーソールは綺麗。ヒドゥンチャネル仕上げだが、ロゴは無し。サイズが6と刻まれているだけだ。

 

購入後、アンティークスチールを取り付けた。

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ラウンドトゥの形状的にトライアンフもいけそうだが、ベルルッティにトライアンフは似合わない気がして、あえてアンティークスチールにした。

 

インソールを見ると靴内部に縫い糸が見えるので、マッケイ製法だろう。

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ヒールにベルルッティのロゴが入ったラバーが付いており、このタイプは初めてみた。

 

そして、おそらくこれが一番のヒントになると思われるのが、インソックシートのロゴ。

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金色の箔押しタイプで、Berlutiのロゴの下に「MADE IN ITALY」と書かれている。これまた初めて見るタイプのロゴだ。

 

フランス🇫🇷ブランドであるベルルッティだが、製作はイタリア🇮🇹の「STEFANO BI ステファノ ビ」にOEMしていたのは有名な話しだ。

 

さらにライニングの表記。

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ライニングに直に数字が書かれており、読み取れるのは「7362」「6」「379」の3種類の数字。6はサイズなので、7362か379が型番(品番)とラストNo.と推測するが、この書き方も個人的にはステファノビっぽい感じがする。

 

続いてシューツリーを見てみる。

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シューツリーにはベルルッティのプレートが貼られているものの、残念ながらそれ以上の情報はない。今のベルルッティに比べると丸っこいデザインで、ツリーの形状はクラシックみたいだ。

 

以上、色々推測してはみたものの、結論としてはよく分からない。なんとなくステファノビ製の靴ではなかろうか、と言うのが個人的な見解だ。

 

どなたか詳しい方、情報プリーズです🙇‍♂️

 

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紗乃織靴紐を新調した。

この度、交換用の靴紐として、かの有名な「紗乃織靴紐を新調したのでレビュっておく。

 

紗乃織靴紐とは

紗乃織靴紐… 読みは「さのはたくつひも」となる。高級感を出そうと練ったのかも知れないが、手書きで書く場合、大変そうだ。

 

こちらの靴紐は1本1,296円と靴紐にしては高額だ。

何故なのか…

ネットで説明文を読んでみると、日本の職人が紐一本一本を手作業で作り上げ、丁寧に蝋付け加工を施すことで靴紐の結び目がしっかりとしなやかに結束することが最大の特長と書かれている。また、靴紐の先端のセルは、アンティーク仕上げの金属を取り付けてあるとのことで、この手の込んだ作りが価格に反映されているのだろう。


紗乃織靴紐の特徴を一言で表すなら、丈夫で耐久性に優れ、しっかり結束する靴紐と言うことみたいだ。まさに靴紐に求められる条件を完璧に満たしたベストオブベストな靴紐と言える。

 

なぜ靴紐を交換するのか

さて、この靴紐を何故買ったかと言うと、手持ちの革靴、グレンソン125周年記念モデルと、ジョンロブ シャンボードに使用してみようと考えたからだ。

 

グレンソンとシャンボードの2足の紐靴を変える理由…それは結び方にある。世間一般的に、靴紐は蝶々結びで結ぶと思います。もちろん私もそうだ。

 

しかし、紐の種類によっては蝶々結びではすぐ解けてしまう靴もある。それこそ2、3分歩いただけで解けるものもあれば、1時間くらいで解けるもの、千差万別だ。

 

私が今まで履いてきた紐靴を見ると、細くて硬い靴紐は高級感があるが、すぐ解ける傾向にある。そのため、こういう紐は蝶々結びではなく、ベルルッティ結びなどで対応する必要がある。

 

しかし、ベルルッティ結びは蝶々結びに比べると一手間かかる。

朝、急いでいる時など、ローファーにすれば良かった…となってしまうこともしばしばある。

 

細くて硬い靴紐が解けやすいのに対し、太くて柔らかい靴紐は蝶々結びでも解けにくい傾向にある。平紐などもその一種だろう。しかし、これらの靴紐は高級感がなく、どちらかと言うとカジュアルさが目立つ。

 

さて、ここでグレンソン125周年記念モデルと、ジョンロブ シャンボードの話になるが、この2足はどちらも非常に解けやすい靴紐となっている。

 

グレンソン125周年記念モデルは、細くて硬い靴紐、ジョンロブ シャンボードはそれなりに太さはあるものの硬くて滑りやすい紐となっている。しかも、この2足、特にグレンソンだが、紐の長さが短めで、ベルルッティ結びをしようにも長さが足りない。(ベルルッティ結びは一手間かかる分、それなりの長さがないと結びにくい)

 

そこで代替の靴紐として「紗乃織靴紐」の登場となる。

 

紗乃織靴紐を購入し、交換してみた

私はこの靴紐をAmazonで購入した。

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紗乃織靴紐はブラックとブラウンがあり、長さもそれぞれ60cm〜100cmまで10cm刻みで在庫がある。さらにはブーツ用に120cmもあり、靴によって好きな長さの紐を選ぶことが出来る。

 

グレンソン125周年記念モデルは黒のフルブローグのためドレス靴に合うブラックの丸紐90cmを選んだ。

ジョンロブ シャンボードはUチップのためカジュアルさがあっても良かろうと考え、ブラウンの平紐80cmにした。

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後日、届いた「紗乃織靴紐」を開封して中身を確認。

 

ブラックの丸紐 ↓

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ブラウンの平紐 ↓

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ネット情報ではロウでベトベトするような事が書かれていたが、思っていたよりベトベト感はない。

 

早速、右足だけ「紗乃織靴紐」に変えてみた。元の紐と比較すると下記のようになる。

 

<グレンソン 125周年記念モデル>

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パッと見はそれほど変わらないが、長さが全然違う。「紗乃織靴紐」に変え長くなった分、結びやすさは向上している。

 

<ジョンロブ シャンボード>

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シャンボードは今までが明るい茶系の丸紐だったのが、濃いめの平紐になったため引き締まって見える。

 

実際に履いてみた

両足とも「紗乃織靴紐」に変えたので、後日、一日過ごしてみた。

 

まずはシャンボード。

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一日履いてみた結果は…

普通の蝶々結びでも一度も解けなかった。合格💮

 

そして丸紐のグレンソン。

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こちらも普通の蝶々結びで一日を過ごしたが、一度も解けることなく快適に過ごすことができた。合格💮

 

しかし平紐は紐自体が固いので、穴を通す時に苦労した。紐を緩める時も力を入れないと緩まない。そう言った点ではいまいちな靴紐かも知れない。

 

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